入学式 前編
1年生がついに入学。不安だな...
職員室。
大魔神(咲夜)から教えてもらった。
私は、2年...4組...か。
「ねぇ、空は何組だったの??」
一緒だったらいいなぁ。なんて期待をした。
「ん?あれ、咲夜先生から聞いてないの??」
だって、そんなの大魔神から聞くよりも、
「直接聞きたくてさ。」
空は、にへっとにやけ、頭をボリボリ掻いた。
「若葉と一緒。4組っ!!」
「わっ!!」
空が飛びついてきた。
私もすごい嬉しかった。
これで、3年間ずっと一緒のクラスだ!
嬉しい。すごく、すごく、すごく、嬉しい!!
廊下で抱き合ってる私たち。大魔神が職員室から出てきた。
「お前ら...入学式始まるぞ??
はやく教室行って体育館に来い。」
あ...、忘れてた★ すいません。
「空!」
「ん?」
「4階までダッシュ!!」
「おぅ!」
「こらー!!お前たち!!廊下は走るなぁー!!」
聞こえない、聞こえない。
私たちは走り続ける。
嬉しいな。空と一緒のクラス!
今年はいい事ありそうだ。
2-4。
「えっと、席どこだ??」
教室中を見回す。あ、黒板に何か貼ってある。
「やったね若葉!私、あんたの後ろだよ」
どうやら、出席番号順じゃなくランダムみたいだ。
珍しいな、入学したときは出席番号順の席だったはずなのに。
空が、そこそこ、と指差した席に、カバンを乱暴に置くと
私たちは体育館に急いだ。
体育館。
「おそいぞお前ら!!」
到着早々大魔神に怒鳴られた。
どうやら、入学式が始まってしまったらしい。
「若葉、行こ?」
空が手を伸ばしたので、私は空の手を握り体育館に入った。
1年生はすでにステージに用意された椅子に座っていた。
しかも、3組の女子の名前が呼ばれている。
今年は、8クラスか。
私たちの学年と一緒か。
「ぉーぃ。ぉーぃ。」
どこからか私たちを呼ぶ声。どこだろう。
空が見つけたらしい。あ、顧問じゃん。
「よぉ、また遅刻かぁ?」
「「すいません。これから気をつけます。」」
お決まりのセリフを言う。
「まぁ、いい。座れ。次は無いからな」
こくん、と頷き座る。
今、4組の男子が呼ばれ始めた。
まだ、時間はあるな。じゃぁ、顧問の紹介をしようか。
名前は、灰白美雪
わかるとおり、我が吹奏楽部の顧問だ。
えっと、それから...
「おい。」
へ??
「は、はい。」
「楽器、出して来い。ダッシュでな」
あ、そうか。入退場吹かなきゃいけないんだっけ。
やっちまったなぁ。せめて退場だけでも吹けと?
「はい。行ってきます!」
私と空はこそこそと体育館を抜け、音楽室へ走る。
音楽室。
「やべぇ、急ご!」
急いで楽器を組み立て、音出しを始める。
あ、時間ないんだっけ。
まぁまぁ、吹けるようになった頃、空が、
「行こう」
お、そっちも終わったか。
「じゃぁ、行くか。」
急いで体育館に戻る。
『入学式 前編』での NEW 登場人物の紹介。
名前:灰白 美雪
性別;♀
年齢;38
職業;中学校教師
担当教科;音楽
性格;厳しい、真面目
身長;160㌢強
部活顧問;吹奏楽部
やっぱり吹奏楽部で遅刻はやばいね。
遅刻はしちゃダメだぞぅ?