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N・Eは上司から報告を受けていた。
「そろそろ食料が切れる頃だ。N・E悪いが…」「分かってます。救援物資を要する…と言う事ですね?」
「うむ。宜しく頼む」上司との会議が終わった後、N・Eは早速救援物資を要する為にヘリコプターへと急いだ。
「海~っ!!」
「何だ。深紅か」
「海!!どこ行くの!?」
「ちょっとな…食料を受け取りに行くだけだ。大丈夫だ」
「私も連れてって!!」
「今回のはさほど時間はかからない。行ってもつまらないだけだぞ?」
「ヴっう~ん…じゃあ待ってる…」
「ああ、じゃあな」
「海…早く帰って来てね」
「ああ…」N・Eはヘリコプターの操縦席へと急いだ。数時間後N・Eが戻って来た時には深紅の姿はどこにもなかった。
翌日
N・Eは焦っていた。何故だ!?何故深紅の姿がどこにもない!?N・Eは深紅がいそうな場所ありとあらゆる場所を捜した。どこにもいない…。
N・Eは何故あの時深紅を連れて行かなかったんだと後悔した。深紅…。一体どこに行ったんだ。
考えろ…。考えるんだ…!!コンコンとノックの音が聞こえた。
「N・E…平気か?」
「あ、ああ何だ龍丸…」
「いや…お前でもそーゆう態度になるんやなあ思て…必死すぎて笑えるわ…」
「何だ…喧嘩売りに来たのか…」
「いや~疑うのならまずは身内から…て言葉知っとるか?アミちゃんもおらへんで?」
「何!?アミが!?」
「まあ灯台もと暗しとはよく言うやなあ…ま、頑張りや?」
「…まさかアミが…!?」…いや心当たりがありすぎる…。アミは深紅の事を心良く思っていない。むしろ邪魔に思っているだろう…。
「…不本意だがアミの部屋を調べるか…」アミの部屋に入ったら数冊のノートを見つけた。N・Eへの思いを綴ったノートと…深紅への憎悪を綴ったノートだった。(アミ…いつからお前は俺の事を…)ずっと好きだとか言っていた…。そんな事にも気付かずに俺は深紅を…。
「…アミの居所を捜す…」そうしたら深紅は見つかる。そんな気がする。
「…で?何で俺まで付き合わなならんねん…」
「良いだろう?見つけたら何でもしてやるって言っただろ?」
「…ほんまかいな…ま、ええわ。何してもらお…」
「…言っておくが俺に出来る事だぞ?」
「へーへー…何か割に合わへんわ…」
「ほら、文句言ってないで行くぞ」
「…へーい…」N・E達はアミがいそうな所を捜していた。アミの出生地…その他色々…。とにかく心当たりがありそうな所を見て回った。
「はあ…こんだけ捜しても見つからへん…って事は…どないする?N・E?諦めた方がええんとちゃう?」
「馬鹿か。お前。ここで諦めたらどうなるんだ?」
「どうって…」
「もしかしたら二度と会えなくなったら…どうしてくれるんだよ!!」
「N・E…」しばらく沈黙が続いた…。
「悪いなぁ…海…俺かて深紅がそんな簡単にくたばる思うてへんで?殺しても死ななそうやし…」
「龍丸…」N・Eは
「そうか…それはそうだよ…なあの深紅だし…」「なあ?もし出て来たら「何だ!?私が何だって」って言ってそうやもんやんなあ!?ガハハハ!!」「深紅…」
「へ?」龍丸がひとしきり笑った後龍丸の後ろに深紅が立っていた。
「深紅?深紅…だよな?一体今までどこに…」
「…何よ?…海ごめんね。今までいなくなってて」
「謝らなくて良い。それより一体今まで何して…」
「…ちょっと事情があるの。今は…訊かないで?」「深紅…」
「いや…それよりアミちゃんは!?」
「…アミさんは…」
「何や何や!!まさか今まで死闘しててアミちゃんは深紅ちゃんの手でぇ…って事は無いねんな!?」「う、うんそれはない」
「…アミちゃんはどこや?」
「…」
「深紅?」
「…とりあえずここにはいない。一旦戻った方が良いと思う」
「…そうだなここに居ないんじゃ戻った方が良いかもしれない」
「…」龍丸はアミが行方不明になった事がしゃくなのか機嫌が悪くなった。N・E達は避難施設に戻る事にした。
「…それじゃあアミは無事なんだな?」
「うん…今の所は…」
「何や、深紅…お前がアミちゃん消したんとちゃうんか!?お前らが海巡って争ってたん皆知ってんねんで!?おいっ!!」
「やめろっ!!龍丸!!」
「…海」
「…」
「まあ、アミも格闘技を一通りマスターしている。いくら深紅が速くて動けるとしてもアミがやられる訳無い。俺が保証する」
「…せやかて…」
「…多分アミは何か面倒事に巻き込まれたんじゃないかと思う…。深紅がそれを知っているのかもしれないが…」
「…ごめん私もその辺は…」
「何や!?何隠しとんねん!!深紅!!」
「…まあいい。調べれば分かる事だろう…遅かれ早かれ…分かる事なんだぞ?深紅…」
「…ごめんなさい」
「ケッ謝りゃええ思て…これだからガキは…」「…もういい…今日はもう休もう…疲れた…」「N・E!!ええんか!?こいつがハッキリ教えてくれへんからアミが行方不明なんやで!?ええんか!?アミはお前の事がただ好きなだけなんやで!?それをこのぽっと出の女が…」
「…龍丸…」
「…すまん。俺アミちゃん好きやから…」N・Eは溜め息を吐いて
「分かってる…俺も全力でアミを捜す…」深紅は心の中で(ごめんね…海…でもこれだけはまだ言えない…アミさんが海を裏切っているかもしれないなんて…そんな事言える訳ない!!)と思っていた…。N・Eは、深紅が何か知っているのかもしれないと思ったが、詳しくは訊けなかった。…もしもの時の勘があるからだ…。
もしかしたらアミは俺達を裏切っているのかもしれない…。




