表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/13

 とりあえず照屋さんをデレさせることを目標にした。

 そして俺は今照屋さんと一緒に帰っている。

 照屋さんに聞いた限りだと恐らくあとどれだけゆっくり歩いて頑張っても10分で照屋さんとは別れることになる。そしてここまでの道のりで俺たちは一言も喋っていない。

 いや、もしこれを誰かが見てたのだとしたら俺が喋れよと思うかもしれない。でも、目標を意識しだしたら話せねぇ。

 あと単純に恥ずかしい。照屋さんに顔が赤くなってるのを見られたくない。俺が恥ずかしい原因照屋さんだけど。


【かっこいい。私に合わせて歩いてくれるし、もう好き! 私が少しでも長く時津くんといたいから怪しまれない程度にゆっくり歩いてるんだけど好き。好き、好き、好きだからこそ喋れないよぉ。時津くんを一緒に帰るのに誘うことに今日の私の勇気全部使っちゃったよ......】


 これは流石に俺が勇気出さないとダメだよな......でも、恥ずかしいんだよ! 深呼吸深呼吸。すぅ〜はぁ〜。よし。


「照屋さんはえっと......何か趣味とかありますか?」


 て、なんで俺はまた敬語になってるんだよ! てかちゃんと話題考えて喋れよ。咄嗟に趣味聞いちゃったわ。まぁ、でも悪くわないか。


【時津くんを見ることです! 時津くんと付き合ったらすることを妄想することです! キスの妄想もします! って言えるわけないよ! 趣味......どうしようそれぐらいしか趣味はないよ】


 なにが悪くはないだよ!? 最悪な選択だったわ! いや、嬉しいよ? すごい嬉しいよ。でも恥ずかしいって。

 

「私の趣味は......映画鑑賞かな?」


 疑問形なっちゃってるし。可愛いかよ。可愛いわ。


「へー、どんな映画ーー」


 まて、話題を広げようと思ったが広がるか? 照屋さんも確実に咄嗟に言ったよな。

 いや、でも照屋さんの慌ててる姿とか見れるかもだし言ってみるか。


「あー、今度オススメとか紹介してよ」

「仕方ないわね、だめだめな時津くんには私がいい映画を紹介してあげるわよ」


【どうしよう家に帰ったら直ぐに映画のこと調べないと! 紹介って一緒に見るってことでいいよね? 自然に時津くんと一緒に映画を見れる! 少し前の私ナイス! よく言った!】


 全然慌てなかったわ。心の声で慌てるのはもはや通常運転だしな。

 照屋さんと映画か......映画館で見るのか家で見るのか、どっちなんだろうな。

 

「ありがとう」

「......」

「......」


 話題終わったんだけど。

 普通なら照屋さんはどんな映画が好きなんですか? とか聞くんだろうけど......照屋さん困るよなどう考えても。照屋さんの慌ててる姿をみたい気持ちはもちろんあるが、照屋さんが焦っていつものように心にもないことを言ってせっかく一緒に映画を見れそうな流れなのに見れなくなる可能性を考えると余計なこと言えないんだよなぁ。

 気まずい。


「あ、お姉ちゃん」

南那(なな)

「「誰?」」

「私の妹よ、それとこっちの冴えないのが恥ずかしいことに同級生ね」

「初めまして照屋南那です」

「こちらこそ初めまして、時津弘です」


 照屋さんって妹よいたんだな。

 

「こんなお姉ちゃんでごめんなさい」

「何を言ってるのかしら?」

「あー、もう慣れたから大丈夫だよ」


 ほんとに照屋さんと姉妹なのか? この子。

 ちょっと心の声聞いてみるか。


【お姉ちゃんの言う通り冴えない顔だなぁ、てか早くどっか行かないかな? あとなんだっけ名前......忘れたんだけど、まぁいっか】


「お兄ちゃんは家どこなんですか?」

「えっ、あぁ、あそこを右だからそこでお別れかな」


【こんな冴えない顔の人が私にお兄ちゃんなんて呼ばれるなんてトラックに轢かれてもいいレベルだよ。名前忘れたからだけど】


 なんなんだよこの姉妹! 照屋さん姉とは真逆じゃねぇかよ! 早くどっか行かないかなって俺も早くどっか行きたいわ。この子怖いもん。俺が心の声を聞けるようになる前の照屋さんと同じ感じの苦手意識できたわ。

コロナウイルスにやられたので治るまで不定期投稿です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ