黄緑家の夕食
黄緑家の夕食でーす(▽`)
黄緑家。
私は空から鞄を取り返し(たって言うのだろうか?)
ようやく家にたどり着いた。
「くっはぁ~!!つっかれたぁ!!あぁぁぁ...」
リビングのソファにどっかり座り込む私。
本当に疲れた。
今までになかった...いや、あったな。
うん。それくらい疲れた。
足がヤバイ。ガックガクになっている。
「さっき空ちゃんのお母さんから電話あったわよ?
あんたに謝っててって言われたけど...
どうしたの?」
うっせぇなぁ。
「どーもしない。」
あ、これ私のお母さんね。普段はママって呼んでるけど。
綾羽っていうんだ。
なんかさぁ、私の心配ばっかしやがってさ。
ちょっとは自分の心配もしろってんだ。
最近反抗期のせいもあるのか、いちいちイライラする。
「どーもしない。って...あんたねぇ...」
はぁ。
「ただ空に鞄を返しに行ってきただけだよ。
今これ以上ないくらい(あったけど)疲れてるんだよ。
ちょっとは休憩させてくれよ。」
「とは言うけど...あんた今日の夕飯当番よ?
私がしようか?」
あ、マジか!
「ん。いぃ。私やる。」
しゃぁねぇな。
私が当番制にしようって言ったんだし。
「あら...そう?じゃぁ...お願いね?
辛かったらいつでも言ってね?」
はぁ。いちいちいちいちうっせぇな。
まぁ、私はそういうママは嫌いじゃないんだけどね。
「うん。そうするよ。」
私は台所に向かう。
一通り材料はそろってるみたいだ。
「...さて、今日は何を作るのかな?」
まな板の上においてあったきれいに折りたたまれた紙を広げた
そこに書いてあったのは
「肉詰めピーマン...か」
料理名とその材料(4人分)と料理する手順だった。
えっと...なになに?
母メモ。
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<肉詰めピーマン>
材料
ピーマン ・ 8 個
<種>
合いびき肉 ・ 300 g 玉ネギ ・ 1/2 個
バター ・ 10 g パン粉 ・大さじ 4
卵 ・ 1 個 塩コショウ ・ ナツメグ ・ 適量
小麦粉 ・大さじ 1 サラダ油 ・小さじ 2
<ソース>
トマトケチャップ ・大さじ 4
トンカツソース ・大さじ 2
しょうゆ ・大さじ 1
チリソース ・小さじ 1
ピーマンは縦半分に切って種を取る。
<種>の玉ネギはみじん切りにし、バターでしんなりするまで炒め、
塩コショウをして冷す。他の材料と練るようによく混ぜ合わせる。
①ピーマンの内側に薄く小麦粉を振り、16等分にした<種>を詰め、
表面に薄く小麦粉を振り掛ける。
②フライパンにサラダ油を中火で熱し、ピーマンを並べ入れる。
全体に焼き色がつくまで返しながら焼く。
③<種>側を下にし、蓋をして弱火にし、10分蒸し焼きにする。
④器に盛り、混ぜ合わせた<ソース>をかける。
_______________________________
「よし。やるかぁ~!」
私はこのメモを見ながら、料理を始めた。
「いて」 チッ
「あっ!」 チッ
「うわ!!」 チッ
「ぎゃぁー!!」 チーン...
「出来たぁ!!!」
やっとの思いで出来上がった肉詰めピーマン。
私の手は絆創膏だらけ。
何でこんなに不器用なのだろうか。う~ん。
そんなことを思いながら食卓に運ぶ。
時計の方に目をやると7:00だった。
「作り始めてから30分かぁ~。」
いいのだろうか?悪いのっだろうか?
私がうなっていると
「アレ?今日の夕飯ってお姉ちゃん作ったの?」
弟の樹が、あの不器用すぎる姉がねぇ~
って感じで料理をまじまじと見つめる。
「で、ご飯は?」
後ろで母の声。
「ぇあ?ご...ごはんーーー!!!」
忘れてたぁ!
樹がいっしっしっしと笑っている。
あぁ、むかつく!
とは言うけど悪いのは私なんだよな。
急いで台所に向かう私に
「たっだいまー!」
お父さんが帰ってきた。
お父さんの名前は翔太。
ママと同様普段はパパ。
「おかえり、パパ。ごめんね、ごはんまだ炊けてないんだ」
パパは首をかしげる。
「家は肉詰めピーマンのときは食パンだろ?」
あ!!!
ママの方を見てみる。
「もう!余計なこと言わないでよ!楽しかったのに」
ぶーぶーしてる。
樹は?!腹を抱えて笑ってる。
「いーーやぁーーーー!!!」
もう嫌ぁ。
たぶん、今、顔真っ赤だよ。うん。
いつもの黄緑家の光景。
名前:黄緑 綾羽
性別;♀
年齢;38
職業;弁護士
性格;心配性
身長;160㌢強
若葉のお母さんです(▽`)
名前:黄緑 樹
年齢;12
性別;♂
性格;バカ
身長;150㌢強
体重;45くらい?
所属部活;吹奏楽部(tp)
若葉の小6の弟、樹です(▽`)
名前:黄緑 翔太
性別;♂
年齢;38
職業;政治家
性格;心配性
身長;170㌢強
若葉のお父さんです(▽`)