表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポータルズ ー 最弱魔法を育てよう -  作者: 空知音(旧 孤雲)
第1シーズン 冒険者世界アリスト編
15/927

第14話 点ちゃんとおしゃべり (下)  -- 点魔法検証 --

 主人公は、自分の魔法『点ちゃん』と、やっと会話できるようになりました。

二人(?)して、これからいろいろな冒険に挑みます。

 今回は、史郎と点ちゃんの会話をお楽しみください。


『プンプン(`Д´) 気づいてもらおうと、ず~っと、何度も何度もチカってたのに、全然気づいてくれないんだもん』


 中性的な、少しかん高い声がする。

 えっとー、もしかして……点ちゃん?


『(`Д´)=3 そうですよもう。プンプンのプンです』


 えー、そうはおっしゃいましてもね。

 もう、どう突っこんでいいか分からないよ。


『(^▽^)/ やっと、お話しできますね』


 チカチカ


 お、ぴょんチカだね。喜んでるね。

 点ちゃんは、魔法だよね。


『(^▽^)/ そうですよー』


 どうしておしゃべりできるの?


『?(・ω・) 分かりません。

 生まれた時からそうでしたから』


 えっと、生まれた時っていつ?


『(^∇^) 気がついたら、お城でご主人様と一緒にいましたよ』


 ああ、水盤に手をかざしたときね。うわっ、嫌なこと思いだしちゃったよ。

 それで、点ちゃんは、どんなことができるの?


『(・ω・) それが、今までは自分にもよく分からなかったんです』


 え?  「今までは」ってことは、今は分かるの?


『(・ω・)ゞ はい、分かりますよー』


 ……教えてもらってもいいかな?


『(・ω・)ノ はーい。

 では、レベル別に整理しますね』


 お願いします。


『レベル1 点が現れる。

 レベル2 表面移動。わずかな拡張。

 レベル3 表面移動速度増加。わずかな拡張。

 レベル4 表面移動速度増加。わずかな拡張。

 レベル5 表面移動速度増加。わずかな拡張。

 レベル6 表面移動速度増加。わずかな拡張。

 レベル7 表面移動速度増加。わずかな拡張』


 ……おい、作者っ! お前、な~んにも考えてなかっただろう。

  あれ、今、俺、誰に話しかけてたんだろ?


『レベル8 移動速度増加。立体拡張』


 お、レベル8に、面白そうなのがあるじゃん。

 点ちゃん、立体拡張って何?


『(・ω・)つ レベル8からは、縦横に加えて上下にも大きくなれるみたいです』


 お、それはいいね。さっそくやってみよう。


 みよ~ん、みよ~ん、ぷよ~ん


 お、面白い! 自由に形が変えられて、まるで粘土みたい。


 みよみよぷよ~ん


 加藤の顔、作ってみるか。


 みよみよみよ~ん、ぷよぷよぷよ~ん


『( ・`д・´) ご主人様、私で遊んでますね』


 チカッーッ


 鋭いチカいただきましたー。ごめん、ごめん。

 ところで点ちゃん、レベル8から表面移動速度が、移動速度になってるけど。

 これってどういうこと?


『(・ω・) レベル8から、空間を自由に動けるようになりました。

 もちろん、ご主人様が平面を意識すれば、移動を物体の表面に限定することもできます』


 なるほどねえ。ちょっとやってみるか。

 見やすいように、テニスボールくらいの球にして……。


 キュン


 点ちゃん、空間を動けるようになったのは分かるけど、キュンって、すぐ点に戻ちゃうよ。


『(・ω・) 点魔法ですから』


 シーン


 えっ?


『(・ω・) 私は点魔法ですから、点が基本です』


 ……だよね。


 あー、これ聞いとこう。点ちゃんって、点のときどのくらいの大きさなの?


『つ(・ω・) 私に大きさはありません』


 えっ?


『(・ω・) 私は点なので、大きさが無いんですよ。立体の形をとるときには、立体中の一点が基準になって、立体を形作っています』


 なるほどね。数学の林先生が、幅の無い二本の直線が交わっているところが点だって言ってたな。そうすると、点ちゃんって数学でいうところの「点」に近いのかもね。

 点ちゃん、俺がまだ使っていない技とか無い? あったら教えてくれるかな。


『(・ω・) 今までご主人様、ほとんど相手をしてくれませんでしたからね~。まだ、いろいろありますよ』


 へいへい、申しわけありませんでした。


『(^▽^)/ 例えば、こんなことができます』


 点ちゃんが二つに分かれた。


『(^▽^) ご主人様ー』『(^▽^) ご主人様ー』


 凄いけど、何かうざい。


 チカりん、チカりん


 落ち込んでるよ。二点同時に。

 あれ? 元に戻らない。

 点ちゃん、二つのままでいることができるの?


『(^▽^)できますよー』『(^▽^)できますよー』


 あ、これは、もういいや。

 点ちゃん、元に戻ってくれる?

 他にどんなのがあるの?


『( ;∀;) ……また嫌がられるなら、したくないな~』


 点ちゃん、ごめん。この通り、謝りますから許して。

 しかし、これって誰か見てたら、明らかに変な人だよね。誰もいないところで、ペコペコ土下座してるんだから。


『( ̄ー ̄) 本当ですか~?  

 ご主人様は、どうも信用ならないですからね。

 まあ、いいでしょ。

 他にできることは、これですね』


 点ちゃんが、実験用の丸石の上に乗る。ここまでは、いつも通りだね。


『(/・ω・)/ はいっ』


 掛け声と同時に点が消える。

 お、点ちゃん、消えたの?


『(^▽^) 違います。

 石の中に入ったんですよ』


 えっ! そんなこともできるの?

 試しにテニスボール大にしてから石の上にのせると、青いボールがゆっくり石に沈みこんでいく。

 点ちゃん、すごいな。


 チカチカチカ


 おーっ、ものすごいぴょんチカだね。ぐるぐる回ってるから、むしろ、ぐるチカかな。


『つ(・ω・) 私は、大きさが無い座標だけの存在ですから、物があっても無くても移動に支障はありません』


 丁寧な解説、ありがとさんです。

 ご主人様が頼りないと、苦労かけるねえ。


『(´-`*) 全くです』


 あちゃちゃー、これじゃ、どっちが主人様か分からないね。

 

 この後、昼寝してから宿に帰った。

 昼寝しないんじゃなかったのって? 

 悪いのは私ではございません。あまりに心地良い、河原の昼寝環境が悪いのです。



 なぜ点魔法のレベルが上がったのか、そこに思い至らないのは、しっかりしているようでいて、どこか抜けている史郎だった。

 いつも、お読みくださいありがとうございます。

やっと、点ちゃんと会話できるようになった主人公です。

点魔法という最弱魔法が、ここまで育ってきました。 

といっても、まだまだですが……。

二人して、どこまでも強くなってくれたらなあと思います。

 では、次の話にご期待ください。


ー ポータルズ・トリビア - 魔術と魔法

 普通の魔術と、魔法は違うようです。

アリストの世界には、魔術しかないので、魔法のことは全く知られていません。

点魔法は、まさに、謎のスキルということになります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ