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悪夢

 おれはとっくに照屋姉妹とは別れて家でゴロゴロしていた。

 映画の約束? も出来たし南那の笑顔が可愛いはずなのに怖かったので逃げるようにして帰った。


「コーラが無い!?」


 俺は冷蔵庫を開けそう叫んだ。

 そんな馬鹿な......昨日はあったはず......いや、俺が現実を受け入れられなくて記憶を改ざんしたのか? くっ、やられた! はぁ、コンビニ行くか。


「これで照屋さんがいるとかは......無いか」


 財布を持ち家を出る。

 コンビニの前へ来ると変な人に絡まれてる人がいた。

 しかもその絡まれてる人は凄く知ってる顔だ。そして俺を見つけて目をキラキラさせるのはやめて欲しい。お前は俺のヒロイン枠じゃないんだよ響平。てかお前は運動部で俺は帰宅部。お前1人でどうにかなるだろ。

 この犠牲を無駄にしないためにも早くコーラを買って帰ろう。

 仕方ない犠牲だ。だからそんな捨てられた子犬のような目で俺を見るな響平。

 あとさっきも言ったが1人でどうにかなるだろ! 響平を無視しながらコンビニに入る。ここまで来たら響平の視線も届かない。あいつはもう今頃1人でどうにかしているだろう。

 

「ポテチも買っとくか」


 ポテチとコーラ。想像しただけで堕落しそうだ。

 

「ありがとうございました〜」


 コンビニから出ると左に響平右に南那がいた。響平は分かるけどなんで南那もいるんだよ。照屋違いだ。響平はさっき助けなかったことを俺に問い詰めようとしてるんだろうな。南那はコンビニに来ようとしてるだけか? でも俺の事睨んでるよな。そう意識しないと分からないぐらいだけどあれは睨んでる。照屋姉の方と違って悪意ある睨みだろ。

 さて、どうしようか、全力疾走は出来ない。コーラがあるから。

 南那は普通に怖いし左か? でもあいつ運動部だしコーラが揺れないようにしながらじゃ確実に捕まる。じゃあ右か? 確かに南那は怖いが本性を隠してるはずだ。なら心の声さえ聞かなければ大丈夫なはず。いや、でも南那の方に行けば響平が追いかけてくるよな。逆に響平の方へ行けばわざわざ南那が追いかけてくるか? 来ないよな。俺を追いかける意味が分からん。よし、響平の方へ行こう。その前に1個だけ響平にバレないようにコーラを振っておく。


「よう、じゃあな」


 軽く手を挙げ横をすり抜けようとするがそうは行かないらしい。


「ちょっとまてよ」

「どうした?」

「さっき俺を見捨てたよな?」

「ミステリー? あぁ、ミステリーだな」

「よし、こっちこようか」

「ちょ、まてまて、これじゃミステリーじゃなくてサスペンスになるぞ」

「しるか、俺を見捨てた罪はでかい」

「ほらコーラやるから」

「こんなもんで俺は」


 そう言いながらも俺を掴んでいた手を離しコーラを開けようとする。

 俺は響平にバレないように少し離れる。

 響平が開けた瞬間コーラが吹き出る。響平は予想してなかったようで驚いているのでその隙に俺は逃げ出す。

 コーラが揺れるがこの際仕方ない。時間が経てばどうせ大丈夫なんだから家へ帰ってすぐ飲めないのは痛いが冷蔵庫に入れて明日飲めば大丈夫だ。

 少し走ったところで悪魔がいた。いつの間にこっちに移動したのかは知らんが無視だ。


「あ、お兄ちゃん」


 無視だ。悪魔の言葉に耳を傾けるな俺。家にさえ着けば天国だ。走れ俺。走れメロスならぬ走れ時津。

 

「え、お兄ちゃんー、無視ーー」


 なんか聞こえた気がするが気のせいだ。

 

「あ〜疲れた」


 そう言いながら適当にソファに寝転がる。

 なんでコンビニ行くだけでこんな疲れるんだ。

 コーラも冷蔵庫入れたし明日には平気なはず。もう寝よ。

 南那の方はともかく明日はどうせ響平に絡まれるんだからさっさと寝て体力回復しとかないと。

 おやすみ。そして頑張れ明日の俺。期待してるぞ。

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