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どこからか歌声が聞こえた。
「…深紅?」誰も来なさそうな所で深紅が歌っていた。中々上手い…
「はっ海!!」
「何だ、もう歌わないのか?」
「ビックリした。よくここが分かったね…」
「ここは穴場だからな…俺しか来ないんだ…」「そっそう…」
「…アミに何か言われたのか?」
「ええ!?何で…」
「顔に書いてある」
「ヴっ…べっ別に大した事じゃなくて…」
「じゃあ何で泣いてたんだ?」
「…それは…」
「…俺は…人の事がよく分からないが…」N・Eは深紅の事を抱き締めた。
「!?海!?」「こうする方が良い気がして…」深紅はN・Eの行動が嬉しかった。ただ素直に嬉しかった…。
「海…お願い…聞いて?」
「何だ?」
「私を…私を抱いて…私と寝て!!」
「…分かった」
その夜N・Eと深紅は一つになった。
翌日深紅はN・Eの腕の中で目が覚めた。
「…海…」
「…ん?起きたのか?」
「うん…海…」
「何だ?」
「ありがと…」
「…?何故礼を言う?」
「ふふ
何でもないっ」
「?変な奴…」
「ふふふっ変な奴だもーん」クスクスと笑う深紅をN・Eは優しい表情で見返した。深紅はその様子にドギマギした。
「?どうした?」
「なっ何でもない」
「?」深紅は顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。「?」
N・Eはただただその様子に疑問を感じるしかなかった。翌日。
N・Eは時間が空いたからと深紅と龍丸を連れて射撃場へと向かった。
「せ~っかく海とデートだったのに何で邪魔すんのよ!!
このバカ龍丸!!」
「ええやんええや~ん?仲良うしようや~」
「誰が!?」
「深紅ちゃ~ん」
「離せこのっ…」N・Eは龍丸の手をほどいた。「…何や?彼氏気取りか?」
「海…!!」
「そうだ。彼氏気取りだ」
「…ふん。けったいなこって」
「もっもう海ってば~」
「何故嬉しがる?」
「嬉しいに決まってるじゃな~い」
「ふん…」龍丸は鼻を鳴らしながら、自分の部屋へと戻って行った。
「あれ?戻ってっちゃった…やった~!!」
「…深紅露骨過ぎないか?」
「そう?いいのよ、あんな奴…」
「嫌いなのか?」
「そうじゃないけど何かいや!!」
「そうか…」N・Eは深紅と銃を撃ちに射撃場へと向かい、そこで一日を過ごした。
「ねえ?海?海はずっとここで育ったの?」
「ああ。生まれはここじゃないが…ハーフなんだ。俺」
「え!?そーなの!?だから目が青いんだ~…」
「ああ…生まれはアメリカで…母親が外国人なんだ…」
「ふ~ん…海のお母さんかぁ~何か美人そ~…」「写真あるぞ?見るか?」
「え?うん!!」とN・Eは写真を差し出した。
「うわ…キレイな人~…」
「そうか?」
「うん!!スッゴいキレー…」
「…俺を産んですぐ死んだんだ」
「…そうなんだ…」
「俺の母は良く出来た人でな…俺が困らない様に産んですぐここに預けたんだ」
「ふ~ん…軍隊に?」
「ああ…格闘技も学べるって事でここを選んだんだ」
「ふ~ん…」
「それで俺はすぐに強くなった。…だからだろうな人に関心が無いのは…」
「そうなんだ」
N・Eは
「…暗くなってきたな…そろそろ帰るか」
「あ、そーだね!」N・Eと深紅は射撃場を後にして宿舎へと帰って行った。
翌日。




