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「無事に東京に到着…っと」と言いながら深紅は東京に着いた。
「何だ…。そんなに大して壊れてないじゃない。良かったぁ」
「早く行くぞ。道草食ってる時間は無い」
「はぁ~い」と深紅はN・Eの後をついて行った。N・Eはさっさと歩いて
「ここだ。ここにあんたの様な避難民が居る」「へぇ~ここが…普通の建物だね~…」
「…どういうのを想像してたんだ?」N・Eは深紅が言っていた普通の建物の中に入って行くと、門番が出迎えた。
「これはこれはN・E様。外の様子はいかがでしたか?」
「どこも同じ状態だ。ゾンビ共が溢れてる」「そうですか…ん?この子は?」
「生存者だ。こいつしか生きてなかった」
「そうでしたか…。あなた名前は?」
「し、深紅ですよろしくお願いします」
「深紅さん…では中へどうぞ」そう言って門番は扉をギィッと開けた。
深紅は少しビクビクしながらN・Eの後をついて行った。
「…N・E様だってさ…海ってひょっとしてここの偉い人なの?」
「いや…ただ仕事しているだけだ。別に偉くも何ともない」
「ふ~ん…そう?」
「何だ。疑っているのか?」
「べっつに~」
N・Eと深紅はそんな会話をしながら建物の内部へと入って行った。N・E達の前に1人の女性がいた。
「お帰りなさい。N・E」
「海、あの人は?」と深紅が尋ねた。
「マナカだ。ここで看護師みたいな仕事をしている」
「ふ~ん…へ~」
(マナカね~…)
「この子は深紅だ。この子の様子を見てくれ」「分かったわ。N・Eの頼みならなんだって引き受けちゃう!!」
「よろしく頼む」
深紅はムカ~ッやっぱりこの女海のこと…!!と苛立っていた。N・Eは
「どうした深紅?彼女にお前の状態をみてもらえ」
「ムカ~ッはいはい分かりましたよ。みてもらいますよ!!」海って鈍いんだなぁと思いながら深紅はマナカの後をついて行った。
「あなたその制服大分汚れているわね…
後で替えの服あげるわその制服洗ってあげるから」
「あ…はい。どうもありがとう…」…そんなに悪い人でもないのかな?と深紅は思った。
N・Eは深紅と別れた後、上司に報告をしに行っていた。
「…依頼されたエリアに行ったのですが生存していたのは深紅と言う女の子だけでした。以上で報告を終わります」
「…そうか。1人だけでも生存者がいたのは良かったな」
「…失礼しました」と言って
「深紅が不安がっているかもしれないので様子を見に行って来ます」と付け加えた。
「ああ、構わんよ。生存者を不安にさせないのが最も大事だからね」
「失礼します」とN・Eはそれだけ言うと去って行った。N・Eは
避難場所の廊下を歩いていた。(…深紅が不安がる?何であんな事を言ったんだ?俺は…)何で…と思いながらふと中庭を見ると深紅が手を振っていた。
「海~ッ!!」
「深紅!」N・Eは深紅の元へと歩み寄った。「海!!海は何してたの?」
「俺はまあ上司への報告かな…深紅は?検査終わったのか?」
「うん!!それより見て?この格好…」深紅はくるりと回ると自分の服を指差して言った。
「ああ、似合ってるよ」
「でしょ?海は?この後どーすんの?」
「この後は特に予定は無いな…」
「え?そーなの?だったらさぁその…」
「何だ?」
「射撃の練習とか…しちゃ駄目?」
「射撃の練習か…この先何があるか分からないからな…良いだろう。しよう」
「本当?わーい」そんな会話をしながらN・E達は射撃場へと向かった。N・Eと深紅は射撃場へ辿り着くと早速N・Eは練習用の銃を深紅に渡した。深紅は銃を受け取ると
「うわ結構重ッ」と言った。
「練習用でも弾が入っているからな」
「ふ~ん…構え方ってこうで良いの?」
「そうだな。もう少し狙いを定めて…」
N・Eは深紅に銃の構え方を教える為に深紅に近づいた。深紅は(…ドキドキすんじゃん)と内心ドキドキしていた。そして深紅はN・Eに教えられた通りに銃を撃った。そして練習用の人形に弾が頭に命中した。
「わっやった!!当たった!!当たった!!すごいでしょ海頭に命中しちゃったよ!」と深紅は喜んだ。「ああ、良かったな」とN・Eは笑った。その笑顔に深紅はドキッとした。深紅はドギマギしながら
「あ、あのね…海」
と言いかけた時、N・Eは
「っ!深紅何か聞こえなかったか?」
「ええ!?何も聞こえなかったけど…もうっ海ってば…」人が愛の告白をしようとしたのに~と思いながら深紅はむくれた。
「…少し表の様子を見て来る深紅は建物の中に避難していろ」とさっさと去って行った。
「んもうっ海のバカっ!!」と深紅はむくれながらも建物の中へと入って行った…。N・Eは正面扉への方へと急いで行った。
「あっN・E!!ちょうど良かった!!」
「何かあったのか?」
「ああ、ちょうどゾンビ共が扉の方へと溢れ出て来て…」
「分かった。急いで片付ける」と言ってN・Eは表の扉へと走って行った。ゾンビ共がN・Eに気付いた途端、N・Eはゾンビに向かって銃を撃って行った。そしてN・Eは全てのゾンビを倒した。
「…こんなもんで良いだろう?俺は深紅に会いに行く」
「あ、ああ、そうだな。避難民を不安にさせてはならないしな」
「ああ、じゃあな」とN・Eは深紅の居る建物へと向かって走り出した。N・Eが深紅の居る建物へと向かった先には深紅が立っていた。
「海ー!!」
「深紅…」N・Eが深紅の元へと走り出す。
「建物の中に入っていろと言っただろう」
「だって…心配だったんだもの…」
「深紅…」
「海…」と2人が良いムードの瞬間邪魔が入った。
「N・E良かった!!ここにいた!!」
「何だ?」
「ちょっとこのレポート見て欲しいんだけど…」「ああ、分かった」とN・Eはレポートに目を通した。深紅はその様子にムカッとしていた。(何なのこの女…私と海の邪魔して~!!)
「深紅。悪いな、俺は少し外に出て行く」
「えっ!?でも外って…ゾンビだらけじゃん!!」「だからだ。他にも深紅みたいな生存者が居るかもしれない」
「え~…そーだと思うけど~…そうだ!!私も一緒に行っていい!?」
「へ?何言ってるんだ。駄目に決まっているだろう、遊びじゃないんだ」
「え~!?良いじゃん私陸上部だし!!すっごく速く動けるよ!!ほら!!」と言って深紅は三角跳びをやったりホフク前進をやったりした。
「駄目だ」
「良いじゃん!!ケチィ!!」
「ケチってお前…」
「お前って言うなぁ!!海のバカ~っ!!」
「お前の方が馬鹿だろ…」
「ウキィ~!!」そして隣に立っていた女がN・Eに言った。
「良いじゃないN・E。彼女にも同行してもらったら」
「しかし…」
「ただし!!命の保障は出来ないわよ?」
「はいっ!!望む所です!!」N・Eはただただ溜め息を吐くしかなかった…。そして次の外出は後日となったので深紅とN・Eは宿舎へと向かった。「ねえ海?怒ってる?」
「何でだ?」
「だってずっと仏頂面だし…」
「元々この顔だ」
「やっぱ怒ってんじゃ~ん!!」
「だから怒ってない…」と言いかけてN・Eは深紅にキスされた。
「…えへ…」
「…何のつもりだ」
「良いでしょ?付き合ってんだし?」
「…いつ俺とお前が付き合ってんだ?」深紅はN・Eの問いにギョッとした。
「えぇ!?私達って付き合ってないの!?あんなに愛し合ったのに!!」
「…誤解を招く言い方を言うな」
「海…好き…」
「…俺は…お前の言う愛が分からない…ましてや好きと言う感情も…」
「じゃあ試せば?」
「?試す?」
「きっと分かるよっ!!」
「…変な奴」N・Eは笑った顔を深紅に見せた。深紅はその様子にドギマギしながら
「ねえ…前髪って切らないの?」と尋ねた。
「何故だ?」
「だって…せっかく格好良いのに…」
「この髪型じゃ嫌なのか?」
「嫌じゃないけど…邪魔じゃない?」
「邪魔じゃないが…」深紅はN・Eの胸にポスッと頭を置いた。
「…何だ?」
「…ちょっと…」
N・Eは深紅の事が初めて愛しいと思った。
(これが…愛しい?…)
一晩が過ぎた。
N・Eは朝早くに目が覚めた。
「…ん?深紅?」気付くと深紅が隣で寝ていた。「ん…おはよー海」
「ああ…いつの間に隣に?」
「え?駄目だった?何にもしてないよ?私達」
「いやそういう問題では…」
「??」深紅はN・Eの様子にキョトンとしていた。コンコンとノックの音が聞こえた。
「N・Eちょっと良いかい?」と言った瞬間二人がいた事にギョッとしていた。
「…ああ何だ?」
「あ、ああ今回の遠征についてだが…」深紅は(海って忙しいんだなぁ…私が側にいて守ってあげなきゃ!!足手まといになんない様に…)と決意した。N・Eと深紅はヘリコプターの中へと急いだ。
「良いか。深紅俺から離れるなよ?」
「うっうん分かった!!」深紅は(離れるわけ無いじゃない…だって私は海の事が…好き!!)と思った。
N・Eは深紅を連れてヘリコプターの中へと入った。N・Eは慣れた手つきでヘリコプターを操作した。
「海って何でも出来んだねーすごいすごい」「何だ?褒めても何も出ないぞ?」とまんざらでもなさそうに照れた。深紅は(海照れてる…可愛い…)と思った。N・Eは地図の座標を見ながら目的地を設定した。
「ふむ…この辺なら避難民が居るかもしれないな…」
「じゃあ早く助けに行きましょ!!」
「待てまず準備してからだ。俺達が万全じゃないと全滅してしまう」
「あ、そっかそうだよね…」深紅はシュンとした。
「…悪い。きつく言い過ぎた…。そうだな深紅は初めてだものな…」とN・Eは深紅の頭を撫でた。
「海…ううん大丈夫!何とかしよっ!」
「ああ」そんな二人の甘いやり取りにギリギリと歯を食いしばって指の爪を噛んでる女がいた。「…N・E…」(…N・E…何で?私の方が先にN・Eを好きになったのに…そりゃライバルは多いけど、N・Eは相手にしなかったから…だから安心してたのに…あんな女と…)…深紅は何故か身震いがした。(…?)
「ねえ海?目的地まであとどの位?」
「ああ…。もう少しだ。しばらく寝ておけ」「え?あ、うん。お休み…」
「お休み…」N・Eはそう言うと運転を続けた。…邪魔者が居ない隙にとN・Eに想いを寄せている女がN・Eに接近して来た。
「…二人きりになれたわね」
「あ?ああ、そうだな…」
「…ねえ?N・E?」
「…?何だ」
「N・Eはあの深紅って子の事どう思っているの?」
「何だ?急に…」
「急じゃないわ。あの子のこと…本気なの?」
「…ああ本気だ。どうしたんだ?急に…」N・Eは想いを寄せられている女からキスされた。
「!?なっ」N・Eは(何か最近色んな女からキスされている気がする…)と瞬時に思った。
「…ねえ良いでしょ?N・E…ずっと好きだったの…」
「しかし…」その間に深紅がヌッと出て来て…「何してんの?あんた達!!」
「いや何も…」
「えっええ何も…」と一悶着あった。
「ふ~ん…本当かなぁ…」と深紅は半信半疑だ。「な、何もないわよ。ねえ?」
「あ、ああ」
「ふ~ん。なら良いけど…」N・Eは
「あ、ほら目的地に着いたぞ」
「…何かごまかした?」
「ごまかしてない」
「ふ~ん…」深紅はごまかされた事にふくれている。
「ほら、行くぞ深紅」
「…は~い」
「…まだふてくされているのか?」
「べっつに~…」
「ハア…」N・Eは深い溜め息を吐いた。N・Eはまだふてくされている深紅とN・Eに想いを寄せている女を連れて、目的地へと着いた。
「ねえN・Eあの辺りが怪しいわ!!私と一緒に行ってみましょう」
「しかし深紅が…」
「私も一緒に行く!!」
「え~?来るの?」
「来るわぃっ!!」(二人きりにしてたまるもんかっ!!」
「そう…せいぜい足手まといにならないでね?」「分かってます!!」女の火花がバチバチ。
N・Eはその様子にポカンとしていた。N・E達は建物の中を慎重に覗き込みながら銃を構えた。
「…深紅は俺の後ろに隠れてろ」
「う、うん分かった」二人のラブラブっぷりにN・Eに想いを寄せている女はガックリしていた。
「どうした?アミ」
「…何でもないわ。N・E」(…アミって名前なんだ。この人)と深紅は初めて知った。N・Eは深紅とアミを連れて、奥の部屋へと向かった。
アミは
「N・Eこの部屋…」
「ああ…」とN・Eは部屋を見回して…
「…全滅だ…生存者が居ない…」
「そんな!!もうちょっと良く調べて…」
「…ん?…レーダーが一人…動いている…」
「えっ!?嘘っ!!」深紅は喜んだ。
「アミ、深紅…他に生存者が居ないかもう少し見てくれ」
「わっ分かった」
「了解」深紅とアミと別れた後、N・Eはレーダーの近くに行った。
「…そこにいるのは分かっている大丈夫だから出て来い」とN・Eは銃を構えながら言った。すると
「わ、分かったから堪忍してやぁ~…」
「?大阪弁…?」
「出て来い」
「ああ…」と言うと男は出て来た。




