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zombies  作者:
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男はムスッと黙っていた。

「ね、ねえあなた名前は?」

男は答えた。

「名前?コードネームの事か?コードネームはN・Eだ」

「ええぬいー?そうじゃなくて名前よっ名前!!」

「名前などない」

「あっそう!!それで!?ここで一体全体何があったの!!いい加減教えてよ!!」

と深紅はN・Eにくってかかった。

「俺にも何があったのかまだ分からないが…」N・Eはゆっくりと話した。

「世界全体にウイルスがばらまかれたらしい。俺は手元にあるリストを頼りにこの田舎に来た。」

「ふーん…そう…」

深紅は思った。(ウイルス?バイオハザードじゃないんだから…)

「…この町はどうやらあんた一人しか生存者がいないみたいだな」

「…そうなんだ」

「あ、ねえ私の家に寄ってくれる?ひょっとしたら私の家族生きてるかも」

「それはないな。レーダーに生存反応がない」「レーダー?」

「生きていたらレーダーに生存反応があるはずだ。あんたの家族は生きていない」深紅は泣き出しそうになるのをこらえて言った。

「それが間違ってるって事もあるじゃない!!いいから私の家に寄って!!ここから近くだから…」N・Eは溜め息をつきながら言った。

「生きている保障はないぞ」それでもいい…。せめて遺体だけでも…。と深紅は思った。


N・Eと深紅は家に着いた。


「…一応家は瓦礫になってないみたい…」

「ほら、早く捜すぞ」

「うっうん」深紅は家の鍵を開けた。扉が開いた。N・Eは警戒しながら深紅に言った。

「俺の側から離れるな。いいな」

「あっうん」深紅は少しドキッとした。

(この人無愛想だな…せっかくかっこいいのに)などと考えながら深紅はN・Eのあとをついて行った。N・Eは銃を構えながら家の中に居るはずの深紅の家族を捜し回った。

「…誰も居ないみたいだな」

「そっそうね、でもまだ居るかもしれないじゃない!もっとよく捜して」

「いい加減にしろ。家族があんたがさっき見た男みたいになってたらどうするつもりだ」

「そっそれは」

「もういいだろう。行くぞ」

「でっでも生きてるかもしれないじゃない…もう少し…」

「生存反応がない。あんたの家族は生きていない」深紅は涙ぐみながら言った。

「そんなにはっきり言わなくてもいいじゃない…」N・Eは鼻でフンっとして周りを見渡しながら家の中を歩いていった。(…何て冷たい人なのかしら)と深紅は思った。

「もういいだろう。そろそろ行くぞ」

「行くってどこへ…」

「避難所だ」

「避難所?」

「そうだ。そこにはあんたの様な奴がいる。そこに向かう」

「じゃあもしかしたらそこに家族が…」

「…いるかどうか分からないぞ」深紅はその言葉にがっかりした。(…ちょっとは優しくしてくれたっていいじゃん…!!)と深紅は怒りながら思った。

N・Eはそんな深紅の様子に構う事なく深紅と共に、深紅の家を出て行った。深紅はおずおずとN・Eに問いかけた。

「ねえ、N・Eって本当にあなたの名前?」

「そうだ。それがどうした?」

深紅はまたおずおずとしながらN・Eに伺った。

「本当にコードネームなの?自分の名前無いなんて…何か変」N・Eは鼻で笑いながら深紅の質問に答えた。

「あんた育ちが良いんだな。日本中捜せば俺みたいなのなんてごろごろいるぜ」

「ふーん…何か可哀想」深紅はポツリと言った。「…可哀想?俺がか?」N・Eは少しキョトンとした顔で尋ねた。

「うん…だって自分の名前が無いって事でしょ?それって誰もあんたの事名前で呼んでくれないって事じゃない?何か…可哀想だなって思って…」N・Eは少し照れくさそうに話した。

「可哀想だなんて…俺にそう言ったのはあんたが初めてだ」深紅は少しムスッとしながら言った。

「それからあんたあんたって呼んでるけど私の名前あんたじゃないから」

「ああ、深紅だったか?このリストに載ってる」「リスト?」

「そうだ。このリストにあんたの名前が載っている。俺はこのリストに載っている被災者を助けに来たんだ」

「それでその被災者私しかいなかったんだ」

「そうだな。深紅しかいなかった…残念だ」N・Eはシュンとした。深紅は名前を急に呼ばれてドキッとしたのか深紅に初めてシュンとした顔を見せたのでドキッとしたのか分からなかった。(…急に名前を呼ぶな名前を…)N・Eは深紅に「どうした?顔が赤いぞ大丈夫か?」と心配そうに尋ねた。

「なっ何でもない」深紅はパタパタと手で顔をあおいだ。

「そっそれでこれからどこに向かうの!?」と深紅は尋ねた。

「そうだな…とりあえず東京に向かう」

「東京!?行きたいっ行きたい!!」

「遊びに行くんじゃないんだ…この田舎町もこの様じゃあな…東京もこんな風になっているかもな」N・Eの言葉に深紅はガックリした。

「そんな~」渋谷とか原宿とか行ってみたかったのに~と深紅は残念に思った。

「で?それで移動は?車とかあるの?」と尋ねた深紅にN・Eは

「いや…ヘリで来た」と言った。

「え!?ヘリ!?飛行機って事!?」

「まあ…そうだな」

「えー!?ヘリなんて乗った事な~い♪楽しみ~」N・Eは現金な奴…と思った。

「そろそろ日が暮れるな…」

「え?ああ、そうね…」

「よし…今日はこの辺で泊まろう」N・Eのその言葉に深紅は動揺した。

「えっええ!?何で」

「夜になるとゾンビは活発になるんだ…安心しろ。ガキには興味無い」とN・Eは深紅にキッパリと言った。深紅は

「ああ、そうですかー!!」とちょっと怒った。

そして二人はビジネスホテルのまだ壊れていなさそうな建物に入って行った。


「じゃあ私はこっちの部屋に…」N・Eは制した。「いや、一人になったら危ないだろう。この部屋で二人で泊まった方が良い」

「ええ、でも…」深紅はドギマギした。

「安心しろ。何もしない」

「うっうん…」深紅はちょっとくらい手出しても良いんだけどなぁとヨコシマな事を少し思った。

そして夜中…。深紅は眠れなかった。ちょっとN・Eの寝顔でも見てみようかなと身をよじった。N・Eはスヤスヤと眠っていた。深紅は(寝るの早っ)と思った。深紅はN・Eの顔をマジマジと見た。綺麗な顔してるなあ…。目の色も青くて神秘的な色してるし、髪もサラサラして…ちょっとタイプかも…。深紅はN・Eの方へ手を伸ばした。しかしN・Eがパッチリと目を覚ました。N・Eは

「どうした?眠れないのか?」と深紅に訊いた。「あ、うん。まあね」

「…安心しろ。この周りにゾンビ共が来られない様にバリケードを張っておいた。恐らく乗り越えては来ないだろう。安心して休め」

「あ、うん。お休み!!」と深紅はそそくさと自分のベッドに戻った。その後深紅はぐっすりと眠った。そして朝が来た。

「…いっおいっ深紅」

「んっんん?」

「起きろ。出発する」

「え?もう朝?ぐっすり眠っちゃった」

「行くぞ。ヘリまで歩く」

「あ、はーい」と深紅は準備を整えた。そして二人はビジネスホテルから出て行った。

「で?待ち合わせ場所は?どこ?」

「もう少しのはずだ」

「ねえ、N・E…」

「何だ?」

「東京もここと同じ状態なのかな?」N・Eは少し考えながら

「そうだな…この田舎ですらこの状態じゃあな…」

「でもでも、私の家とか無事だったわけだしちょっとは無事な所もあるでしょ!?」と深紅は希望を持ちながらN・Eに話した。

「そうだな…希望を持つのは良いかもな」とN・Eは少し笑った。深紅はその笑った顔に(あれっ?笑った?か、可愛いかも)とドギマギした。深紅はドギマギしながらN・Eと一緒に歩いた。N・Eはそんな深紅の様子をまじまじと見ていた。深紅は

「な、何?」と話した。N・Eは

「いや別に」といつものムスッとした顔に戻っていた。N・Eと深紅は田舎の町の道をスタスタと歩いて行った。N・Eは

「深紅、この先だ。この先に待ち合わせのヘリがある」と言った。深紅は少しドキドキしていた。(ヘリコプターに乗るなんて初めて…)とドキドキしていた。

「待て、深紅。人気が無い。何かおかしい。念のため様子を見て来る」とN・Eは深紅に伝えた。

N・Eはヘリコプターの中を慎重に入って行った。…誰も居ない…。N・Eが持っているレーダーにも人間の感知がなかった。(…喰われたか。無理もない)とN・Eが考えているとN・Eの背後から人間だったものゾンビが襲いかかって来た。N・Eは振り返りもせずに、銃をバンッと一発撃った。N・Eは自分が撃ったゾンビを確認してから、深紅の元へと向かった。

「ねえーもう大丈夫?」と深紅が言った。

「ああ、大丈夫だ。ゾンビが一体いたから片しただけだ」深紅はヘリコプターの中にいるゾンビを見つけて言った。

「あっ死んだゾンビいるじゃん!!捨てといてよ!!」そのN・Eはそんな深紅を呆れ顔で言った。

「順応するの早いなお前…」

「お前って呼ばないでよ!!深紅って名前があるの!!」

「分かった分かった深紅」その言葉に深紅はドキッとした。深紅はドキドキしながら(私この人の事好きなのかな…)と思っていた。N・Eはそんな深紅の様子を疑問に思いながらヘリコプターの運転席の方へ向かった。N・Eはヘリコプターを動かした。

「わっ!すごい!!N・Eヘリ動かせるんだ」

「まあな、これぐらいは出来る」深紅はニコニコしながら

「すごいねえ、N・Eって何でも出来るんだね!!」と言った。N・Eは少し照れた様に

「別に…ヘリの操縦なんて覚えれば簡単だ」と言った。深紅はそんなN・Eの様子にキュンキュンしながらN・Eの事を見ていた。

「ねえねーN・E…何かN・Eって言うの慣れないから私が名前考えていい?」

「好きにしろ…」深紅は考えながら

「う~ん…何が良いかな…陸…海…空…そうだ海!!海にしようよ!!」

「カイ…?海って漢字の海か?」

「うん!!あんた目の色青いし海にしようよ!!海って呼ぶ!!」N・Eは

「カイ…海か…悪くはないな」と深紅に言った。「でしょー!!」と深紅は満足気に言った。N・Eは

「仕方ないな」と少し困った様に笑った。深紅はその表情にドキッとしながら(何でこの人こんな悲しそうに笑うんだろう…)と思っていた。そんなN・Eの様子にドキドキしながらN・Eの様子にふと気付いた。

「どうしたの?海?」と深紅が尋ねたらN・Eは「まずいな…燃料が無い」と言った。深紅はその言葉に

「…え?冗談でしょ?」

「冗談でこんな事言うか?」とN・Eは返した。「えええ!?ど、どうすんの!?今外出たらゾンビだらけだしどうすれば…」

「何体かだったら平気だろう。あそこのショッピングモールに入る」

「え?ショッピングモール?そんな所に燃料あんの?」

「ガソリンスタンドが横に見えた。とりあえず停める所が無いか見てみよう」と言った。N・Eと深紅はショッピングモールの屋上にヘリコプターを停めた

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