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入学式 中編

若葉! 空! 急げー!!

体育館前。

「っ...はぁっ...」

「若葉!あんまり走ると危ないぞ?」

え?頑張って早歩きしてんのに

走ってるように見えるのか?

「走って...ないよ?」

「私が追いつけないんだから走ってるの!!」

空は私より歩幅が小さいからじゃないのか?

まぁ、いい。

もうすぐで体育館...


体育館。

ステージ上、顧問が、美雪先生がたっていた。

マイクを持って。

「あ、来た来た。おーいステージ上がって来い!」

キーンなんていうマイクの嫌な音を立て

美雪先生は私たち2人を呼んだ。

「は?どーいうこっちゃねん!!」

何それ、聞いちゃいねぇよ!

「はーやーくー」

あぁ、嫌な音。耳に残るんだよねこの音。

しょうがない。

「行くか。...ってあれ!」

空はもうステージに向かって歩き出している。

待ってよぅ。


ステージ上。

「じゃぁ、あれやれ。んと、あれだフルートと一緒のやつ。」

は?!

「それではお聞き下さい!」

へ?!あ?!え?!は?!

私はもう目の前が真っ白になっていた。

空を見る。

え?知らなかったの?なんて顔をしてこっちを見ている。

え?知ってんの?まじ?

「曲...は...で...。オーボエ担当黄...葉、フルート担...色空」

緊張のあまりマイクで言ってるあるはずの言葉が遠く感じる。

「...若葉。」

空が呼ぶ。何?

「大丈夫。できるよ。いつもどおり。ね?」

ステージ裏右側、金管が覗いてる。

口ぱくで「が、ん、ば、れ、」終わってるっぽいね?

ステージ裏左側、クラ、サックスがいた。

手を振っている。そっちも終わったのか?

やる。しか、ない、の、か。

先生が説明終わってから3秒もたっていないが

私にはすでに5分以上の時が流れていた。

「...やるよ。」

「う...ん。」

大きく、1つ、深呼吸。

やるか。

曲の頭の合図を振る。


ステージ上。

パチパチパチ。全校生一斉の拍手。

終わった、の? 終わったのか。

ステージの幕が下りる。

演奏中の、記憶が、ない。頭真っ白。

「やればできんじゃん。」

背後からそんな声がかかった。

できたの?

「はは。間抜けな顔してやがる。さては頭真っ白だったな?」

お察しの通りです先生。

「このあいだより、すっげぇ、上手だったんだぞ。」

ちょっと嬉しい。

この間も上手って褒められたんだがな。

わかんねぇや。

あれ、歩け...ない??

足が震えてる。その場にへたり込む。

ステージ幕下りてて良かった。本当に。

「あはっ...あははははははははははははは」

なぜか笑えてきた。

「あーっはははははははは」

緊張が解けたからかなぁ。

「おい。」

頭を何かで小突かれる。

美雪先生...

「笑ってないでさっさとつば抜きしな。」

あぁ、...?!

音楽室じゃん!!!取り行かなきゃ?

わたわたする私を見て空が笑う。

「ほら。」

差し出されたその手には私の楽器ケース。

涙がにじんでくる。じゎっ

「ありがとぉごぜぇます!空様!」

楽器ケースを受け取ると私は急いで楽器の手入れを始めた。

今回はNEW 登場人物の紹介はないです。


いやぁ、若葉も頑張りましたね(笑)

若葉たちは、部活動紹介みたいなやつで吹いたみたいです。

他の部下は5分とかそんな短時間なのですが、

そこは美雪先生が頑張り、吹部の持ち時間は30分でした。

1年生、入ってきてくれるといいね!


後残るは、1年生の退場演奏だけだね。もちょいだ!頑張れ!

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