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「?生存者はお前一人か?」
「ああそーや俺一人しか生き残らへんかった…」「…名前は?」
「龍丸」
「…リングネームか?」
「え!?俺の事知ってるんか?嬉しいわぁ!!」
「…知るわけ無いだろ…そんな名前付けたがる奴の気が知れへんわ」
「…大阪弁うつってるで?」
「!!」
「ええやんええやん嬉しいわ~よっしゃ俺らへの記念として宴でもしようや!!」
「…しねーよ…」
「つれないわぁ」
「…とりあえず俺の仲間と合流するぞ」
「なんやなんや女の子おらへんの?」
「…二人共女だ」
「よっしゃ~っ!!ラッキー!!」
「…」N・Eは(会わせて良いもんかな…?)と思った。
N・Eは深紅達と合流すると龍丸を紹介した。「ここで一人生き残っていた龍丸だ」
「龍丸でーす。シクヨロ!!なんやなんや二人共めっちゃ可愛いやんけー!!得したわー付き合わへん!?」
「…私達海派なんで…」
「海?」
「深紅が勝手に俺の事をそう呼んでいるだけだ。気にするな」
「ふ~ん、じゃあ俺も好きに呼ぶわ!!」
「ああ…」
「それじゃN・Eここから出ましょうか」
「そうだな」
「ああん待ってや~綺麗なお姉ちゃ~ん」
「…私の名前はアミ」
「アミちゃんか~可愛いな~付き合わへん?」「…お断りします」
「つれへんわぁ~でもそーいうとこも好き!!」「…海あの人何で生かしといたの?」と深紅は深紅で物騒な事を言う始末。
「…何でだろうな…」N・Eはさほど気にしてなかったが本能がそう言っていたのかもしれない。(…あの男は生かす価値がある)と…。N・Eはヘリコプターまで向かうと早速操縦を始めた。
「なあなあ、N・E!!アミちゃん独身!?それとも彼氏おるかなあ」
「さあ?プライベートまで入り込まないんで…」
「つれないわぁ~…」
「龍丸…うっさい黙れ」と深紅は怒りモード。「何でやねん!!じゃあ俺深紅ちゃんでもええねんでぇ~」
「黙れ。ぶっ殺す」
「…深紅…」N・Eは深紅に自分とアミの事を誤解されたままなのでは無いのかと思っていた。(…そうじゃないのに…俺が好きなのは深紅なのに…)と…。
「ねえ、海?」
「?何だ?」
「まだ着かないの?…手握ってていい?」
「あ、ああ」と深紅はN・Eの手を握った。
「へへ…あったかい…」
「…深紅…あのさ」と言おうとした途端ヘリコプターがガガガっと故障する音が聞こえた。
「キャア!!何…」
「ヘリコプターが故障したんだ…ちゃんと見た筈なのに…」とN・Eは疑問に思った。
「N・E…外は大丈夫かしら?修理するとなると…」
「…大丈夫だ。俺を誰だと思ってる?」
「…海…」
「N・E…」
「N・E」
「…何だ龍丸…」
「いや?別に?この嬢ちゃん達の真似~」
「…いちいち腹の立つ男だな…」
「そのセリフそっくりばっくりお返しするわー」
「やめてよっ喧嘩してる場合じゃないでしょ!!」と深紅が仲裁に入った。
「…この嬢ちゃんの言う通りや喧嘩してる場合やないで海?」
「くっ…」N・Eは悔しそうに拳を握り締めた。「海…ごめんね?」
「何故深紅が謝る?悪いのはこの馬鹿だ」「海…」龍丸がヌッと出て来て邪魔した。
「なんやなんや。ええ雰囲気中悪いんやけど非常事態や。堪忍してやあ?」N・Eは(いちいち腹の立つ野郎だな…こいつ…)と心の中で腹を立てた。
「N・E夜になってきたわ…」
「…分かってる。急ぐぞ…」N・Eは襲って来るゾンビを銃で倒しながら、ヘリコプターの修理を急いだ。
「おいっ!馬鹿っお前も手伝え!!」
「へーへー。…馬鹿?」
「悪い。馬鹿野郎だったな…」
「…せやから男は嫌いやねん…!!」
「俺もお前みたいな男は嫌いだよ」
「なんやて~!?」…深紅は二人のその様子を眺めて(…この二人ひょっとして仲良い?)と疑問に思っていた。
「深紅ちゃん、ここのエンジンルーム見てもらって良い?」
「あ、はい」と深紅はアミの命じるままにエンジンルームを見た。
「うん、大丈夫みた…」いと言い終わる前に深紅は何者かに頭を殴られた。
数時間後
「深紅、大丈夫か、深紅!!」
「…ん?海?」と深紅は身を起こした。
「大丈夫か?深紅…お前が倒れてたのをアミが見つけたんだ」
「え?アミ…さんが?」
「…大丈夫そうね」
「…はい」
「そうやで~
アミちゃんが見つけ出してくれへんかったらゾンビ共に食われたんやで~?お礼言っとけや~?
深紅~」
「…そうね。ありがとう。アミさん」
「いいえ?どういたしまして」N・Eは疑問に思いながら
「さ、ヘリコプターも直ったし、東京に帰ろう」
「うんっ!」
「そうね」
「せやな!!」
深紅は(誰が私の頭を殴ったんだろう…?アミさん?まさかね…)と思っていた。N・E達は直したヘリコプターに乗って本拠地へと向かった。
「ねえ?海…怒ってる?」と深紅は尋ねた。
「怒ってない。元々この顔だ」深紅はクスっと笑って
「本当にそうみたいだね!」と笑った。
「深紅…」
「海?」と深紅にN・Eはキスをした。
「深紅」
「ねえ海…このまま東京に戻ったら…お願いがあるの…」
「何だ?改まって…」
「着いたら言うね…
今はちょっと人目があるから…」
「深紅…分かった」
「何やぁ~!!ハッキリしろやぁ!!」と龍丸の言葉にびっくりする二人。
「…何だ寝言か…」
「…ビックリした~…」深紅とN・Eは笑った。アミはその様子をじっと見ていた。
数時間後…N・E一行は本拠地へと着いた。
「はあ~やっと戻ってこれた~…」
「ふ~ん、ここが海の言っていた拠点かいな」「そうだ」
「ふ~ん中々キレイなとこやん?気に入ったわい」
「…そうか」
「そうだ!海ちょっと先行ってて?私アミさんと女の話があるの!」
「何だ?」
「ちょっと言えない…かなぁ。先行ってて?すぐ済むから!」
「…分かった。龍丸行くぞ。中を案内する」
「おっお~きにぃ~」
「…じゃあ先に行っている」
「うん!」N・Eと龍丸は先に建物の中へと向かった。
「女同士の話って何やろな~何やと思う?海」「さあ?ろくな話じゃないって事は確かだな…」「ふ~む…」深紅とアミは射撃場で話をする事にした。
「…で?話って何?」
「アミさん…海の事好きでしょ?」
「ええ。とても…」
「…」
「話はそれだけ?だったら戻るわよ」
「アミさん…海を…海を奪らないで!!」
「!!」
「私には…私にはもう海しかいないの!!だから…」
「だから奪らないでって…無理なお願いね…」「アミさん!」深紅は泣きそうな目で睨んだ。「…ごめんなさい…あなたにN・Eしかいない様に私にもN・Eしかいないの…それに彼も私の事まんざらじゃなさそうだし…」
「嘘っ!!」
「…ごめん…なさい」
「…アミさん!!」深紅は泣いた…。N・Eは、上司との報告を済ませた後、深紅を捜していた。




