11
その頃深紅は…すやすやと寝ていた。
「むにゃ…もう食べれない~…」と寝言を言っていた。
教祖はその様子にクスッと笑って深紅の髪を触っていた。その時ブザーが鳴った。
「どうした?」
「教祖様!!攻撃です!!相手は二人だけなのですが
やたら強くて…」
「!!」N・Eと龍丸は、なるべく人は殺さない様に教祖の建物を攻撃した。
「龍丸!!大丈夫か!?」
「これぐらい屁でもないわあ!!お前はあ!?」
「平気だ!!」
「よっしゃあ行くで~!!」
「ああ!!」N・E達は深紅のいる部屋へと駆け抜けた。
「深紅!!」N・Eは深紅の名を呼びながらドアを蹴破った。
「やあ、早かったね」と教祖はN・E達を出迎えた。
「深紅を返せ…」
「嫌だと言ったら?」
「殺す…」と言ってN・Eは銃を構えた。
「おお怖い怖い…」と教祖は手をヒラヒラと振って増援を呼んだ。
「ちっ…」
「N・E体力は大事か?」
「まだ動ける…!!」
「フフフ…じゃあごゆっくり」と教祖は部屋を後にした…。
「クソッ待て…」
「N・E!!ここは俺に任せえ!!早よ行け!!」
「龍丸…悪い!!後で何か奢る!!」
「ああ!!期待せんと待ってるで!!」と、N・Eは龍丸に礼を言うと教祖の後を追って行った。龍丸は
「さあて…忙しいなるで」と突っ込んで行った。
N・Eは全力で教祖の後を追いかけていた。
(深紅…!!)とN・Eは祈る様な思いで教祖を捕らえた。
「クッ…!!」
「終わりだな」とN・Eは教祖を殴った。
「ホラッ深紅のいる場所を吐け」
「クッ!!ッ…フッフフフフ…」
「?何がおかしい?」
「いや…感激しているんだよ…君うちで働かないか?何でもあげるよ…」
「…ふざけんな!!」とN・Eは教祖に頭突きをした。
「ツッ!!」
「深紅はどこだ?」と胸ぐらを掴んだ。
「…Dのa室にいる…行けよ…」
「ありがとよっ!!」とN・Eは教祖を気絶させた。深紅はDのa室にいた。
「深紅!!」とN・Eは叫んだ。
「海!!」と深紅はN・Eを抱き締めた。
「良かった…私海に嫌われちゃったかと思った…」
「…嫌う訳無いだろ…馬鹿にする事はあるけど…」深紅はフフッと笑って
「ねえ海?運命って信じる?」と訊いてきた。
「?何だそれ…流行っているのか?」とN・Eは聞き返したが
「?何それ」と深紅はキョトンとしていた。
「…いや何でもない」とN・Eは咳払いをした。「ねえどーなのー?」
「…さあな」とN・Eはごまかした。
「…さ、帰るぞ?」
「うん!!」とN・E達は自分達の住んでいる施設へと帰って行った。ちなみに龍丸はと言うと敵を全部倒して途中でN・Eに回収されていた…。
数ヶ月後。
N・Eは忙しかった。避難民の保護、上司への報告、書類の書き込み…等々…。おかげで深紅と会えずじまいでイライラしていた。
「あのーN・E?」
「何だ!!」とN・Eは口調強めで反応してきたので同僚はビクッとした。
「あ…悪い…」とN・Eは謝った。
「いや…まあ良いんだけど…人って変わるんだなあ…」と同僚はしみじみしていた。
「え?」
「いや…深紅ちゃんと知り合ってからだもんなあ…前は与えられた任務以外無情で何とも思ってないみたいな感じで…何か安心したよ。うん」「…」
「さ、後は僕がやっておくよ。
深紅ちゃんに会いに行けよ」
「ああ、ありがとう」
「…本当変わったよ…N・E」と同僚は感心していた…。N・Eは、早速深紅を捜していた。(深紅…どこだ?)とN・Eはキョロキョロしていた。(!もしかしてあそこか!?)と思って全速で走って行った…。深紅は歌っていた。深紅も深紅でN・Eに会えなくてヤキモキしていた。(…海今頃何してんだろ…)その時だった。
「深紅!!」と声がした。
「!海!!」
「…!なあ運命って信じるか?」N・Eは問いかけた。
「何それ?」クスクス笑って深紅は応えた。
「信じるよ!!」
「俺も」
N・Eと深紅はお互いを見つめ合ってキスした。zombies
プロローグ
深紅は学校へ向かう途中だった。
深紅は今朝から様子がおかしいと思っていた。何かがおかしい…。鳥のさえずりも人の行き通りもない。深紅はただただ疑問に思っていた。深紅は駅に向かっていた。人通りのない駅に。その時だった。大きな地震が深紅を襲った。深紅は身をかがんで自分の身を守るのが精一杯だった。ふと地震が止んだ。深紅は運が良かったのか無傷だった。
「…すごい地震だったなぁ」
と深紅はポツリと言ってから周囲を見回した。
「誰かいないのかしら」と言いながら深紅は人を捜すことにした。
「誰かいませんか~!?」
と叫んだ。すると人を見つけた。
「あ、良かった。ねえすごい地震でしたよねー」
と言いかけて深紅はぴたりと止まった。…この人変と思った。するとその時だった。その人が深紅に襲いかかったのだ。
「キャアッ」
深紅は叫んだ。その時銃声が聞こえた。
ガウンッと一発の銃声が聞こえた。ドサッとその人は倒れた。
「…。」
男は黙っていた。(もしかしてこの人が助けてくれたの?)と深紅は思った。
これが彼との出会いだった。
男はムスッと黙っていた。
「ね、ねえあなた名前は?」
男は答えた。
「名前?コードネームの事か?コードネームはN・Eだ」
「ええぬいー?そうじゃなくて名前よっ名前!!」
「名前などない」
「あっそう!!それで!?ここで一体全体何があったの!!いい加減教えてよ!!」
と深紅はN・Eにくってかかった。
「俺にも何があったのかまだ分からないが…」N・Eはゆっくりと話した。
「世界全体にウイルスがばらまかれたらしい。俺は手元にあるリストを頼りにこの田舎に来た。」
「ふーん…そう…」
深紅は思った。(ウイルス?バイオハザードじゃないんだから…)
「…この町はどうやらあんた一人しか生存者がいないみたいだな」
「…そうなんだ」
「あ、ねえ私の家に寄ってくれる?ひょっとしたら私の家族生きてるかも」
「それはないな。レーダーに生存反応がない」「レーダー?」
「生きていたらレーダーに生存反応があるはずだ。あんたの家族は生きていない」深紅は泣き出しそうになるのをこらえて言った。
「それが間違ってるって事もあるじゃない!!いいから私の家に寄って!!ここから近くだから…」N・Eは溜め息をつきながら言った。
「生きている保障はないぞ」それでもいい…。せめて遺体だけでも…。と深紅は思った。
N・Eと深紅は家に着いた。
「…一応家は瓦礫になってないみたい…」
「ほら、早く捜すぞ」
「うっうん」深紅は家の鍵を開けた。扉が開いた。N・Eは警戒しながら深紅に言った。
「俺の側から離れるな。いいな」
「あっうん」深紅は少しドキッとした。
(この人無愛想だな…せっかくかっこいいのに)などと考えながら深紅はN・Eのあとをついて行った。N・Eは銃を構えながら家の中に居るはずの深紅の家族を捜し回った。
「…誰も居ないみたいだな」
「そっそうね、でもまだ居るかもしれないじゃない!もっとよく捜して」
「いい加減にしろ。家族があんたがさっき見た男みたいになってたらどうするつもりだ」
「そっそれは」
「もういいだろう。行くぞ」
「でっでも生きてるかもしれないじゃない…もう少し…」
「生存反応がない。あんたの家族は生きていない」深紅は涙ぐみながら言った。
「そんなにはっきり言わなくてもいいじゃない…」N・Eは鼻でフンっとして周りを見渡しながら家の中を歩いていった。(…何て冷たい人なのかしら)と深紅は思った。
「もういいだろう。そろそろ行くぞ」
「行くってどこへ…」
「避難所だ」
「避難所?」
「そうだ。そこにはあんたの様な奴がいる。そこに向かう」
「じゃあもしかしたらそこに家族が…」
「…いるかどうか分からないぞ」深紅はその言葉にがっかりした。(…ちょっとは優しくしてくれたっていいじゃん…!!)と深紅は怒りながら思った。
N・Eはそんな深紅の様子に構う事なく深紅と共に、深紅の家を出て行った。深紅はおずおずとN・Eに問いかけた。
「ねえ、N・Eって本当にあなたの名前?」
「そうだ。それがどうした?」
深紅はまたおずおずとしながらN・Eに伺った。
「本当にコードネームなの?自分の名前無いなんて…何か変」N・Eは鼻で笑いながら深紅の質問に答えた。
「あんた育ちが良いんだな。日本中捜せば俺みたいなのなんてごろごろいるぜ」
「ふーん…何か可哀想」深紅はポツリと言った。「…可哀想?俺がか?」N・Eは少しキョトンとした顔で尋ねた。
「うん…だって自分の名前が無いって事でしょ?それって誰もあんたの事名前で呼んでくれないって事じゃない?何か…可哀想だなって思って…」N・Eは少し照れくさそうに話した。
「可哀想だなんて…俺にそう言ったのはあんたが初めてだ」深紅は少しムスッとしながら言った。
「それからあんたあんたって呼んでるけど私の名前あんたじゃないから」
「ああ、深紅だったか?このリストに載ってる」「リスト?」
「そうだ。このリストにあんたの名前が載っている。俺はこのリストに載っている被災者を助けに来たんだ」
「それでその被災者私しかいなかったんだ」
「そうだな。深紅しかいなかった…残念だ」N・Eはシュンとした。深紅は名前を急に呼ばれてドキッとしたのか深紅に初めてシュンとした顔を見せたのでドキッとしたのか分からなかった。(…急に名前を呼ぶな名前を…)N・Eは深紅に「どうした?顔が赤いぞ大丈夫か?」と心配そうに尋ねた。
「なっ何でもない」深紅はパタパタと手で顔をあおいだ。
「そっそれでこれからどこに向かうの!?」と深紅は尋ねた。
「そうだな…とりあえず東京に向かう」
「東京!?行きたいっ行きたい!!」
「遊びに行くんじゃないんだ…この田舎町もこの様じゃあな…東京もこんな風になっているかもな」N・Eの言葉に深紅はガックリした。
「そんな~」渋谷とか原宿とか行ってみたかったのに~と深紅は残念に思った。
「で?それで移動は?車とかあるの?」と尋ねた深紅にN・Eは
「いや…ヘリで来た」と言った。
「え!?ヘリ!?飛行機って事!?」
「まあ…そうだな」
「えー!?ヘリなんて乗った事な~い♪楽しみ~」N・Eは現金な奴…と思った。
「そろそろ日が暮れるな…」
「え?ああ、そうね…」
「よし…今日はこの辺で泊まろう」N・Eのその言葉に深紅は動揺した。
「えっええ!?何で」
「夜になるとゾンビは活発になるんだ…安心しろ。ガキには興味無い」とN・Eは深紅にキッパリと言った。深紅は
「ああ、そうですかー!!」とちょっと怒った。
そして二人はビジネスホテルのまだ壊れていなさそうな建物に入って行った。
「じゃあ私はこっちの部屋に…」N・Eは制した。「いや、一人になったら危ないだろう。この部屋で二人で泊まった方が良い」
「ええ、でも…」深紅はドギマギした。
「安心しろ。何もしない」
「うっうん…」深紅はちょっとくらい手出しても良いんだけどなぁとヨコシマな事を少し思った。
そして夜中…。深紅は眠れなかった。ちょっとN・Eの寝顔でも見てみようかなと身をよじった。N・Eはスヤスヤと眠っていた。深紅は(寝るの早っ)と思った。深紅はN・Eの顔をマジマジと見た。綺麗な顔してるなあ…。目の色も青くて神秘的な色してるし、髪もサラサラして…ちょっとタイプかも…。深紅はN・Eの方へ手を伸ばした。しかしN・Eがパッチリと目を覚ました。N・Eは
「どうした?眠れないのか?」と深紅に訊いた。「あ、うん。まあね」
「…安心しろ。この周りにゾンビ共が来られない様にバリケードを張っておいた。恐らく乗り越えては来ないだろう。安心して休め」
「あ、うん。お休み!!」と深紅はそそくさと自分のベッドに戻った。その後深紅はぐっすりと眠った。そして朝が来た。
「…いっおいっ深紅」
「んっんん?」
「起きろ。出発する」
「え?もう朝?ぐっすり眠っちゃった」
「行くぞ。ヘリまで歩く」
「あ、はーい」と深紅は準備を整えた。そして二人はビジネスホテルから出て行った。
「で?待ち合わせ場所は?どこ?」
「もう少しのはずだ」
「ねえ、N・E…」
「何だ?」
「東京もここと同じ状態なのかな?」N・Eは少し考えながら
「そうだな…この田舎ですらこの状態じゃあな…」
「でもでも、私の家とか無事だったわけだしちょっとは無事な所もあるでしょ!?」と深紅は希望を持ちながらN・Eに話した。
「そうだな…希望を持つのは良いかもな」とN・Eは少し笑った。深紅はその笑った顔に(あれっ?笑った?か、可愛いかも)とドギマギした。深紅はドギマギしながらN・Eと一緒に歩いた。N・Eはそんな深紅の様子をまじまじと見ていた。深紅は
「な、何?」と話した。N・Eは
「いや別に」といつものムスッとした顔に戻っていた。N・Eと深紅は田舎の町の道をスタスタと歩いて行った。N・Eは
「深紅、この先だ。この先に待ち合わせのヘリがある」と言った。深紅は少しドキドキしていた。(ヘリコプターに乗るなんて初めて…)とドキドキしていた。
「待て、深紅。人気が無い。何かおかしい。念のため様子を見て来る」とN・Eは深紅に伝えた。
N・Eはヘリコプターの中を慎重に入って行った。…誰も居ない…。N・Eが持っているレーダーにも人間の感知がなかった。(…喰われたか。無理もない)とN・Eが考えているとN・Eの背後から人間だったものゾンビが襲いかかって来た。N・Eは振り返りもせずに、銃をバンッと一発撃った。N・Eは自分が撃ったゾンビを確認してから、深紅の元へと向かった。
「ねえーもう大丈夫?」と深紅が言った。
「ああ、大丈夫だ。ゾンビが一体いたから片しただけだ」深紅はヘリコプターの中にいるゾンビを見つけて言った。
「あっ死んだゾンビいるじゃん!!捨てといてよ!!」そのN・Eはそんな深紅を呆れ顔で言った。
「順応するの早いなお前…」
「お前って呼ばないでよ!!深紅って名前があるの!!」
「分かった分かった深紅」その言葉に深紅はドキッとした。深紅はドキドキしながら(私この人の事好きなのかな…)と思っていた。N・Eはそんな深紅の様子を疑問に思いながらヘリコプターの運転席の方へ向かった。N・Eはヘリコプターを動かした。
「わっ!すごい!!N・Eヘリ動かせるんだ」
「まあな、これぐらいは出来る」深紅はニコニコしながら
「すごいねえ、N・Eって何でも出来るんだね!!」と言った。N・Eは少し照れた様に
「別に…ヘリの操縦なんて覚えれば簡単だ」と言った。深紅はそんなN・Eの様子にキュンキュンしながらN・Eの事を見ていた。
「ねえねーN・E…何かN・Eって言うの慣れないから私が名前考えていい?」
「好きにしろ…」深紅は考えながら
「う~ん…何が良いかな…陸…海…空…そうだ海!!海にしようよ!!」
「カイ…?海って漢字の海か?」
「うん!!あんた目の色青いし海にしようよ!!海って呼ぶ!!」N・Eは
「カイ…海か…悪くはないな」と深紅に言った。「でしょー!!」と深紅は満足気に言った。N・Eは
「仕方ないな」と少し困った様に笑った。深紅はその表情にドキッとしながら(何でこの人こんな悲しそうに笑うんだろう…)と思っていた。そんなN・Eの様子にドキドキしながらN・Eの様子にふと気付いた。
「どうしたの?海?」と深紅が尋ねたらN・Eは「まずいな…燃料が無い」と言った。深紅はその言葉に
「…え?冗談でしょ?」
「冗談でこんな事言うか?」とN・Eは返した。「えええ!?ど、どうすんの!?今外出たらゾンビだらけだしどうすれば…」
「何体かだったら平気だろう。あそこのショッピングモールに入る」
「え?ショッピングモール?そんな所に燃料あんの?」
「ガソリンスタンドが横に見えた。とりあえず停める所が無いか見てみよう」と言った。N・Eと深紅はショッピングモールの屋上にヘリコプターを停めた。
N・Eはヘリコプターから降りたら深紅に
「少し様子を見て来る。安全な場所にいてくれ」と促した。深紅は
「わ、分かった」と頷いた。N・Eは銃を構えながらショッピングモールの中に入った。N・Eは周囲を見回してゾンビが居ないかどうか確かめた。N・Eは警戒しながら銃を握り締めて中へと向かった。…昼間は奴らが活発になっていない。
バリケードを張っておけば大丈夫だろうとN・Eは思った。N・Eは何体かゾンビを撃ち殺した後、深紅を呼びに行った。
「深紅。もう大丈夫だ。中に入ろう」とN・Eは深紅に声をかけた。深紅は
「もう大丈夫?昼間だからあんまりゾンビいないのかな?」とN・Eに問いかけた。
「そうだな…。今日はここに泊まろう」
「うっうん」とまた深紅はその言葉にドギマギしていた。(…私何でこの男にドキドキするんだろう…好きなのかな…やっぱり)とN・Eの後をついて行きながらそう思った。N・Eと深紅はショッピングモールの中へと入って行った。N・Eは深紅に寝具フロアに行くようにと指示をしてゾンビが入って来られない様にバリケードを張って準備をした。
「深紅、このモールの部屋なら大丈夫だろう。安心して寝てくれ」
「あ、うん。分かったー」と深紅が言うと深紅は即座にショッピングモールの寝具フロアに飾ってあるベッドに直行してベッドにダイブした。「ふぁ~ふかふか~気持ち良い~…」と深紅はうっとりとした口調で言った。N・Eは他にゾンビが居ないかどうか確認しながら、ショッピングモールの中を歩き回った。深紅もその後にピタッと付いて来る。N・Eは
「…何だ危ないから寝具フロアにいろ」と言った。深紅は
「いいでしょ!!自分の身は自分で守るから!!」と何故か自信満々に言い放った。N・Eはハアーと溜め息をつきながら深紅を守る様に歩いた。(…嫌々しながらでもこーゆう所があるのよねー…)と深紅は惚れ直す。N・Eはそんな深紅の様子に気がつくはずもなく黙々とショッピングモールを歩いた。N・Eと深紅はショッピングモールを歩き回った後、寝具フロアへと戻って行った。「ねえ、海。燃料入れたらこの後東京行くんでしょ?」
「ああ、そのルートが一番安全だからな」とN・Eは銃の手入れをしながら深紅の質問に答えた。N・Eはこれからどうしたものかと溜め息をついた。深紅が
「え?何で溜め息?私何かした?」と不安そうにN・Eの顔を覗き込んだ。
「いや…これからどうすればいいのかと思ってな」とN・Eは銃の手入れをしながら深紅にポツリと呟いた。深紅はうーんと悩みながらN・Eに「確かにこんな世の中になっちゃったからね。絶望するよね…」と言った。N・Eは深紅に「そうだな」と相槌を打った。
「でもこうなって良かった事もあるよ?」N・Eは「何だ?」と訊いた。深紅は
「海と会えた!!」と答えた。N・Eは深紅の答えを聞いてぽかんとしてしまった。深紅は
「海?」と手をヒラヒラとN・Eの前に出した。N・Eはハッとして
「いや何でもない」と深紅の手を払いのけた。「もうすぐ日が暮れるな。そろそろ休むか」とN・Eはスッと立ち上がった。深紅は
「え?海はどこで寝るの?」と訊きながらN・Eの手を掴んだ。
「寝具フロアの外だ。すぐに駆け付ける所にいるから心配するな」深紅はN・Eの手を放さずに言った。
「じゃ、じゃあ一緒に寝ようよ」N・Eはキョトンとした顔をした。
「何でだ?不安になったのか?」深紅は
「そんなんじゃないよ。ただ一緒にいたいだけ…」と少し照れくさそうに言った。N・Eは「何故だ?なぜ俺と一緒にいたがる?」と尋ねた。
「もうっ!女心分かってないんだから!!海とずっと側にいたいの!!」N・Eはチンプンカンプンだった。それもそうだろう。N・Eはこれまで生きてきて戦う術しか知らないのだから…。N・Eはただ分からなかった。知らなかった。N・Eの周りには深紅の様にN・Eの事が必要だと言ってくれる人がいなかった。そんなN・Eの様子に深紅はピーンときた。深紅はN・Eに
「ははぁ~ん…さては海…女の子に告白された事無いわね?」と言った。
「何故分かる?」とN・Eは深紅に尋ねた。
「だって海、女慣れしてる感じ無いし~…私みたいな可愛い女の子に告白されてもポカーンとしてるだけだし~」
「告白?いつしたんだ?」
「…海もといN・Eさいて~!!」そんな深紅の様子にN・Eはプッと笑ってアハハハと大笑いした。そんなN・Eの様子に深紅はドキッとした。(えっ!?この人こんな可愛く笑えんの!?か、かわいい!!)と深紅は動揺した。N・Eはただただおかしかった。大笑いしたのなんていつ以来だろう…。N・Eは笑い転げた。そしてひとしきり笑った後…。
「大笑いしたのなんかいつぶりだろう…」とN・Eはポツリと言った。
「えっ!?海そんなに笑った事無いの!?何で!?友達とかいないの!?」
「友達?同志なら居るが…」
「あっそうか兵隊さんみたいなもんだもんね…」その時ショッピングモールの寝具フロア(N・E達がいる)の入り口の方でガタガタッと音がした。N・Eはその音に素早く反応して銃を取って深紅に
「ここにいろ。すぐ戻る」と言った。
「分かった。海、気をつけて…」と言った。N・Eはコクリと頷いて寝具フロアを出て行って音のする方へと向かって行った。N・Eは生存反応レーダーを見て(…微かに人の反応がある…まさか生存者が!?)と思った。N・Eは、銃を構えながら人の反応がある方へと向かった。音のする方へと向かって辿り着いたN・Eは叫んだ。
「誰か生存者が居るのか!!聞こえたら返事してくれ!!」N・Eの叫び声が聞こえたのかすぐに返事が返って来た。
「ここだ!!何人か生存者が居る!!」
「何人生き残っている?他は居ないのか?」「ああ…生き残っているのはここだけだ…」N・Eはその言葉に落胆した。…やっぱりどこも一緒なのか…と…。
「そこから出てこれるか?手を貸そうか?」
「ああ、いや大丈夫だ。出てこられる…」と言って数人の生存者が出て来た。
「女が3人に男が2人…か。これだけしか生き残らなかったのか?」とN・Eが尋ねた。
「ああ、他は皆感染して…」
「…そうか…」とN・Eは呟いて少し落ち込んだ。「他に生存者は居るのか?あんた1人だけか?」と男が尋ねた。
「ああ、いや1人女の子が居る。そいつと一緒に来たんだ」とN・Eが答えた。
「女の子?可愛いのかい?」
「いや…普通だが…何故そんな事を訊く?」
「いや~…別に深い意味は無いんだがね…」
「…そうか」とN・Eはこの人大丈夫か?と疑問を抱いた。その頃深紅はどうしていたかと言うとただベッドに横たわって寝ていた。
「ん~…海~…」と時々寝言を言っているだけだった。そしてその頃N・Eは…
「この先の寝具フロアで一夜明かすつもりだ。あんた達は?」
「あ、ああ。あんたさえ良けりゃあ寝具フロアに居ても良いかい?」
「別に構わないが…」N・Eはこの男にふとした違和感を覚えた。何も起こらなければ良いが…。N・E達は深紅の居る寝具フロアへと辿り着いた。深紅はN・Eが帰って来ると、ムクッと起き上がり
「あ、海お帰り~どーだった?ゾンビいた?」と訊いた。
「いや、ゾンビはいなかったが…人がいた」と言うN・Eの言葉に深紅は
「えっ」と驚いた。
「この人達だ」男女5人がぞろぞろと寝具フロアに入って来た。
「えっあ、は初めまして深紅です」と深紅が言った。
「やあ、初めまして。こちらこそよろしく」と握手した。N・Eは
「もう日も暮れたし、そろそろ寝るか…」と言った。深紅は
「そうだね」と言って自分がいたベッドに戻って行った。N・Eは深紅の側を離れない方が良いかもしれないと思った。
「深紅、一緒に寝るぞ」
「ええええ!?海何言ってるの!?」
「やっぱり駄目か…」
「そ、そんな事無いよ!!むしろ嬉しいし!!」
「…そうか…」
「何々?一緒に寝たいなんて珍しいねー」
「いや…少し気になる事があるんだ」
「ふ~ん…」N・Eは生存者の1人の男が気になっていた。深紅に色目を使っていた様な気がした…。
ーーーーー夜ーーーーー
「ねえ、海。寝た?」
「いや?」
「何か…これから私達どうなっちゃうのかな…」「…さあな。でも守ってやるよ」
「海…」
「それが仕事だからな」
「…もうっ」
「お休み」
「…お休み…」と呟いて深紅は眠りについた。N・Eは深紅を守る様に腕に抱えて眠った。生存者の1人(親父)は(チッ…あんなくっついてたんじゃ出来るもんも出来ねーよ…)と思っていた…。N・Eは疑惑から確信に変わった…。そして朝…。深紅はう~んと伸びをして起きた。
「起きたか」とN・Eは言った。深紅は
「あっ海起きてたんだ!!おはよー」と言った。N・Eは昨日は何もして来なかったか…。あの男…。と思った。
「ねえ?海どしたの?怖い顔して…」
「いや…。何でもない」
「何でも無くないでしょ!!海がそーゆう怖い顔してる時って何かある時でしょ!?」と深紅は言った。
「なら言うが…」とN・Eは言った。
「深紅…ここで会った奴らにはあまり近づかない方が良い…」
「え何で?良い人達だと思うけど…」深紅は分かっていない。親切な男には裏がある場合もある事を…。
「とにかく近づくな」
「はあ~い」深紅は海って心配症なのね…と呑気にそんな事を思っていた…。N・Eは
「ここの物資を頂いてから東京に向かうとするか」と言った。
「そうだね」と深紅は言った。避難者から声がした。
「私達も連れて行ってくれ!!」と…。N・Eは
「それは構わないが…」と言った。
「あんた達が善人なのかどうかまだ分からないからな…」
「私達は良い人間だ!!この期に及んで何を…」と言った瞬間だった。ゾンビ共が流れ込んで来た。
「海っ!!」
「分かってる。ヘリまで急ぐぞ!!」N・Eはゾンビの頭に向かって銃を撃った。
「ヘリまであと少しだ」
「ねえ、海あの人達…」
「何だ」
「何だじゃなくて囲まれてる!!」と深紅は囲まれている方向を指さして言った。
「助けなきゃ…」
「無理だな…もう食い殺されている」
「そんな…」
「もたもたしている時間は無い。行くぞ…」深紅はがっかりしていた。何にがっかりしていたのかは自分でもよく分からなかったが…。N・Eと深紅はショッピングモールを出てヘリコプターへと向かった。N・Eはヘリコプターの操縦にかかった。
「…よし。どこも異常は無いな。すぐに飛び立てる」
「ねえ、海…ここの人達って…」
「助からない運命だったんだろう。俺達がいてもいなくても変わらない」
「そうだろうけど…」
「あまり気に病む事は無い。荷物は全部積めたか?」
「あ、うん多分大丈夫…」
「じゃあ行くぞ」と言ってN・Eはヘリコプターを動かした。
…数時間後…。
N・Eはふと深紅の方を見た。(…何だ。ずいぶん静かだと思ったら寝ていたのか…)深紅はスースー…と寝息をたてていた。N・Eは深紅を見て呑気なものだな…と思った。…確かに深紅は魅力的な女の子かもしれないなとN・Eは思った。黙っていれば充分可愛いし…。だからだろうか…。あのショッピングモールで会った避難民の1人に深紅を色目で見られたのは…。今考えてみてもあのおっさんはどこかおかしかった。深紅には気の毒だが…これで良かったのかもしれない。そう思っている瞬間に深紅はうーんと起きた。「起きたのか」
「あ、おはよー海」
「もう少しで東京だ。もう少し寝ておけ」
「えっいいの?」
「ああ」
「でも大分寝ちゃったからなあ…海は1人で退屈じゃないの?話し相手になってあげよっか?」
「話し相手…何だもう眠くないのか?」
「うん」
「深紅…怒ってないのか?」
「怒る?何で」
「…助けられなかった…」
「海…しょうがないよ…あんなゾンビの大群1人で片付けられないし…」
「助けられたかもしれない…」
「え?」
「助けられたかもしれないんだ。なのに」「海…」深紅はN・Eのことをギュッと抱き締めた。N・Eはポカンとして
「何だ?どうした?」と言った。
「海…そりゃあ海は強いのかもしれないよ?だからって無理はしないで…」
「深紅…」とN・Eは深紅の名前を呼んで深紅の手に触れた。深紅はドキッとして思わず目を閉じた。(これってキスするチャンスじゃない!?)とドキドキしてN・Eに身を預けた。N・Eは深紅の様子にキョトンとして
「何だ目にゴミでも入ったのか」と言った。「目、目にゴミなんか入ってないし!!ここは黙ってキスする場面でしょー!?」と深紅は怒った。N・Eはその様子に思わずプッと笑って深紅を優しい目で見つめた。
「…深紅…」
「なっ何!?」深紅はN・Eの優しい目にドギマギした。
「海…?」N・Eはハッとして
「もうすぐ東京に着くぞ。用意しろ」といつもの様に素っ気なく言った。深紅は
「はいはい」と言っていつもの海に戻っちゃった…と思いガックリした。N・Eは
「どうした?早くしろ」と言った。深紅はもう少し優しくしてくれたって良いじゃない…。と思いながらせっせと降りる準備をした。
ーーーそして東京に到着したーーー
「無事に東京に到着…っと」と言いながら深紅は東京に着いた。
「何だ…。そんなに大して壊れてないじゃない。良かったぁ」
「早く行くぞ。道草食ってる時間は無い」
「はぁ~い」と深紅はN・Eの後をついて行った。N・Eはさっさと歩いて
「ここだ。ここにあんたの様な避難民が居る」「へぇ~ここが…普通の建物だね~…」
「…どういうのを想像してたんだ?」N・Eは深紅が言っていた普通の建物の中に入って行くと、門番が出迎えた。
「これはこれはN・E様。外の様子はいかがでしたか?」
「どこも同じ状態だ。ゾンビ共が溢れてる」「そうですか…ん?この子は?」
「生存者だ。こいつしか生きてなかった」
「そうでしたか…。あなた名前は?」
「し、深紅ですよろしくお願いします」
「深紅さん…では中へどうぞ」そう言って門番は扉をギィッと開けた。
深紅は少しビクビクしながらN・Eの後をついて行った。
「…N・E様だってさ…海ってひょっとしてここの偉い人なの?」
「いや…ただ仕事しているだけだ。別に偉くも何ともない」
「ふ~ん…そう?」
「何だ。疑っているのか?」
「べっつに~」
N・Eと深紅はそんな会話をしながら建物の内部へと入って行った。N・E達の前に1人の女性がいた。
「お帰りなさい。N・E」
「海、あの人は?」と深紅が尋ねた。
「マナカだ。ここで看護師みたいな仕事をしている」
「ふ~ん…へ~」
(マナカね~…)
「この子は深紅だ。この子の様子を見てくれ」「分かったわ。N・Eの頼みならなんだって引き受けちゃう!!」
「よろしく頼む」
深紅はムカ~ッやっぱりこの女海のこと…!!と苛立っていた。N・Eは
「どうした深紅?彼女にお前の状態をみてもらえ」
「ムカ~ッはいはい分かりましたよ。みてもらいますよ!!」海って鈍いんだなぁと思いながら深紅はマナカの後をついて行った。
「あなたその制服大分汚れているわね…
後で替えの服あげるわその制服洗ってあげるから」
「あ…はい。どうもありがとう…」…そんなに悪い人でもないのかな?と深紅は思った。
N・Eは深紅と別れた後、上司に報告をしに行っていた。
「…依頼されたエリアに行ったのですが生存していたのは深紅と言う女の子だけでした。以上で報告を終わります」
「…そうか。1人だけでも生存者がいたのは良かったな」
「…失礼しました」と言って
「深紅が不安がっているかもしれないので様子を見に行って来ます」と付け加えた。
「ああ、構わんよ。生存者を不安にさせないのが最も大事だからね」
「失礼します」とN・Eはそれだけ言うと去って行った。N・Eは
避難場所の廊下を歩いていた。(…深紅が不安がる?何であんな事を言ったんだ?俺は…)何で…と思いながらふと中庭を見ると深紅が手を振っていた。
「海~ッ!!」
「深紅!」N・Eは深紅の元へと歩み寄った。「海!!海は何してたの?」
「俺はまあ上司への報告かな…深紅は?検査終わったのか?」
「うん!!それより見て?この格好…」深紅はくるりと回ると自分の服を指差して言った。
「ああ、似合ってるよ」
「でしょ?海は?この後どーすんの?」
「この後は特に予定は無いな…」
「え?そーなの?だったらさぁその…」
「何だ?」
「射撃の練習とか…しちゃ駄目?」
「射撃の練習か…この先何があるか分からないからな…良いだろう。しよう」
「本当?わーい」そんな会話をしながらN・E達は射撃場へと向かった。N・Eと深紅は射撃場へ辿り着くと早速N・Eは練習用の銃を深紅に渡した。深紅は銃を受け取ると
「うわ結構重ッ」と言った。
「練習用でも弾が入っているからな」
「ふ~ん…構え方ってこうで良いの?」
「そうだな。もう少し狙いを定めて…」
N・Eは深紅に銃の構え方を教える為に深紅に近づいた。深紅は(…ドキドキすんじゃん)と内心ドキドキしていた。そして深紅はN・Eに教えられた通りに銃を撃った。そして練習用の人形に弾が頭に命中した。
「わっやった!!当たった!!当たった!!すごいでしょ海頭に命中しちゃったよ!」と深紅は喜んだ。「ああ、良かったな」とN・Eは笑った。その笑顔に深紅はドキッとした。深紅はドギマギしながら
「あ、あのね…海」
と言いかけた時、N・Eは
「っ!深紅何か聞こえなかったか?」
「ええ!?何も聞こえなかったけど…もうっ海ってば…」人が愛の告白をしようとしたのに~と思いながら深紅はむくれた。
「…少し表の様子を見て来る深紅は建物の中に避難していろ」とさっさと去って行った。
「んもうっ海のバカっ!!」と深紅はむくれながらも建物の中へと入って行った…。N・Eは正面扉への方へと急いで行った。
「あっN・E!!ちょうど良かった!!」
「何かあったのか?」
「ああ、ちょうどゾンビ共が扉の方へと溢れ出て来て…」
「分かった。急いで片付ける」と言ってN・Eは表の扉へと走って行った。ゾンビ共がN・Eに気付いた途端、N・Eはゾンビに向かって銃を撃って行った。そしてN・Eは全てのゾンビを倒した。
「…こんなもんで良いだろう?俺は深紅に会いに行く」
「あ、ああ、そうだな。避難民を不安にさせてはならないしな」
「ああ、じゃあな」とN・Eは深紅の居る建物へと向かって走り出した。N・Eが深紅の居る建物へと向かった先には深紅が立っていた。
「海ー!!」
「深紅…」N・Eが深紅の元へと走り出す。
「建物の中に入っていろと言っただろう」
「だって…心配だったんだもの…」
「深紅…」
「海…」と2人が良いムードの瞬間邪魔が入った。
「N・E良かった!!ここにいた!!」
「何だ?」
「ちょっとこのレポート見て欲しいんだけど…」「ああ、分かった」とN・Eはレポートに目を通した。深紅はその様子にムカッとしていた。(何なのこの女…私と海の邪魔して~!!)
「深紅。悪いな、俺は少し外に出て行く」
「えっ!?でも外って…ゾンビだらけじゃん!!」「だからだ。他にも深紅みたいな生存者が居るかもしれない」
「え~…そーだと思うけど~…そうだ!!私も一緒に行っていい!?」
「へ?何言ってるんだ。駄目に決まっているだろう、遊びじゃないんだ」
「え~!?良いじゃん私陸上部だし!!すっごく速く動けるよ!!ほら!!」と言って深紅は三角跳びをやったりホフク前進をやったりした。
「駄目だ」
「良いじゃん!!ケチィ!!」
「ケチってお前…」
「お前って言うなぁ!!海のバカ~っ!!」
「お前の方が馬鹿だろ…」
「ウキィ~!!」そして隣に立っていた女がN・Eに言った。
「良いじゃないN・E。彼女にも同行してもらったら」
「しかし…」
「ただし!!命の保障は出来ないわよ?」
「はいっ!!望む所です!!」N・Eはただただ溜め息を吐くしかなかった…。そして次の外出は後日となったので深紅とN・Eは宿舎へと向かった。「ねえ海?怒ってる?」
「何でだ?」
「だってずっと仏頂面だし…」
「元々この顔だ」
「やっぱ怒ってんじゃ~ん!!」
「だから怒ってない…」と言いかけてN・Eは深紅にキスされた。
「…えへ…」
「…何のつもりだ」
「良いでしょ?付き合ってんだし?」
「…いつ俺とお前が付き合ってんだ?」深紅はN・Eの問いにギョッとした。
「えぇ!?私達って付き合ってないの!?あんなに愛し合ったのに!!」
「…誤解を招く言い方を言うな」
「海…好き…」
「…俺は…お前の言う愛が分からない…ましてや好きと言う感情も…」
「じゃあ試せば?」
「?試す?」
「きっと分かるよっ!!」
「…変な奴」N・Eは笑った顔を深紅に見せた。深紅はその様子にドギマギしながら
「ねえ…前髪って切らないの?」と尋ねた。
「何故だ?」
「だって…せっかく格好良いのに…」
「この髪型じゃ嫌なのか?」
「嫌じゃないけど…邪魔じゃない?」
「邪魔じゃないが…」深紅はN・Eの胸にポスッと頭を置いた。
「…何だ?」
「…ちょっと…」
N・Eは深紅の事が初めて愛しいと思った。
(これが…愛しい?…)
一晩が過ぎた。
N・Eは朝早くに目が覚めた。
「…ん?深紅?」気付くと深紅が隣で寝ていた。「ん…おはよー海」
「ああ…いつの間に隣に?」
「え?駄目だった?何にもしてないよ?私達」
「いやそういう問題では…」
「??」深紅はN・Eの様子にキョトンとしていた。コンコンとノックの音が聞こえた。
「N・Eちょっと良いかい?」と言った瞬間二人がいた事にギョッとしていた。
「…ああ何だ?」
「あ、ああ今回の遠征についてだが…」深紅は(海って忙しいんだなぁ…私が側にいて守ってあげなきゃ!!足手まといになんない様に…)と決意した。N・Eと深紅はヘリコプターの中へと急いだ。
「良いか。深紅俺から離れるなよ?」
「うっうん分かった!!」深紅は(離れるわけ無いじゃない…だって私は海の事が…好き!!)と思った。
N・Eは深紅を連れてヘリコプターの中へと入った。N・Eは慣れた手つきでヘリコプターを操作した。
「海って何でも出来んだねーすごいすごい」「何だ?褒めても何も出ないぞ?」とまんざらでもなさそうに照れた。深紅は(海照れてる…可愛い…)と思った。N・Eは地図の座標を見ながら目的地を設定した。
「ふむ…この辺なら避難民が居るかもしれないな…」
「じゃあ早く助けに行きましょ!!」
「待てまず準備してからだ。俺達が万全じゃないと全滅してしまう」
「あ、そっかそうだよね…」深紅はシュンとした。
「…悪い。きつく言い過ぎた…。そうだな深紅は初めてだものな…」とN・Eは深紅の頭を撫でた。
「海…ううん大丈夫!何とかしよっ!」
「ああ」そんな二人の甘いやり取りにギリギリと歯を食いしばって指の爪を噛んでる女がいた。「…N・E…」(…N・E…何で?私の方が先にN・Eを好きになったのに…そりゃライバルは多いけど、N・Eは相手にしなかったから…だから安心してたのに…あんな女と…)…深紅は何故か身震いがした。(…?)
「ねえ海?目的地まであとどの位?」
「ああ…。もう少しだ。しばらく寝ておけ」「え?あ、うん。お休み…」
「お休み…」N・Eはそう言うと運転を続けた。…邪魔者が居ない隙にとN・Eに想いを寄せている女がN・Eに接近して来た。
「…二人きりになれたわね」
「あ?ああ、そうだな…」
「…ねえ?N・E?」
「…?何だ」
「N・Eはあの深紅って子の事どう思っているの?」
「何だ?急に…」
「急じゃないわ。あの子のこと…本気なの?」
「…ああ本気だ。どうしたんだ?急に…」N・Eは想いを寄せられている女からキスされた。
「!?なっ」N・Eは(何か最近色んな女からキスされている気がする…)と瞬時に思った。
「…ねえ良いでしょ?N・E…ずっと好きだったの…」
「しかし…」その間に深紅がヌッと出て来て…「何してんの?あんた達!!」
「いや何も…」
「えっええ何も…」と一悶着あった。
「ふ~ん…本当かなぁ…」と深紅は半信半疑だ。「な、何もないわよ。ねえ?」
「あ、ああ」
「ふ~ん。なら良いけど…」N・Eは
「あ、ほら目的地に着いたぞ」
「…何かごまかした?」
「ごまかしてない」
「ふ~ん…」深紅はごまかされた事にふくれている。
「ほら、行くぞ深紅」
「…は~い」
「…まだふてくされているのか?」
「べっつに~…」
「ハア…」N・Eは深い溜め息を吐いた。N・Eはまだふてくされている深紅とN・Eに想いを寄せている女を連れて、目的地へと着いた。
「ねえN・Eあの辺りが怪しいわ!!私と一緒に行ってみましょう」
「しかし深紅が…」
「私も一緒に行く!!」
「え~?来るの?」
「来るわぃっ!!」(二人きりにしてたまるもんかっ!!」
「そう…せいぜい足手まといにならないでね?」「分かってます!!」女の火花がバチバチ。
N・Eはその様子にポカンとしていた。N・E達は建物の中を慎重に覗き込みながら銃を構えた。
「…深紅は俺の後ろに隠れてろ」
「う、うん分かった」二人のラブラブっぷりにN・Eに想いを寄せている女はガックリしていた。
「どうした?アミ」
「…何でもないわ。N・E」(…アミって名前なんだ。この人)と深紅は初めて知った。N・Eは深紅とアミを連れて、奥の部屋へと向かった。
アミは
「N・Eこの部屋…」
「ああ…」とN・Eは部屋を見回して…
「…全滅だ…生存者が居ない…」
「そんな!!もうちょっと良く調べて…」
「…ん?…レーダーが一人…動いている…」
「えっ!?嘘っ!!」深紅は喜んだ。
「アミ、深紅…他に生存者が居ないかもう少し見てくれ」
「わっ分かった」
「了解」深紅とアミと別れた後、N・Eはレーダーの近くに行った。
「…そこにいるのは分かっている大丈夫だから出て来い」とN・Eは銃を構えながら言った。すると
「わ、分かったから堪忍してやぁ~…」
「?大阪弁…?」
「出て来い」
「ああ…」と言うと男は出て来た。
「?生存者はお前一人か?」
「ああそーや俺一人しか生き残らへんかった…」「…名前は?」
「龍丸」
「…リングネームか?」
「え!?俺の事知ってるんか?嬉しいわぁ!!」
「…知るわけ無いだろ…そんな名前付けたがる奴の気が知れへんわ」
「…大阪弁うつってるで?」
「!!」
「ええやんええやん嬉しいわ~よっしゃ俺らへの記念として宴でもしようや!!」
「…しねーよ…」
「つれないわぁ」
「…とりあえず俺の仲間と合流するぞ」
「なんやなんや女の子おらへんの?」
「…二人共女だ」
「よっしゃ~っ!!ラッキー!!」
「…」N・Eは(会わせて良いもんかな…?)と思った。
N・Eは深紅達と合流すると龍丸を紹介した。「ここで一人生き残っていた龍丸だ」
「龍丸でーす。シクヨロ!!なんやなんや二人共めっちゃ可愛いやんけー!!得したわー付き合わへん!?」
「…私達海派なんで…」
「海?」
「深紅が勝手に俺の事をそう呼んでいるだけだ。気にするな」
「ふ~ん、じゃあ俺も好きに呼ぶわ!!」
「ああ…」
「それじゃN・Eここから出ましょうか」
「そうだな」
「ああん待ってや~綺麗なお姉ちゃ~ん」
「…私の名前はアミ」
「アミちゃんか~可愛いな~付き合わへん?」「…お断りします」
「つれへんわぁ~でもそーいうとこも好き!!」「…海あの人何で生かしといたの?」と深紅は深紅で物騒な事を言う始末。
「…何でだろうな…」N・Eはさほど気にしてなかったが本能がそう言っていたのかもしれない。(…あの男は生かす価値がある)と…。N・Eはヘリコプターまで向かうと早速操縦を始めた。
「なあなあ、N・E!!アミちゃん独身!?それとも彼氏おるかなあ」
「さあ?プライベートまで入り込まないんで…」
「つれないわぁ~…」
「龍丸…うっさい黙れ」と深紅は怒りモード。「何でやねん!!じゃあ俺深紅ちゃんでもええねんでぇ~」
「黙れ。ぶっ殺す」
「…深紅…」N・Eは深紅に自分とアミの事を誤解されたままなのでは無いのかと思っていた。(…そうじゃないのに…俺が好きなのは深紅なのに…)と…。
「ねえ、海?」
「?何だ?」
「まだ着かないの?…手握ってていい?」
「あ、ああ」と深紅はN・Eの手を握った。
「へへ…あったかい…」
「…深紅…あのさ」と言おうとした途端ヘリコプターがガガガっと故障する音が聞こえた。
「キャア!!何…」
「ヘリコプターが故障したんだ…ちゃんと見た筈なのに…」とN・Eは疑問に思った。
「N・E…外は大丈夫かしら?修理するとなると…」
「…大丈夫だ。俺を誰だと思ってる?」
「…海…」
「N・E…」
「N・E」
「…何だ龍丸…」
「いや?別に?この嬢ちゃん達の真似~」
「…いちいち腹の立つ男だな…」
「そのセリフそっくりばっくりお返しするわー」
「やめてよっ喧嘩してる場合じゃないでしょ!!」と深紅が仲裁に入った。
「…この嬢ちゃんの言う通りや喧嘩してる場合やないで海?」
「くっ…」N・Eは悔しそうに拳を握り締めた。「海…ごめんね?」
「何故深紅が謝る?悪いのはこの馬鹿だ」「海…」龍丸がヌッと出て来て邪魔した。
「なんやなんや。ええ雰囲気中悪いんやけど非常事態や。堪忍してやあ?」N・Eは(いちいち腹の立つ野郎だな…こいつ…)と心の中で腹を立てた。
「N・E夜になってきたわ…」
「…分かってる。急ぐぞ…」N・Eは襲って来るゾンビを銃で倒しながら、ヘリコプターの修理を急いだ。
「おいっ!馬鹿っお前も手伝え!!」
「へーへー。…馬鹿?」
「悪い。馬鹿野郎だったな…」
「…せやから男は嫌いやねん…!!」
「俺もお前みたいな男は嫌いだよ」
「なんやて~!?」…深紅は二人のその様子を眺めて(…この二人ひょっとして仲良い?)と疑問に思っていた。
「深紅ちゃん、ここのエンジンルーム見てもらって良い?」
「あ、はい」と深紅はアミの命じるままにエンジンルームを見た。
「うん、大丈夫みた…」いと言い終わる前に深紅は何者かに頭を殴られた。
数時間後
「深紅、大丈夫か、深紅!!」
「…ん?海?」と深紅は身を起こした。
「大丈夫か?深紅…お前が倒れてたのをアミが見つけたんだ」
「え?アミ…さんが?」
「…大丈夫そうね」
「…はい」
「そうやで~
アミちゃんが見つけ出してくれへんかったらゾンビ共に食われたんやで~?お礼言っとけや~?
深紅~」
「…そうね。ありがとう。アミさん」
「いいえ?どういたしまして」N・Eは疑問に思いながら
「さ、ヘリコプターも直ったし、東京に帰ろう」
「うんっ!」
「そうね」
「せやな!!」
深紅は(誰が私の頭を殴ったんだろう…?アミさん?まさかね…)と思っていた。N・E達は直したヘリコプターに乗って本拠地へと向かった。
「ねえ?海…怒ってる?」と深紅は尋ねた。
「怒ってない。元々この顔だ」深紅はクスっと笑って
「本当にそうみたいだね!」と笑った。
「深紅…」
「海?」と深紅にN・Eはキスをした。
「深紅」
「ねえ海…このまま東京に戻ったら…お願いがあるの…」
「何だ?改まって…」
「着いたら言うね…
今はちょっと人目があるから…」
「深紅…分かった」
「何やぁ~!!ハッキリしろやぁ!!」と龍丸の言葉にびっくりする二人。
「…何だ寝言か…」
「…ビックリした~…」深紅とN・Eは笑った。アミはその様子をじっと見ていた。
数時間後…N・E一行は本拠地へと着いた。
「はあ~やっと戻ってこれた~…」
「ふ~ん、ここが海の言っていた拠点かいな」「そうだ」
「ふ~ん中々キレイなとこやん?気に入ったわい」
「…そうか」
「そうだ!海ちょっと先行ってて?私アミさんと女の話があるの!」
「何だ?」
「ちょっと言えない…かなぁ。先行ってて?すぐ済むから!」
「…分かった。龍丸行くぞ。中を案内する」
「おっお~きにぃ~」
「…じゃあ先に行っている」
「うん!」N・Eと龍丸は先に建物の中へと向かった。
「女同士の話って何やろな~何やと思う?海」「さあ?ろくな話じゃないって事は確かだな…」「ふ~む…」深紅とアミは射撃場で話をする事にした。
「…で?話って何?」
「アミさん…海の事好きでしょ?」
「ええ。とても…」
「…」
「話はそれだけ?だったら戻るわよ」
「アミさん…海を…海を奪らないで!!」
「!!」
「私には…私にはもう海しかいないの!!だから…」
「だから奪らないでって…無理なお願いね…」「アミさん!」深紅は泣きそうな目で睨んだ。「…ごめんなさい…あなたにN・Eしかいない様に私にもN・Eしかいないの…それに彼も私の事まんざらじゃなさそうだし…」
「嘘っ!!」
「…ごめん…なさい」
「…アミさん!!」深紅は泣いた…。N・Eは、上司との報告を済ませた後、深紅を捜していた。
どこからか歌声が聞こえた。
「…深紅?」誰も来なさそうな所で深紅が歌っていた。中々上手い…
「はっ海!!」
「何だ、もう歌わないのか?」
「ビックリした。よくここが分かったね…」
「ここは穴場だからな…俺しか来ないんだ…」「そっそう…」
「…アミに何か言われたのか?」
「ええ!?何で…」
「顔に書いてある」
「ヴっ…べっ別に大した事じゃなくて…」
「じゃあ何で泣いてたんだ?」
「…それは…」
「…俺は…人の事がよく分からないが…」N・Eは深紅の事を抱き締めた。
「!?海!?」「こうする方が良い気がして…」深紅はN・Eの行動が嬉しかった。ただ素直に嬉しかった…。
「海…お願い…聞いて?」
「何だ?」
「私を…私を抱いて…私と寝て!!」
「…分かった」
その夜N・Eと深紅は一つになった。
翌日深紅はN・Eの腕の中で目が覚めた。
「…海…」
「…ん?起きたのか?」
「うん…海…」
「何だ?」
「ありがと…」
「…?何故礼を言う?」
「ふふ
何でもないっ」
「?変な奴…」
「ふふふっ変な奴だもーん」クスクスと笑う深紅をN・Eは優しい表情で見返した。深紅はその様子にドギマギした。
「?どうした?」
「なっ何でもない」
「?」深紅は顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。「?」
N・Eはただただその様子に疑問を感じるしかなかった。翌日。
N・Eは時間が空いたからと深紅と龍丸を連れて射撃場へと向かった。
「せ~っかく海とデートだったのに何で邪魔すんのよ!!
このバカ龍丸!!」
「ええやんええや~ん?仲良うしようや~」
「誰が!?」
「深紅ちゃ~ん」
「離せこのっ…」N・Eは龍丸の手をほどいた。「…何や?彼氏気取りか?」
「海…!!」
「そうだ。彼氏気取りだ」
「…ふん。けったいなこって」
「もっもう海ってば~」
「何故嬉しがる?」
「嬉しいに決まってるじゃな~い」
「ふん…」龍丸は鼻を鳴らしながら、自分の部屋へと戻って行った。
「あれ?戻ってっちゃった…やった~!!」
「…深紅露骨過ぎないか?」
「そう?いいのよ、あんな奴…」
「嫌いなのか?」
「そうじゃないけど何かいや!!」
「そうか…」N・Eは深紅と銃を撃ちに射撃場へと向かい、そこで一日を過ごした。
「ねえ?海?海はずっとここで育ったの?」
「ああ。生まれはここじゃないが…ハーフなんだ。俺」
「え!?そーなの!?だから目が青いんだ~…」
「ああ…生まれはアメリカで…母親が外国人なんだ…」
「ふ~ん…海のお母さんかぁ~何か美人そ~…」「写真あるぞ?見るか?」
「え?うん!!」とN・Eは写真を差し出した。
「うわ…キレイな人~…」
「そうか?」
「うん!!スッゴいキレー…」
「…俺を産んですぐ死んだんだ」
「…そうなんだ…」
「俺の母は良く出来た人でな…俺が困らない様に産んですぐここに預けたんだ」
「ふ~ん…軍隊に?」
「ああ…格闘技も学べるって事でここを選んだんだ」
「ふ~ん…」
「それで俺はすぐに強くなった。…だからだろうな人に関心が無いのは…」
「そうなんだ」
N・Eは
「…暗くなってきたな…そろそろ帰るか」
「あ、そーだね!」N・Eと深紅は射撃場を後にして宿舎へと帰って行った。
翌日。
N・Eは上司から報告を受けていた。
「そろそろ食料が切れる頃だ。N・E悪いが…」「分かってます。救援物資を要する…と言う事ですね?」
「うむ。宜しく頼む」上司との会議が終わった後、N・Eは早速救援物資を要する為にヘリコプターへと急いだ。
「海~っ!!」
「何だ。深紅か」
「海!!どこ行くの!?」
「ちょっとな…食料を受け取りに行くだけだ。大丈夫だ」
「私も連れてって!!」
「今回のはさほど時間はかからない。行ってもつまらないだけだぞ?」
「ヴっう~ん…じゃあ待ってる…」
「ああ、じゃあな」
「海…早く帰って来てね」
「ああ…」N・Eはヘリコプターの操縦席へと急いだ。数時間後N・Eが戻って来た時には深紅の姿はどこにもなかった。
翌日
N・Eは焦っていた。何故だ!?何故深紅の姿がどこにもない!?N・Eは深紅がいそうな場所ありとあらゆる場所を捜した。どこにもいない…。
N・Eは何故あの時深紅を連れて行かなかったんだと後悔した。深紅…。一体どこに行ったんだ。
考えろ…。考えるんだ…!!コンコンとノックの音が聞こえた。
「N・E…平気か?」
「あ、ああ何だ龍丸…」
「いや…お前でもそーゆう態度になるんやなあ思て…必死すぎて笑えるわ…」
「何だ…喧嘩売りに来たのか…」
「いや~疑うのならまずは身内から…て言葉知っとるか?アミちゃんもおらへんで?」
「何!?アミが!?」
「まあ灯台もと暗しとはよく言うやなあ…ま、頑張りや?」
「…まさかアミが…!?」…いや心当たりがありすぎる…。アミは深紅の事を心良く思っていない。むしろ邪魔に思っているだろう…。
「…不本意だがアミの部屋を調べるか…」アミの部屋に入ったら数冊のノートを見つけた。N・Eへの思いを綴ったノートと…深紅への憎悪を綴ったノートだった。(アミ…いつからお前は俺の事を…)ずっと好きだとか言っていた…。そんな事にも気付かずに俺は深紅を…。
「…アミの居所を捜す…」そうしたら深紅は見つかる。そんな気がする。
「…で?何で俺まで付き合わなならんねん…」
「良いだろう?見つけたら何でもしてやるって言っただろ?」
「…ほんまかいな…ま、ええわ。何してもらお…」
「…言っておくが俺に出来る事だぞ?」
「へーへー…何か割に合わへんわ…」
「ほら、文句言ってないで行くぞ」
「…へーい…」N・E達はアミがいそうな所を捜していた。アミの出生地…その他色々…。とにかく心当たりがありそうな所を見て回った。
「はあ…こんだけ捜しても見つからへん…って事は…どないする?N・E?諦めた方がええんとちゃう?」
「馬鹿か。お前。ここで諦めたらどうなるんだ?」
「どうって…」
「もしかしたら二度と会えなくなったら…どうしてくれるんだよ!!」
「N・E…」しばらく沈黙が続いた…。
「悪いなぁ…海…俺かて深紅がそんな簡単にくたばる思うてへんで?殺しても死ななそうやし…」
「龍丸…」N・Eは
「そうか…それはそうだよ…なあの深紅だし…」「なあ?もし出て来たら「何だ!?私が何だって」って言ってそうやもんやんなあ!?ガハハハ!!」「深紅…」
「へ?」龍丸がひとしきり笑った後龍丸の後ろに深紅が立っていた。
「深紅?深紅…だよな?一体今までどこに…」
「…何よ?…海ごめんね。今までいなくなってて」
「謝らなくて良い。それより一体今まで何して…」
「…ちょっと事情があるの。今は…訊かないで?」「深紅…」
「いや…それよりアミちゃんは!?」
「…アミさんは…」
「何や何や!!まさか今まで死闘しててアミちゃんは深紅ちゃんの手でぇ…って事は無いねんな!?」「う、うんそれはない」
「…アミちゃんはどこや?」
「…」
「深紅?」
「…とりあえずここにはいない。一旦戻った方が良いと思う」
「…そうだなここに居ないんじゃ戻った方が良いかもしれない」
「…」龍丸はアミが行方不明になった事がしゃくなのか機嫌が悪くなった。N・E達は避難施設に戻る事にした。
「…それじゃあアミは無事なんだな?」
「うん…今の所は…」
「何や、深紅…お前がアミちゃん消したんとちゃうんか!?お前らが海巡って争ってたん皆知ってんねんで!?おいっ!!」
「やめろっ!!龍丸!!」
「…海」
「…」
「まあ、アミも格闘技を一通りマスターしている。いくら深紅が速くて動けるとしてもアミがやられる訳無い。俺が保証する」
「…せやかて…」
「…多分アミは何か面倒事に巻き込まれたんじゃないかと思う…。深紅がそれを知っているのかもしれないが…」
「…ごめん私もその辺は…」
「何や!?何隠しとんねん!!深紅!!」
「…まあいい。調べれば分かる事だろう…遅かれ早かれ…分かる事なんだぞ?深紅…」
「…ごめんなさい」
「ケッ謝りゃええ思て…これだからガキは…」「…もういい…今日はもう休もう…疲れた…」「N・E!!ええんか!?こいつがハッキリ教えてくれへんからアミが行方不明なんやで!?ええんか!?アミはお前の事がただ好きなだけなんやで!?それをこのぽっと出の女が…」
「…龍丸…」
「…すまん。俺アミちゃん好きやから…」N・Eは溜め息を吐いて
「分かってる…俺も全力でアミを捜す…」深紅は心の中で(ごめんね…海…でもこれだけはまだ言えない…アミさんが海を裏切っているかもしれないなんて…そんな事言える訳ない!!)と思っていた…。N・Eは、深紅が何か知っているのかもしれないと思ったが、詳しくは訊けなかった。…もしもの時の勘があるからだ…。
もしかしたらアミは俺達を裏切っているのかもしれない…。
深紅は自分の荷物を整理していた…。
「…よしっこんなもんかな…!!」深紅は、N・Eには内緒でこの施設を出ようとしていた。
(ごめんね…海…でもこればっかりは…迷惑かけられない…!!)深紅が施設を出ようとすると目の前にN・Eがいた…。
「海…」
「…何か事情がある様だが…俺も一緒に行く…」「でも…」
「そうやで!!俺もアミちゃんがどーなったのか気になるしな…」
「龍丸…」
「お前いつの間に…」
「心配すんな!!深紅!!お前が隠しとるのは何か事情があるんやろ…俺もこの目で確かめたる!!」「龍丸…お前…」案外いい奴なんだな…と言おうとしたら…
「まあ、ここで恩売っときゃもうけもんやしなあ…」と言ったので、言おうとしたのをやめた。
「さ、もたもたしとらんとそろそろ行くで!!アミちゃんを救いに!!」
「ああ!!」
「うん!!」
N・Eと深紅と龍丸は、アミを救いにヘリコプターへと乗り込んだ…。N・Eは操縦席へと移動すると、ヘリコプターを動かした。深紅は助手席に座った。
「…深紅?」
「何?海?」
「俺は、アミが俺達を裏切ったんじゃないかと思っている…。だからお前何も言えないんじゃないか?」
「!!」
「図星か…」
「ごめん…海…私…」
「何も言うな…事情があるって言うのはそう言う事だろ?」
「海…鋭い…」
「だてに軍隊やってないさ…」
「海…」N・Eと深紅がキスしようとしたら
「んがぁ~!!何やハッキリせえ!!」と大声の寝言が邪魔した。
「…」
「…」N・Eと深紅は出発の準備を速やかにした…。(…邪魔されるの何回目だ)と
N・Eは龍丸を恨んだ…。何時間かヘリコプターを動かして先へ進むと、アミが居そうな目的地へと着いた。
「海…ここって…」
「ああ…アミが育った町だ…」
「へえキレイなとこ…」と深紅が町を眺め回していると
「ねえ海、ここにアミさんが居るの?」
「ああ…まだ分からないが…」N・Eは
レーダーを手に取った。
「…レーダーに反応がある…行くぞ」
「あっ待って~海~!!」
「待って~海~!!」
「…真似すんなぁ!!」と深紅が龍丸を蹴った。「ん~ナイスキック~!!」
「…うるせ」
「ほら、馬鹿やってないで行くぞ!!」深紅達は
N・Eについて行った…。
アミは自分が生まれ育った町に辿り着いていた。(N・E…ごめんね…私…あなたを裏切ってしまった…いくら自分の保身の為とはいえ…)
アミはこの町で死のうと思ってこの町に来ていた。自分の生まれ育った町で…一息ついて死ぬ為に…。N・Eを裏切りたくなかった…。まだ裏切っていないが、これから裏切るかもしれないのだ
その時だった。
「アミィッ!!」と言うN・Eの声が聞こえた…。(…N・E?まさかね…幻聴か…)
「アミィ!!どこだ!!」
「!!」幻聴じゃない!!彼はここに来ている!!アミは嬉しい反面、戸惑いがあった。
「N・E…私は…」アミは生きる事にした。
アミを狙ってゾンビが襲いかかって来た。アミは自慢の脚力でゾンビを蹴り落とした。
「N・Eー!!」
「!?アミ!?アミか!?どこだ!!レーダーを見て…」N・Eはレーダーを見てアミが居る方向へと急いだ。
「深紅っ銃を構えろ!!龍丸は…」
「何やてえ!?」と龍丸はプロレスラーの技でゾンビを倒していた。
「…何でもない」N・Eは(銃が無くてもゾンビって倒せるんだな)と感心していた。
「!!アミ」
「…N・E…私」
「…いいんだ…」
「…N・E!!」アミはN・Eに抱きついた。N・Eはアミの頭をポンポンと撫でた。(…海…)深紅はアミに劣等感みたいな物を抱えていた。N・Eとアミには何か…そう絆みたいなものがある。深紅はそれを感じ取っていた。(私は…海とどうなりたいんだろ…恋人?それとも…)
「深紅、ここを出るぞ。まだ昼間とは言え…ゾンビがウジャウジャいる…」
「あ、はい」
「?どうした?」
「いやっ何でも…ない…」
「?」N・Eは深紅の様子が変なので何かと思ったが脱出の事で頭がいっぱいだった。
「アミ…よく無事だったな…」
「ええ…実は…」と、アミが事情を話そうとすると…
「…何だ?あれは…」
N・Eが指を差した所に皆が目をやると…ゾンビが円を描いて歩き回っている…。まるで踊っている様に…。
「…驚いた…何をやってるんや!?あれは…」
「何か…踊ってる?みたいに回ってる…?何で…?」「…とりあえずここから出よう…アミ続きは家に帰ってから聞く…」
「…分かったわ」
N・Eはヘリコプターへと先に向かいゾンビを倒した。
「さ、行きましょう」
「…アミさん…あの…」
「…何も言わないでいてくれてありがとう…
さ、行きましょ!」
「はい!!」「お待たせっN・E…どうしたの?」
「いや…」
「さっきのゾンビ達の動きが気になるのね…」
「…ああ、いや…早く行こう…ここから出ないと…」
「そうね」N・Eは、アミがくっついて来るので少し当惑気味だった
深紅は(私…アミさんになら海を奪われても良いかも…嫌だけど…)と思っていた。N・Eはヘリコプターに辿り着いてヘリコプターを操縦した。
「N・E…気になるのね?あのゾンビ達の動きが…」と、アミが助手席に座って来て尋ねた。
「ああ、まあ…」
「N・E…仕事のし過ぎよ…このご時世じゃ仕方無いけど…」とさり気なくN・Eの手を握った。「アミ…」
「N・E…」と見つめ合っていると深紅がヌッと出て来て
「お腹すいた」と言った。
「あ、ああ、確か非常食がその荷物の中に…」「私お菓子持ってるわよ?」と慌てた。(…こいつら二人にしとくと何するか分からん…)と深紅は見張っていた…。(…中々荒れた人間模様やなあ~…)と龍丸は高みの見物をしていた。N・E達は東京の拠点へと戻って行った。
「N・E…私…皆に話すわ…」
「ああ…その前に俺達に話してくれ…良いか?」「ええ…」アミは全てを話した…。この世界のどこかに黒幕がいること…アミがそのスパイだったと言う事…裏切った振りをしていた事…深紅を連れ去った事…その他色々全部話した…。
「…そうだったのか…ありがとう、アミ話してくれて…」
「いいの…いいのよN・E」
「ふ~ん…で?どうすんねん?この世界をこんなにした黒幕捜し出すんか?」
「…そうだな」
「…私は連絡が取れるけど…侮ってはいけないわ…
連中すごく頭がキレるの…このウイルスを作っただけあるわ…」
「ふむ…作戦を立てよう…そして戦える者を募って…倒すしか無い」
「そうね」
「よっしゃ!!頑張るで~!!」
「私も…戦えるわ。深紅ちゃんはどう?」
「…私も戦えます!!宜しくお願いします!!」
「よしっそうと決まったら早速決行だ!!」
「それよりもう夜よ?今夜はもう寝ましょう…」とN・Eを促した。
「…そうだな…よし…決行は明日の朝にしよう。俺達には時間が無いが…」
「そうやな…」
「そうね…」
「そうだね!」
N・E達はそろそろ寝る事にした。
翌日…。
早速N・E達は今この場所で戦える者達を集めて会議を開始した…。
「…以上が今の現状だ…ここまでで何か質問はあるか?」とN・Eが話し終わった途端に質問が飛び交った。
「質問はあるか?…じゃないよ!避難民の警護はどうするんだ!!」
「避難民を見殺しにするのか!?」
「私達はどうなるの?」
「黒幕を倒すとしても…ゾンビはどうするんだ!!」と喧々囂々…。
「…皆の意見は最もだ…だが信じて欲しい…誰一人として死なせない!!」
「N・E…」会場がざわざわした。深紅が声に出した。
「確かに…私達に不利かもしれない…でもこれだけは信じて!!皆を見殺しにしない…!!」
「深紅さん…」
「…深紅の言う通りだ…誰も見殺しにはしない…!!」
「N・E…」
「海…」
「さあ、…行こう…!!付いて来ない奴は付いて来なくていい…俺達には時間が無いんだ…!!」
「N・E…分かった…戦える奴はN・Eに付いて行こう!!付いて行きたい奴だけ行こう!!…それでいいな?N・E…」
「ああ、宜しく頼む」N・Eは作戦を決行した。深紅とN・Eはヘリコプターの前で皆を待っていた。
「ねえ…海…皆来るかな?」
「…さあな」
「さあ…って来なかったらどーすんの!?」
「俺達が戦うしか無いだろ?」
「なっ何ですってぇ!?」
「…戦う気…無いのか?」
「N・E~!!」とアミが皆を連れて来た…。
「ハアハア…お待たせ…これぐらいしか皆来てくれなかったけど…」
「…いや。充分だ…行くぞ深紅」
「うんっ!!」
「あら?龍丸は…?」と言ったら龍丸が遅れてやって来た。
「いやぁすまんなぁ!!二度寝してしもうて…」
「…緊張感の無い奴だな…」
「まあ、ええやん!!間に合ったんやから…さ、行くか?」
「…ああ」N・E達はヘリコプターへと乗り込んだ。さあ行こう…最終決戦だ…!!N・E達はヘリコプターで敵の本拠地へと出向いた。
「深紅あと数十分くらいで敵の本拠地だ」
「そう…」
「…どうした?」とN・Eは優しく深紅を見つめた。
「…ううん。何でもない」と深紅は促した。
「…深紅」とN・Eは深紅を抱き締めた。
「っ!?海っ!?」
「…一人も死なせない…とは言ったが…やはり不安になるな…」
「海…」深紅はN・Eをギュッと抱きしめ返した。
「大丈夫だよ…海…」
「深紅…」
「N・E~!!ちょっと来てくれ~!!」と邪魔をされて二人はガックリした。
「…じゃあ行って来る…」
「う…うん気をつけて」N・Eは運転席に急いだ。
「どうした?」
「いや…見てくれ…あの光景…」
「?」N・Eは指を差された方向を見た…。
「…!?あれは!!」
「な?おかしいだろ?」あれはアミを捜した時のゾンビの群れと全く同じ光景だ!!どうして…!?N・Eはその光景を見て
「…いや…無視してくれ」と言った。
「あ、ああ、分かった」
「…あと数分で目的地か…大丈夫か?」
「あ、ああ!!俺だって戦える!!」
「そうか…頼りにしてるぜ?」
「あ、ああ!!任せてくれ!!」と男は胸をドンと叩いた。N・Eはアミが居る場所へと移動した。「アミ…そろそろか?」
「N・E…ええ…」ふとアミが気になって
「…深紅ちゃんは?」と言った。
「あ、ああ、見て来る」とN・Eは深紅の元へと向かった。(…アミ?)
N・Eは何故深紅の事を訊いたのか訳が分からなかった。(あんなに嫌ってたのに…)N・Eは深紅を見つけると
「海…どーしたの?」と言った。
N・Eは
「いや…大丈夫か?」と言った。深紅は
「?うん…」と返した。
「…深紅?」N・Eは深紅が元気が無い様な気がした。
「…深紅」
「ねえ海…アミさんの事どう思ってるの?」
「…何故そこでアミが出てくる?」
「どうなの?」
「…俺が好きなのは深紅…お前だ」
「本当?」
「ああ、本当だ」
「じゃあ…アミさんの事をどう思ってるの?」「ただの同僚だ」
「…そう」N・Eはアミの事を深紅が誤解しているのが嫌だった。ただ嫌だったのだ…。
「深紅…愛している…」
「!!海…」深紅は
「私も…私も愛してる!!」とN・Eに抱きついた。そしてキスをした。
「…海…」
「…深紅」
「N・E!!準備してくれ!!目的地に着いた!!」
「…着いたって」
「…そうだな…用意して行くか…」深紅とN・Eはプッと吹き出して笑った…。
「ここが黒幕の居所か…」とN・Eは言った。
N・Eは
「各自全員戦闘体制に入れ!!気合い入れて行くぞ!!」と言った。
「よっしゃ~任しとき!!」
「海!!頑張ろ!!」
「N・E!!行くわよ!!」皆全員がウォー!!と声を上げた。
最終決戦だ…!!
N・Eと深紅は建物の中へと入って行った。
「深紅…俺の側を離れるなよ?」
「うん!!」その時
「深紅ちゃん?」と声がした。
「!!」そんなまさかこの声は…!!
「…ママ!?」
「…深紅ちゃん!?深紅ちゃんよね!!こんな所で何やってるの!?そんな物騒なもの持って…」
「それは…じゃなくて何でママがこんな所に居るの!?」
「それがねえ…ママもよく分からないんだけど…」と深紅の母から事情を聞いた…。
「そう…そんな事が…」
「ねえ?深紅ちゃん?ママと一緒にここで暮らしましょうよ!!
ご飯は美味しいし…お風呂も毎日入り放題よ!?」
「ママ…」
「ね!!そうしましょ!!ね!!」と深紅の母が深紅の手を取ろうとするとN・Eがその手を振りほどいた…。
「!?」
「すみません…深紅さんのお母さん…深紅さんはここの黒幕と戦いに来てるんです…」
「まあ!?教祖様を!?」
「…?教祖様!?」
「ええ…すごく良い人なの!!ママがあと十年若かったらママアプローチしていたかもしれないわ…」
「…そ、そう…」
「…深紅の母親さまさまだな…」
「さあ!!こんな所にいつまでもいないで…深紅ちゃん!!建物の中を案内するわ!!付いて来て」
「ママ…そんな事言ってないで…」と深紅をN・Eが制した。
「待て深紅…このまま案内してもらった方が何かと有利だ…案内してもらおう」
「う、うん」
「さ、早く早く!!」
「あ、待って…」とN・Eと深紅は深紅の母親と建物の中を見て回る事にした…。N・Eは建物の中に部下が次々入って来たのを(…しばらく様子見だ…頼む…突入は待ってくれ)とトランシーバーで連絡をした。部下は(…了解)と合図した。「さあさ!!深紅ちゃん!!ここお風呂だけじゃなくてサウナとプールもあるのよ!!至れり尽くせりよ~!!」
「そ、そうなんだ…」…海のいる所にもあるんだけど…と深紅は思った。
「ねえママ…教祖様の部屋ってどこ?」と深紅は的を突いた。
「え?教祖様?う~んママも知らないのよね~…どこかしら?」と悩んだ。…嘘は言ってないな…本当に知らないのか…と
N・Eは考え込んだ…。
「ねえ?海さん?」
「あ、はい」とN・Eは低姿勢…。
「あの子…深紅ちゃんの事なんだけど…迷惑かけてません?深紅ちゃんもあんな物騒な物持って…」と呆れ気味…。
「…いえ、迷惑はかけてませんよ。むしろこっちが助かっている位です…」
「そ~なの~?あの子わがままだから大変でしょ~!?」
「いえ…最初そうでしたが…今は違います」とN・Eが諭した。
「…自分から助けに行こうとしたり、銃の扱い方を覚えようとしたり…深紅さんはこの数ヶ月で変わりました。今はとても良い子ですよ?」
「そう…なら良いんだけど」とN・Eに歩み寄った。
「海さん…あの子を宜しくお願いします…」
「?お母さん?」
「海ー!!ママー!!何話してんの~?」
「いや別に…」
「何でもないわよ?深紅ちゃん…」と深紅を促した。数時間後…。深紅達は入り口フロアに戻っていた。
「さ、これで大体案内はしたわね…どう?深紅ちゃん?ここに住みたくなってきたでしょう?」
「ママ…その事なんだけど…」と深紅が断ろうとしたら、急に龍丸がヌッと出て来て…
「ええやんけ。ここに住んだら?」
と言った。
「龍丸!?」
「お前何で…」
「なあ!?海不安やったら俺もここに残るで!?」「しかし…」
「…分かった。そうする…」と深紅が何故か不機嫌に言った…。
「深紅ちゃん…!!」と深紅の母はとても嬉しそう。
「それじゃあ俺も…」とN・Eが言おうとしたら「海は駄目やで!?お前には仕事があるやろ!?」「しかし…」
「大丈夫だよ。海。海は皆と戻って?」
「…深紅…」
「まあ俺に任しとき!!深紅ちゃんの事は俺が守ったる!!」
「龍丸…」
「さ、分かったらとっとと下がっとき!!さあ行った行った!!」
「しかし…いや分かった引き上げよう…」とN・Eは皆を連れて出て行った…。
深紅は
「海…」と言って踵を返した。
一方N・Eは…
「N・Eこれで良かったの?深紅ちゃん敵陣の所に置いて行っちゃって…」
「ああ…龍丸もいるしな…大丈夫だろう」
「全く…N・Eは」
「何だ?」
「…何でもない!!女心本当に分かってないんだから!!」
「??」とN・Eはチンプンカンプンだった…。そして深紅は…。
「さあ!!ここが深紅ちゃんの部屋よ!!ベッドもフカフカだし冷暖房完備よ~!!良いでしょ!!」「う、うん」…海の所もそうだったんだけど…と思った。
「?どうしたの?深紅ちゃん…元気ないわね…そうだ!!ご飯食べに行きましょ!!お腹空いたでしょ」「う、うん」と深紅は言われるままに食堂へと行った。そして食堂で…
「美味しいでしょ~深紅ちゃん!!オムライスなんて久しぶりじゃない!?」
「う、うん」…海の所でも食べてたんだけど…「ほ~ら!深紅ちゃんの好きな杏仁豆腐よ~!!好きでしょ?」
「う、うん…」杏仁豆腐…海が好きで海がよく作ってたっけ…美味しかったなあ…と深紅がN・Eを思い出した途端涙がポロポロ出た…。
「まあ!!深紅ちゃん!どうしたの?美味しくて泣いちゃったの!?」
「ち違っ…そ、そうみたい美味しくってさ~あはは」とごまかした。
「そう…なら良いんだけど」と話し終わって食事を終えたら龍丸がやって来た。
「おばちゃん!!ちょっと深紅ちゃん借りんで!!」「え、ええ。良いけど…」
「龍丸!?」と深紅はビックリしている。龍丸は深紅の腕を握り締めて
人気のない廊下へとやって来た。
「いっいたた…
ちょっと龍丸痛い!!引っ張んないで!!」と深紅が言ったので龍丸は手を離した…。
「なあ…俺らの目的…忘れてへんやろな?」
「え?目的って…」
「あほか!!敵さんの行動視察や…こうやって喋ってるだけでも危ないってのに…」と龍丸は辺りを警戒しながら言った。
「でも…黒幕の部屋すら掴めてないのに…」
「それなら掴んだ…さ、こっちや。ついてき…」「?」深紅は言われるままについて行った。深紅と龍丸は黒幕…教祖様の部屋へと着いた。
「ここや…ここに黒幕が居る…」
「こ、ここが?何かすごそうな部屋…」
「さ、行くで?」
「う、うん…」と深紅が頷き龍丸が扉を開けた。
「…どうやら敵さんは居ないみたいや…」
「そう」と深紅はホッとした。
「?龍丸あれ何?」
「何や?」深紅が何か隠しスイッチの様な物を見つけた。
「何だろう?これ…えい!」
「!!やめんか深紅!!敵さんの罠かも…」と龍丸が制しようとすると、隠し扉が開いた。
「…罠?」
「かもしれん…とりあえず行ってみよ…」と促した。
一方N・Eは…。
N・Eは、今までの仕事が山ほどの様にあり、それを急いで片付けていた。(…深紅…)とN・Eが
仕事をしながら心配していると、コンコンとノックの音が聞こえた。
「どうぞ」とN・Eが声をかけると扉が開いた。「…アミか…」
「N・E…大丈夫?」
「何がだ?」
「…仕事で憂さ晴らししてない?」
「…悪いか?」とN・Eが言った瞬間、アミがN・Eにキスして来た。
「!?」アミはN・Eにキスし終わった後
「…私じゃ駄目?」と言った。
「アミ…」
「N・E…」とアミは服を脱いだ。
「N・E…抱いて…」とN・Eを誘惑した。N・Eは深紅の居ない寂しさがあったのか、それともアミに同情したのか…。気が付くとアミの乳房に触っていた…。気が付くとアミにキスをしていた…。気が付くとアミを抱いていた…。
「ベックション!!」と深紅が親父の様なクシャミをしていた…。
「何や風邪か?気ぃ付けやー」
「う~ん…何か悪寒がして…さては海の奴…浮気したのか?」全くその通りである。
「海も男やからな~…アミちゃんぐいぐい迫っとるんちゃう?
深紅ちゃんもおらへんし…」
「そ、そんな~」と深紅と龍丸がふざけていると、隠し扉の方から声が聞こえた。
「シイッ!!」と龍丸が指を口に置いてポーズをすると、深紅もそれに応じて静かにした。
「…何言っているか聞こえへんな~…」
「そうだね…」
「あっ出て来そうや!!逃げるで!!」
「あっうん!!」だーっと深紅達は逃げ出した。
一方浮気したN・Eは…。
「…すごく良かったわ…」
「…そうか…なら良かった…」N・Eは自責の念に駆られていた。俺には深紅という恋人がいるのに…いくら離れているからと言ったって…たった数時間離れているだけで…そりゃあアミは綺麗だし従順で可愛いが…抱くとなると話は別だ…。「N・E…後悔してる?」
「…少し…」と正直に言った。アミはクスクス笑いながら
「正直ね…でもそこが好き…」と言った
「N・E…もう一回しない?」とアミが誘って来た
「ああ…」もうどうでもいい…どうにでもなれ…とN・Eはヤケになった…。
一方浮気された深紅はと言うと…だーっと逃げ終わった後…
「黒幕の部屋は分かったんだし海に連絡する」と言って来た。
「そやな…今からか?」
「今から!!」
「そ、そーか…」龍丸はN・Eの奴浮気の真っ最中とちゃうかなあと勘が当たっていた。深紅は携帯を持ってN・Eに連絡しようとした…が…
「…何度鳴らしても出ない…何で!?」と泣きそうになっていた。
「そりゃあN・Eは忙しいからなあ…しゃあないやろ…」と深紅をなだめていた。そして電話を鳴らしていると…
「…はい」と出た。
「あっ海!?良かった何かあったのかと思ったよ~…」
「あ、ああ…何だ?」深紅はこれまでの事をN・Eに話した。
「そうか…それで?どうする?一旦こっちに戻って来るか?」
「う、うんそーしようかな」と深紅が言った途端
「N・E~シャンプー切れてるー」とアミの声が聞こえた。
「!!」
「…」
「海?何でアミさんが居るの!?」
「…」
「海!?」
「すまん…後で話す…じゃあな」と電話が切れた…。
「…」プーップーッといつまでも携帯の音が鳴っていた…。
深紅は呆然としていた…。何で!?何でアミさんが海の部屋に居るの!?シャンプー切れてるって何!?今まで何してたの!?まさか…まさかだけどひょっとして…と深紅は呆然としていた。
「深紅~…まあ海も男やしなあ…」と龍丸がなだめようとすると
「うるさい!!ほっといて」と返って来た。龍丸は「ならどうする?海に仕返しするんか?」と言って来た。
「仕返し?」
「そうや…俺と既成事実作るとかな…」と言って深紅をベッドに押し倒した。
「なっ…」何言ってんのと言う間に深紅は龍丸にキスされていた…。
N・Eは電話を切った後どうしようもない自責の念に潰されていた…。
「N・E…どうしたの?深紅ちゃんの事で責任を感じているのね…」
「…誰のせいだと思っているんだ?」
「クスッさあ?誰のせいでしょう?」
「…アミ」とN・Eはアミにキスされていた…。「…セックスって何回してもし足りないのね…ね?もう一回…」とアミが誘ったがN・Eは拒んだ。「…N・E…?」
「…すまない…もう深紅を裏切りたくはない…」「そう…でも向こうも向こうで楽しんでいるんじゃないかしら?」
「何?」
「ほら…龍丸…どうしようもない女好きじゃない?
どうなってるかなと思って…」
「!!」
「さ、私達も楽しみましょう?」とアミはN・Eの腕を取った
「そうだな…そうしよう…」とN・Eはアミの腕を絡めた…。
深紅は龍丸の案に乗らなかった。
「何バカ言ってんの!!どけっ!!」と龍丸をどかした。
「…深紅…」
「…私は海を信じてる…きっとアミさんが無理矢理犯したのよ…きっと…」
「…そうか?」
「ええ…きっとそうよ!!」
「まあ…おめでたいっちゃおめでたいなぁ…」「…おめでたい?」
「ああ…海がアミ如きに無理矢理抱かれる訳ないやん…あんなに強いねんから…」
「!」
「どうや?俺と一回…」と龍丸が言いかけた瞬間深紅の平手が飛んだ。
「いって~!!何すんねん!!」
「うるさい!!あんたが変な事ばっかり言うからでしょ~!!」と深紅は泣きじゃくった。
「…悪かったよ…深紅…」と泣きじゃくる深紅の頭を撫でた。そして深紅の頭を撫でながら抱き締めた…
N・Eはアミの誘いを断っていた。
アミは「…別に良いじゃないN・E何回しても一緒よ?」と言った。
「すまない…もう嫌なんだ…深紅を裏切りたくはない…!!」
「そう…好きにすれば?」
「すまない…アミ…」とN・Eは部屋を後にした。
N・Eは深紅の居る所へと向かっていた。深紅に真実を言う為に…。…罵られたっていい…。怒ってくれ…!!深紅…!!そしてN・Eはヘリコプターへと乗った。深紅を連れ戻す為に…!!
一方深紅はと言うと…泣き疲れて眠っていた。「…ったく散々人の事叩いたら泣き疲れて寝るんかい!!」深紅はすうすうと寝息をたてていた。
「…深紅…」と龍丸はベッドにギシッと乗って来た。その時だった。N・Eが
「深紅ーっ!!」とドアをバターンと開けた。龍丸はギョッとして
「海!?」と驚いた。
「N・Eお前何してんねん!!アミとよろしくやってたんとちゃうんか!?」
「…それについては説明する…深紅…」と深紅を見つけて深紅の頭を触った。
「…すまない…深紅…」と深紅に頭を垂れた。N・Eはこれまでの事を龍丸に説明した。数十分後…。
「そーか…分かった…アミが誘惑して来たからお前はその誘いに乗った。そーいう事やな?」
「ああ…」とN・Eは申し訳なさそうに肩を落とした。
「…たくどーしよーもないなーこれだから色男は!!」と呆れた。
「…本当に…すまないと思っている…深紅が起きたら深紅にも説明する…」
「た~っくどうすんねん!!深紅が許してくれへんかったら…」
「その時はその時だ…」とN・Eはいつになく弱気…。
「ん~…」と深紅は目が覚めた。
「…海?」
「あ、ああ…」
「海!!」と深紅はN・Eに抱きついた。
「良かった…私ずっと不安で不安で…海が浮気してるんじゃないかって…」と言われてN・Eはギクッとなってそれを深紅は見逃さなかった。
「…海?まさか…」
「…順を追って説明する…」とN・Eは説明した。「…」
「…」しばし沈黙…。
「…海」
「…何だ?」
「海はアミさんが誘惑して来たからアミさんとHしたの?」
「いや、まあそうなる…な…」
「そう…そうやって他の女の人からも誘惑して来たら海は誰とでもHするの?」
「深紅…すまない」
「謝らないでよ!!そーいう事でしょ!?」
「ああ…そうだな」とN・Eはシュンとした。
「…やめてよ。その顔」
「?どの顔だ?」
「…その顔よ…その顔!!」と深紅が怒っているとN・Eが
「すまない…深紅…」と謝った。
「…それで?どうするの?アミさんに乗り換えるの!?どっちなの?」
「…出来たら深紅…お前とやり直したい…アミではなくお前と…」
「!!海…」
「N・E…」
「確かに俺はアミを抱いたし、お前を裏切った…謝っても仕方ない事だと思う…だからチャンスをくれないか?深紅…」
「…チャンス?」
「…俺を許すチャンスだ…」
「海…?」
「深紅…今回の事で俺は反省した
深紅を傷つけ…アミも傷つけた…俺は優柔不断で
…どうしようもない…」
「海…」
「だからお願いだ…深紅…俺を許す機会をくれ…」
「…分かった」
と深紅は言った。
「…深紅…」
「でもこれ一回限りだからね!!次やったら…分かるよね?」とN・Eを睨みつけた。N・Eは悪寒がしたが
「わ、分かった」と返事をした。
「よし!」と深紅はフンッと鼻を鳴らした。龍丸が
「で?これからどうすんねん?黒幕の部屋の場所はつきとめたんやけど」
と言った。N・Eは
「そうだな…深紅のお母さんの事もある…一旦準備を整えてからここにもう一度来よう…それで良いな?深紅…」と言って
「…うん…」と深紅が頷いた。
「よし。深紅のお母さんを納得させてここから出よう!」とN・Eが言った
すると龍丸が
「なあ~んや納得いかんなあ…」と言った。
「…龍丸?」
「戻ってもアミが居るんやで?火花バチバチちゃうんか?」
「…あ」
「…俺が何とかする…それで良いだろ?」
「…ふん。何とか出来るんか?」
「ああ」
「もうっやめてよ!!それよりママを説得してここから出よう!?」
「ああ」
「せやな」とN・Eと龍丸を深紅が宥めた。
深紅達は深紅の母の部屋へと急いだ。
「あっここだ!ここ!ママー」と深紅がコンコンとノックをすると母親が
「何ー?」と出た。
「あ、あのね、ママ…」と深紅が説明しようとすると、母親が
「ここじゃ何だから中に入っちゃって」と促した。深紅の母親の部屋の中に入ると、深紅はくつろぎながら
「ねえ…ママ話があるんだけど…」
と言った。
「分かってるわ…深紅ちゃん…」
「え?」
「海さんと一緒に居たいんでしょ?」
「う、うん…」と深紅は頷いた。
「そう…海と一緒にいたい…!!」
「深紅…」
「深紅ちゃん…」と深紅の母は
「そう…分かったわ…じゃあママも一緒に行っていい?」
「ママ…もちろん!!」
「ふふ…また一緒にいられるわね」
「ママ…ありがとう!!」と深紅は深紅の母に抱きついた。
「深紅ちゃん…」と深紅の母は深紅の頭を撫でた。N・Eは
「よし…ヘリコプターまで急いで向かおう。深紅…本当に良いんだ…よな?」と尋ねた。
「海…うん!!」と深紅はN・Eに笑顔を見せた。…いつ以来だろう。深紅が俺に笑顔を見せたのは…。
「海!早く行こっ!!」
「あ、ああ」とN・Eは足早に黒幕の建物を後にした。
ヘリコプターで移動中、深紅はN・Eの側を離れなかった。
「…深紅、運転しづらいんだが…」
「だって…こうでもしないと海
離れて行っちゃう様な気がして…」
「…深紅…」とN・Eは
「…もう離れない…離さない…ずっと一緒だ…」「海…」とキスしようとしたら龍丸と深紅の母が後ろの方からニヤニヤしながらじーっと見ていた。
「!!」
「中々お盛んねー二人共!!」
「何や何やお熱いでんな~お二人さん!!」
「龍丸…深紅のお母さんまで…」
「もっもう!!二人して~~!!」と盛り上がり楽しんだ。N・Eは…こんな楽しい時間が永遠に続くと良いのにな…と思った。
心から…。本当に心から…。
N・E達は無事に東京の本拠地へと戻って来た。
N・Eは先にヘリコプターから降りて安全を確認した。
「…大丈夫だ。降りて来い」
「は~い」と全員ヘリコプターから降りた。「ねえ…海…アミさんは」
「私が何?」とアミが建物から出て来た…。「さ、N・E…こっち来て…仕事が大分たまっているのよ?」とN・Eの腕に絡んだ…。
「アミさん!!海に触んないで!!」と深紅も負けじと腕に絡んだ。火花バチバチである。
「アミ…深紅…やめてくれ…」
「あら何よ。N・E私達あんなに何回も愛し合ったじゃない!!」
「…何回も?一回じゃなくて!?」
「そうよ!!何回も」
「海~!?」
「…いい加減にしてくれ…アミ…俺は深紅が好きなんだ…お前との事は悪かったと思う…傷つけた…すまない…でも俺は深紅を愛している…!!」「海…!!」
「N・E…!!」N・Eは深紅の肩を抱いた。
「N・E…後悔するわよ…」
「望む所だ…!!」
「海…」アミはフンッと言って建物の中へと入って行ってしまった…。
「海…これで良かったの?」
「ああ…良いんだ…」とN・Eは悲しそうに微笑んだ…。
「さあとりあえず作戦会議だ…行くぞ!!」と勇んだ。
N・Eはこれまでの事を皆に説明した。
「…じゃあ深紅ちゃんのお母さんが居たって事は、そこには避難民も居たって事か…」
「ああ…無闇に突っ込んで行ったんじゃ犠牲者が増えるだけだ…」とN・Eはシュンとした。
「N・E…」
「そこで考えた。俺達と同じ避難民が居るんじゃ説得してこの状況を回避出来ないか?」
「回避とは?」
「…まあ平たく言えば話し合い…とかだ」
「話し合い…か。平和的な方法だな…」
「まあ話し合いで済めば良いが…」とN・Eはう~んと悩むポーズをとった。
「N・Eの考えは分かった…。俺達も出来るだけ被害を出したくない…よし!やってみよう」
「ああ…明日黒幕…いや教祖様と言ったか
…その教祖の所へ話をつけに行こう」
その夜…。
N・Eは武器の手入れをしていた。…もしもの時の為に…。コンコンとノックの音が聞こえた。
「どうぞ」とN・Eが言うと深紅が入って来た。
「深紅…」
「海…大丈夫?明日話し合いだけで済むかな…」「ああ…何とかする。俺もあまり被害を出したくない」
「海…抱いて…」とN・Eに抱きついた。
「深紅…そんな気分じゃない…」
「!!ひどい…アミさんの事はここで抱いたくせに!!」
「深紅…」
「何よ!!」
「すまない…全てが終わったらここで思いっきり抱いていいか?」
「え?」
「今じゃない気がするんだ…この事が終わったら深紅…お前を思いきり抱きたい…」
「え…思いきりって…手加減無しって事?」
「手加減無し」
「え?ええええ!?」
「覚悟しとけよ?深紅…」
「う、うん頑張る!!」N・Eと深紅はギュッと抱きしめ合った。
次の日。
N・Eはヘリコプターへと向かった。
「海~!!私も行く~!!」
「深紅…話し合いに行くだけだ。待ってろ」
「良いから!!私も行く!!」
「…仕方ないな」
「俺も行くで~!!」
「龍丸!!」
「な?ええやろ?海」
「…仕方ない…早く乗れ」
「わ~い」
「行くぞ」N・Eと深紅と龍丸はこのウイルスを生んだ黒幕…教祖様への本拠地へと向かった。ヘリコプターでの移動中、深紅はN・Eから離れなかった。
「…深紅運転しにくいんだが…」
「良いでしょ?別に…」と深紅はさらに腕を絡めた…。N・Eは
「大丈夫だ…もう離さない…」と手を置いた…。「海…」
「もうすぐ着くな…準備しよう」
「うん!!」とN・Eと深紅と龍丸は降りる準備をした。
「海…手つないでいい?」
「ああ」とN・Eと深紅は手をつないだ。
「何や何やお熱いねんな~海浮気したくせに~」
「…龍丸…」
「フンッ冗談や…さ、行くで~」
「ああ」
「海…話し合いで済むかな…」
「…一応武器は持って来たが…」
「まあ何とかなるやろ…行くでっ!!」
「よしっ行くぞ」
「うんっ」そして
N・E達は黒幕の本拠地へと乗り込んだ…。
N・Eは建物の入り口で門番をしている兵士達に
「ここのトップ…教祖様と話し合いに来たんだが…」
と言った。
「あ、お待ちしておりました!どうぞ!!」と扉を開けてくれた。
「おおきに~」と龍丸はお礼を言ってN・E達と建物の奥に進んで行った。
「…何かすんなりだね…こんな簡単に通してくれるなんて…」
「…用心しておいた方が良いかもしれない」
「そうだね…銃持ってる?海…」
「ああ一丁渡しとく」
「うん」
「海~俺には!?」
「へ?素手で倒しているからてっきりいらないのかと…」
「いるわ!!くれ!!」
「あ、ああ分かった」
「よっしゃ!!倒しに行くで~!!」
「…あくまでも話し合いだからな」
「わあってるって~任しとき~!!」
「…」本当に大丈夫かな…とN・Eは少しそう思った。
N・Eは黒幕の教祖様の部屋へとたどり着いた。
「…ここに黒幕が…」
「深紅達はここで待っててくれ」
「やだ!!私も行く!!危ないもん」
「そやそや!!今さらやで海!!」
「…分かった行くぞ…」とN・Eはコンコンとノックをした。
「どうぞ」と声が返って来た…。
「失礼します」
とN・E達は部屋の中へと入って行った。
「やあ…よく来たね…」と椅子に座っていた黒幕…教祖様は立ち上がってN・E達を出迎えた。「貴方が…教祖様?ここのトップ…」
「ああ…黒野だ…宜しく」思っていたよりも大分若い…35、6才ぐらいだろうか…黒髪が印象的で…顔が良くて深紅のタイプに近いかもしれないな…と深紅の方を見たら
…案の定ぽ~っとしている。
「…深紅」とN・Eが
注意すると
「あ、ああ大丈夫大丈夫、私は海一筋…」と言いながらポーッとしている…。N・Eが
駄目だこりゃ…と溜め息をつくと黒野が
「まあかけたまえ…話があって来たんだろう?」と言った
「はい…話があって来ました」とN・Eは座った。
「話とは?」と黒野が尋ねると、N・Eは
「この今の日本中の状態…貴方達が作ったウイルスのせいですよね?」とハッキリ言った。
「海!!そんなハッキリ言っちゃって良いの?」「ああ良いんだ…深紅さんと言ったかい?確かに我々はウイルスを作っている…」
「え…」
「認めるんですね?」とN・Eが言うと
「ああ…ウイルスは作っているよ」
と黒野は紅茶を飲みながらウイルスは作っている事は認めた。
「ウイルスは作っている…それなら今の現状は?今のこの状態は認めるんですか?」
とN・Eは言い責めた。
「…」
「認めるんですね」
「確かにウイルスは作っている。この現状を治めるウイルスをね…今放たれているこのバイオウイルスは我々が作ったと言う証拠はあるのかい?」
「…!」
「海…」
「…証拠があれば良いんですか?」
「いや?もしもの話だ…もしもの話…」
「…その今の日本の状態を緩和するウイルスはもう出来ているんですか?」
「いや…まだ試作段階だ…
残念ながらね…でももう少しだ…」次の瞬間龍丸が口を開いた。
「フン…本当かねぇ…」
「龍丸」
「何や…もう腹の探り合いはやめましょうよ…あんたらが黒幕だって事はもう分かっとんねん!!」
「…しょ」
「証拠はとか言うなよ?」
「龍丸…」
N・Eは
「分かりました…今日の所はもう帰ります」と言った。
「気をつけて帰りたまえ」
「…失礼します」とN・E達は部屋から出て行った。
「う~ん…平行線だねー…」
「…だな。そう簡単にはいかないだろうな」
「せやな…どうする?」
「…どうしたもんか」
「でもワクチンはあるって言ってたよね」
「試作段階だけどな」
「う~ん…盗んじゃうとか?」
「余計こじれるわ!!」
「ひとまず帰ろう…」
そしてN・E達はヘリコプターへと向かった。
ヘリコプターでの中での帰り…。
「う~ん…」と深紅が悩んでいると
「何や?ウンコか?」
「違うわ!!ボケ!!」と深紅が龍丸にツッコンだ。「う~ん…何か良い方法無いかと思ってさ…」「ええ方法ねえ…」
「うん…」
「…八方塞がりだな…」とN・Eがヘリコプターを運転しながら言った。
「N・E…」
「海…」
「連中がこの世界を中和するワクチンを完成させていたらどんなに良いか…」
「海…きっと何かまだ方法があるよ
きっと…」
「深紅…」
「…方法って?何や?」
「え」
「…下手な事言って海を期待させんなや…期待させた分ガッカリした時って倍なんやで?深紅」
「龍丸…」
「なっ何よ!!フンッだ!!」と深紅は怒ってヘリコプター内の奥へと行ってしまった…。
「龍丸…その…深紅に少し厳しくないか?」
「…そうか?別にええやろ…」
「…深紅の事好きなのか?」
「ええっ!?んな訳無いやろ!!俺はアミちゃん一筋やわっ!!」
「そうなのか?何か逆な気がするんだが…」「逆?」
「…好きだから逆な事を言うんじゃ無いのか?」「んな訳無いやろ!!気のせいや!!」
「龍丸…」(お前本気で深紅の事…)龍丸は否定する事しか出来なかった。(…嘘やろ…俺アミちゃんの事好きやと思っとったけど…えっええ!?)龍丸は混乱していた。…龍丸は昔から軽い恋愛しかしてこなかった。一夜だけ…と言うのが多かった。だから戸惑っていた。深紅に対する想いを…。ヘリコプター内では様々な想いが交差していた。
ヘリコプターは東京へと帰った。
アミが出迎えていた。
「…お帰りなさい。N・E」
「…アミ」
「…アミさん…」
「…お帰りなさい。深紅ちゃん…」
「…ただいまっ」
「…龍丸もお帰り」
「…おお…」
「…N・E…皆私考えたんだけどね…このまま皆とギクシャクするの嫌なの…だからN・Eの事好きだって気持ち封印するっそれで良い?かなって…」
「…アミさん…アミさん…ごめんね」
「…良いのよ…二人の事祝福する」
「アミ…」
「アミちゃん…」
「さ、ここに居たってしょうがない…建物の中に入りましょう」とアミ達は建物の中に入って行った。
「そう…そんな事があったの…」と深紅達はアミに黒幕と何があったのかと言う事情を説明していた。
「アミさん…何か方法は無いかな?」
「…向こうの出方次第ね」
「そうだな…」
「実は私が教祖の…黒幕にスパイしに行ってた時にウイルスのワクチンの事を探ってみたんだけど…やっぱりウイルスの中和薬は作ってる最中だった…未完成だった」
「そうか…」
「それで…今後どうするの?」
「黒幕…教祖を殺した所でどうにもならないし…困ったな…」
「ねえ私が黒幕の懐に入りましょうか?」
「アミが?」
「うん…私なら信頼されてるし…」
「…危なくないか?」
「大丈夫…別にN・Eに振られたから自暴自棄になってる訳じゃないし」
「…分かった。頼む…」
「…アミさん大丈夫?」
「…大丈夫よ。そんなにやわじゃないし」
「…すまない。アミ…」
「良いのよ。N・E」
「…で?これからどーすんねん?八方塞がりやで?」
「…アミさん私もアミさんについて行ってもいい?」
「深紅ちゃん?どうして?」
「…私も黒幕の事が知りたい…」
「深紅…」
N・Eは少し複雑な想いだった。
「…分かった。なら俺もついて行く」
「え?大丈夫なのN・E…仕事は?」
「何とかなるだろう。俺も行くよ」
「…ったく。しゃーないなぁ。俺も行くで!!」
「龍丸…」
「な!!皆で行けば怖くない!!」
「で?どーやって隠密行動するの?」
「…それなー」
「…まあ行けば何とかなるだろう…行くぞ」
「…中々進まないねー…」…でまたヘリコプターに乗って行ったN・E達であった。
N・Eは考えていた。どうすれば良いかを…。黒幕を殺した所でまた新たなる指導者が出て来るだけだ…。この混沌とした世界の終わりをどうやって救うか…。N・Eはふと思った。そういえばあのゾンビは何だったのだろう。まるで皆踊っているような…不思議な光景…
一体何だったのだろう。この謎が分かれば…。
「…話している内に着いたな…行こう」とN・Eは
皆を促した。
「…ねえ、海…今度はどうするの?話し合いは平行線だったし、どうすれば…」
「…考えがある」
「考え!?」
「…まあ、こんな世の中になる前には犯罪すれすれの計画だがな」
「??」
「アミ…教祖が隠している部屋は分かったのか?」
「え?ええ…まさかN・E…」
「そのまさかだ…忍び込むぞ」
「N・E…」
「海…」
「大丈夫だ。見つからなければな…」
「N・E…真面目な男やと思ってたんやけど…中々やな!」
「ふん…」
N・E達はこっそりと教祖のいる館へと入って行った…。
「アミ…教祖が隠している部屋はここか?」
「ええ…何部屋かあるんだけど…ひとまずこの部屋から入って行きましょう」深紅はキョロキョロと周りを見渡して
「へえ…何か色々ある」
と言った。
「むやみに触るなよ。命の保障は出来ないからな…」
「あ、うん…分かった…」と深紅は返事をした。「しかし…一体どこから調べたらえーねん…きり無いわ…」と龍丸はブツブツ言いながら教祖の手がかりを探した。N・Eは周りの資料を懐中電灯を照らしながら見ていた。
「N・E…何か発見はあった?」
「…今の所まだ…」
「そう…」
「…何か見落としが無いかもう一度調べてみる…」
「ええ…お願い…」と、二人が話している様子を深紅は見ていた…。
「何や?ヤキモチか~?」
「…別に…私がいない方があの二人上手く行ってたのかなって…」
「…海を信じへんのか?」
「そーゆう訳じゃ無いけど…」
「なら堂々と胸張ったらええんや!!海は深紅を選んだんやから…」
「…ありがと。龍丸って優しいね…たまに」
「な…たまには余計や…」と龍丸が言うと深紅はフフッと笑った。
「…深紅」と龍丸が呟くと深紅が
「何?」と答えた。
「俺…お前の事が」そう言いかけたその時部屋の入り口の扉が開いた。
「わっやばッ」
「隠れろ!」とN・E達は咄嗟に隠れた。
「…もう大丈夫かな…」
「シッ!」と指を口に当てた。
「!!」アミが何かを見つけた。
「N・Eこれ…」とアミが何かの経本をN・Eに差し出した。
「…?何だ?…これは…」とN・Eが経本を読んだ。「これは…!立派な証拠になる!教祖を潰せるかもしれない!!」
「やったぁ!後はこれでこのくそったれな世界を変えるだけだね」
「ああ…」
(…くそったれ?)とN・Eはふと疑問に思ったがスルーした。その時深紅が
「キャアッ」と叫んだ。
「深紅どうした?」…教祖が深紅の後ろから出て来た。
「…お前」とN・Eは教祖を睨んだ。
「…駄目じゃないか。人の隠し部屋に黙って入っちゃ」
「…深紅を放せ…」
「海…」
「…放せ」
「嫌だと言ったら?」
「お前を殺す」
「ふん…」と教祖は鼻を鳴らした。教祖は深紅をドサッと突き放した。
「いでっ!」
「…深紅」
「いたた…海…」
と深紅がN・Eに駆け寄ろうとした時、教祖が深紅を撃った。
「う!」と深紅はドサッと倒れた。
「深紅!深紅に何をした!」
「別に…うるさいからちょっと眠ってもらっただけさ…麻酔銃だよ?」
「てめえ…!!」とN・Eが教祖を殴ろうとした時、教祖がブザーを鳴らした。
「さあ、どうする?私が手を下さずとも君達はここで死ぬ」
「N・E!!やばいわ!!ここは一旦手を引きましょう!!」
「ッ!ああ!!深紅…」とN・Eは深紅を抱きかかえようとした時教祖が遮った。
「!!何の真似だ?」
「別に…この娘に少し興味を持ってね…ただそれだけだよ?」
「!!返せっこの…っ!!」
「N・E!!」とアミが怒鳴った。
「敵が…」
「くっ!!深紅待ってろ必ず助け出してやる…」とN・Eは深紅の元から去った。
数時間後…。
「…ん?ん~…」と深紅は目覚めた。
「!おや目が覚めたかい。良かった良かった…」「へ!?あれ!?ここどこ!?それに…何このドレスめちゃくちゃ可愛い~…」と深紅は今自分が着ているドレスを褒めた。
「気に入ってくれて良かった…何よりだ」
「えっ!?あっいやそのー…」と深紅はドギマギしている。
「…やはり似ている…」
「へ?」
「いや…君は死んだ私の恋人にそっくりなんだ…残念ながらね…」
「へ、へえ~…」(残念?どゆこと?)と深紅は首を傾げた。
「あ、あの海…いやN・E達は?どこに?」
「君を置いて出て行ったよ?嘆かわしい事だ…」「えっ!?置いてった!?何よそれ!!ムキィ~!!」と深紅は怒った。その様子に教祖はクスクス笑った。
「?何?」と深紅は尋ねた。
「いや可愛いなと思って…」と笑っている。「??」深紅はこれからどうしようと考えた…。
一方N・Eは…。
(…深紅)と深紅を想いながらヘリコプターの操縦をしていた。
「…良かったもう追っ手は来てないみたい…大丈夫?N・E…」とアミが心配そうに肩に手をかけた。
「…ああ」とN・Eは手を払いのけた。
「…N・E」とアミはN・Eの事を心配していた。「ふあ~あ…にしてもどないするん?N・E…深紅ちゃん連れ去られてもーたで~?」
「…」
N・Eは黙って考えていた。
「で?どーすんねん?こっから」
「…考えている…」とN・Eはムスッとしながら答えた。
「まあ敵さんの証拠はここに揃っとるし~先手必勝やしなあ~…」
「N・E…」
とアミはN・Eの事を心配している。
「…動くか」
「え?」
「ん?」
「…いや何でもない」とN・Eは平静を装った。(…深紅)
そして深紅は…。
「さあ、お腹が空いているだろう?遠慮無く食べたまえ」
「あ、はい!!頂きます…」と深紅は夕食を食べていた。
「うわっ!!何これ美味しい!!」と深紅はバクバク食べている。その様子に教祖はニコニコ笑っていた。深紅は食べながら(…この人そんなに悪い人に見えないんだけど…何で海は警戒してんだろ…)と思った。
「…何ですか?」と深紅はモグモグ食べながら教祖に尋ねた。
「…いや私の恋人も君みたいに生きていたらな…と…」
「!!」深紅はその言葉にむせた。
「ゲホッゲホ」
「おや大丈夫かい?さ、水を飲んで…」と教祖は水を差し出した。
「あ、ありがとうございます」と深紅は水を飲んだ。教祖はニコニコしている。
「…」深紅はその様子にドギマギしていた…。
一方N・Eは自分の部屋で荷造りをしていた。
コンコンとノックがした。
「どうぞ」とN・Eが言うとドアが開いた。「N・E…」
「何だアミか…」とN・Eがアミを見た途端ギョッとした。
「アミ…」
「N・E…好き…」とアミが裸でいた。
「アミ…服を着ろ…!!」
「N・E…どうして?どうして私じゃないの?」
「アミ…やめろ…」
「N・E…運命って信じる?私は信じる…」
「アミ…」とN・Eは自分の着ている服をアミに着せた…。
「N・E!!」
「やめてくれ…違うんだ…お前じゃないんだ…アミ…」
「N・E…」しばらく沈黙が続いた…。アミがクスッと笑った。
「アミ?」
「…分かったわよ…あ~あ何であんなうるさい子が良いんだか…」とアミは零した。
「アミ…すまない」と
N・Eは謝った。
「…良いのよ…N・E…」とアミは
N・Eの部屋から出て行った。
「…」N・Eはアミとの関係はこれで切れたかもしれないと思った。(深紅…助け出す…!!)
「さて…行くか」
「どこにや?」
「!!」N・Eは目を見張った。
「龍丸…何故…」
「深紅助けに行くんやろ?行くで?」
「龍丸…」龍丸は鼻をフンッと鳴らしながら
「一人でどないしゅうねん!!ほら、行くで!!」
「…ああ」とN・Eと龍丸はヘリコプターへと向かった。
…反撃開始だ…!!
その頃深紅は…すやすやと寝ていた。
「むにゃ…もう食べれない~…」と寝言を言っていた。
教祖はその様子にクスッと笑って深紅の髪を触っていた。その時ブザーが鳴った。
「どうした?」
「教祖様!!攻撃です!!相手は二人だけなのですが
やたら強くて…」
「!!」N・Eと龍丸は、なるべく人は殺さない様に教祖の建物を攻撃した。
「龍丸!!大丈夫か!?」
「これぐらい屁でもないわあ!!お前はあ!?」
「平気だ!!」
「よっしゃあ行くで~!!」
「ああ!!」N・E達は深紅のいる部屋へと駆け抜けた。
「深紅!!」N・Eは深紅の名を呼びながらドアを蹴破った。
「やあ、早かったね」と教祖はN・E達を出迎えた。
「深紅を返せ…」
「嫌だと言ったら?」
「殺す…」と言ってN・Eは銃を構えた。
「おお怖い怖い…」と教祖は手をヒラヒラと振って増援を呼んだ。
「ちっ…」
「N・E体力は大事か?」
「まだ動ける…!!」
「フフフ…じゃあごゆっくり」と教祖は部屋を後にした…。
「クソッ待て…」
「N・E!!ここは俺に任せえ!!早よ行け!!」
「龍丸…悪い!!後で何か奢る!!」
「ああ!!期待せんと待ってるで!!」と、N・Eは龍丸に礼を言うと教祖の後を追って行った。龍丸は
「さあて…忙しいなるで」と突っ込んで行った。
N・Eは全力で教祖の後を追いかけていた。
(深紅…!!)とN・Eは祈る様な思いで教祖を捕らえた。
「クッ…!!」
「終わりだな」とN・Eは教祖を殴った。
「ホラッ深紅のいる場所を吐け」
「クッ!!ッ…フッフフフフ…」
「?何がおかしい?」
「いや…感激しているんだよ…君うちで働かないか?何でもあげるよ…」
「…ふざけんな!!」とN・Eは教祖に頭突きをした。
「ツッ!!」
「深紅はどこだ?」と胸ぐらを掴んだ。
「…Dのa室にいる…行けよ…」
「ありがとよっ!!」とN・Eは教祖を気絶させた。深紅はDのa室にいた。
「深紅!!」とN・Eは叫んだ。
「海!!」と深紅はN・Eを抱き締めた。
「良かった…私海に嫌われちゃったかと思った…」
「…嫌う訳無いだろ…馬鹿にする事はあるけど…」深紅はフフッと笑って
「ねえ海?運命って信じる?」と訊いてきた。
「?何だそれ…流行っているのか?」とN・Eは聞き返したが
「?何それ」と深紅はキョトンとしていた。
「…いや何でもない」とN・Eは咳払いをした。「ねえどーなのー?」
「…さあな」とN・Eはごまかした。
「…さ、帰るぞ?」
「うん!!」とN・E達は自分達の住んでいる施設へと帰って行った。ちなみに龍丸はと言うと敵を全部倒して途中でN・Eに回収されていた…。
数ヶ月後。
N・Eは忙しかった。避難民の保護、上司への報告、書類の書き込み…等々…。おかげで深紅と会えずじまいでイライラしていた。
「あのーN・E?」
「何だ!!」とN・Eは口調強めで反応してきたので同僚はビクッとした。
「あ…悪い…」とN・Eは謝った。
「いや…まあ良いんだけど…人って変わるんだなあ…」と同僚はしみじみしていた。
「え?」
「いや…深紅ちゃんと知り合ってからだもんなあ…前は与えられた任務以外無情で何とも思ってないみたいな感じで…何か安心したよ。うん」「…」
「さ、後は僕がやっておくよ。
深紅ちゃんに会いに行けよ」
「ああ、ありがとう」
「…本当変わったよ…N・E」と同僚は感心していた…。N・Eは、早速深紅を捜していた。(深紅…どこだ?)とN・Eはキョロキョロしていた。(!もしかしてあそこか!?)と思って全速で走って行った…。深紅は歌っていた。深紅も深紅でN・Eに会えなくてヤキモキしていた。(…海今頃何してんだろ…)その時だった。
「深紅!!」と声がした。
「!海!!」
「…!なあ運命って信じるか?」N・Eは問いかけた。
「何それ?」クスクス笑って深紅は応えた。
「信じるよ!!」
「俺も」
N・Eと深紅はお互いを見つめ合ってキスした。




