自己紹介 男子
入学式が終わり、若葉たちも2年生の教室へ。
男子の12人の自己紹介
2-4。
2年生になって新しく一緒になった人たちも居るこの教室内。
皆落ち着かない。ガヤガヤしている。
私も後ろにいる空と一緒にくっちゃべってる。
「ねぇねぇ、担任誰かな?若葉は誰がいい?」
「え?う~ん...」
ちょっと考える。
「大魔神は嫌だなぁ。」
「えぇ!何で?阿我先生いいじゃん。」
「なんでさぁ?あんな奴のどこがい...」
私の話を遮り、声が。
「はーい。静かにしろー。」
...。あれ、聞き覚えがありすぎる声。
前...向きたくないなー、なんて。
「皆私に注目ー。」
うん。やっぱり。あぁーやだなぁー。
「おい、若葉。お前遅刻したくせに私の言うことも聞けんのかー?」
周りからクスクスと笑い声が...
しゃーねー。もう逃げられんか。
「はいはい。」
はぁー。ため息をつく。間違いは無いようだ。
黒板にカツカツと名前を書く。
なぜか横書きだ。
「今日から、お前らの担任になった灰白美雪だー。
まず1年間よろしくなー。
じゃぁ、お前らにも自己紹介してもらうかなー。」
えぇぇぇーーー!!!
毎年恒例のアレか!やだな。つか、先生知ってるくね?
私も、この学年に知らない奴なんて一人もいないがな。
美雪先生はニヤニヤしてる。
「じゃぁ、出席番号順に並んでるからー。そっち!左端の方から順に...」
「え?!これ、今、ランダムに座ってるんじゃないの?!」
空が後ろに居るんだけど??
「ばーーーか。横に出席番号順なんだよ。」
クラス全体にドッと笑いが起こる。
やだやだ!もー!それを早く言ってくれよー!
顔が熱い。
「わぁー、若葉耳まで真っ赤ー!」
空が私をからかう。
「わっ!ばっ!違う!これは本当の自分じゃないんだぁーー!!」
もう私はパニック状態。
空の馬鹿ーー!!
「あっははは。これでわかったろ?若葉。
じゃぁ、自己紹介男子から開始ー。」
一人目 「えっとー、金巾小から来た相羽英男です。」
あ、コイツいたんだ。前も一緒だった、秀才君?ってやつ。
私は『あいうえお』って呼んでる。あはは。
二人目 「銀山小から来た秋葉哲だ」
もうコイツは、あいうえお みたいに秀才じゃなく、天才だ。
三人目 「か...かにゃ...金巾小から来ちゃ...来た、憂樹竜間です...」
カミカミでやんの。コイツは極度の上がり性でさ。名前と合ってないよな。
四人目 「江間和輝。西銅小からだ。」
普段はこんな奴だけど、話してみると案外いい奴でさ。
五人目 「銀山小から来た、遠藤祐樹だ。よろしくな。」
いっつもテンションMAXな奴。一緒にいると疲れる。
六人目 「んと、金巾小出身の蛇弟蓮です。」
コイツ結構しっかり者。仕事とかサボれないタイプ。
七人目 「西銅小出身の高橋瑞樹じゃ。」
コイツはやけにしゃべり方が爺くさい。
八人目 「波崎勘太、13才、男。あと、銀山小。」
いろいろ変な奴。行動パターンが予測不可。
九人目 「銀山小出身、原田淳平だ。よろしくな?」
コイツもいろいろ変わり者。
十人目 「西銅小出身のー...えと、あー、深瀬翔太です。」
なんか、認知症??さすがに自分の名前は忘れちゃダメっしょ。
十一人目 「金巾小出身、夜鷺雄です。好きな時間はご飯の時間です。」
そんなこと誰もお前に聞いてねぇよデブ。
十二人目 「えとー、西銅小出身の、黄泉楼です」
普通に黄泉朗でいいと思うんだよね。毎回さー。
女子が自己紹介に入ろうとしたときに、美雪先生が
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
クラス全員が驚愕した。
「疲れTA。」
あれ?何かおかしい。
「先生、もう一回お願いします。」
「DAーかーRAー、TUかRETA」
壊れた。美雪先生が壊れたぁぁぁーー!!
『か』しか平仮名で言えてない!?
重症だぁー!!誰か!誰か救急車ぁぁ!!
空が立ち上がり、美雪先生の後ろにまわる。
「先生、ちょっと失礼しますね?」
何をするかと思えば...
「はぁぁぁぁ~...」
え?拳に力を籠めて...?
「たぁっ!!」
後頭部いったーーー!!
「ふがっ!!!!?」
ぷしゅ~...。って、え?!大丈夫なの?!
「○~×▽!!≪↑←□♥??」
悪化したぁーー!クラス全員(空は除く)が唖然としてる
『教室』での NEW 登場人物の紹介。(多いので名前と性別だけ
名前:相羽 英男
性別;♂
名前:秋葉 哲
性別;♂
名前:憂樹 竜間
性別;♂
名前:江間 和輝
性別;♂
名前:遠藤 祐樹
性別;♂
名前:蛇弟 蓮
性別:♂
名前:高橋 瑞樹
性別;♂
名前:波崎 勘太
性別;♂
名前:原田 淳平
性別;♂
名前:深瀬 翔太
性別;♂
名前:夜鷺 雄
性別;♂
名前:黄泉 楼
性別;♂
美雪先生大丈夫ですかね?心配です...
1時間で自己紹介が終わるのでしょうか。