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もはや暴言(今回だけ(多分))

 1限目が終わり響平に文句を言いに行く。


「おい、お前ふざけるなよ」

「今日の学食は奢ってやろう」

「許す」


 学生にとってお金は少しでも節約したいものだ。叔父さんに言ったら直ぐにお金ぐらい用意してくれそうだけど......。

 まぁそれは置いといてお金は大事だ。


「それで? 照屋さんに睨まれてたけど何やらかしたんだよ」

「......挨拶したら、俺たちの朝の会話聞こえてたみたいでな」

「あ〜......まぁ、ドンマイ!」

「なんなら照屋さんの前にお前を差し出してもいいんだぞ?」

「まぁ、次からはもっと小声で喋ろうか」


 小声で喋ってもバレそうな気がするんだよなぁ......俺の考えすぎか?

 そう考えているとチャイムが鳴る。


「戻るわ」

「おー、頑張れよー」


 頑張れってのは確実に授業の事ではなく照屋さんの事だよな。

 自分の席に向かう途中でチラッと自分の席の隣を見てみると照屋さんの机に教科書がないことに気がついた......気がついてしまった。

 いつもの照屋さんなら授業が終わったすぐ後に次の授業の教科書が出てるよな確か。まさか忘れた? 照屋さんが? 照屋さんは口は悪いが成績は良かった気がする。その照屋さんが忘れ物なんて想像つかないんだが......俺が忘れ物をして見せて貰った時とかボロカスに言われたし。

 まさかそんなはずないと思いながら心の声を聞いてみる。


【時津くん気づいてくれるかな? 大丈夫だよね、時津優しいし気づいたら見せてくれるはず! 忘れたフリするのはちょっと心苦しいけど時津くんとちょっとでもお近づきになりたいし......それに今日は3回も目が合うぐらい時津は私を意識してるんだから気づいてくれないわけないよね!】


 席に座り照屋さんの方を見ているとまた照屋さんと目が合う。

 そして照屋さんは物凄く顔をしかめて声をなんトーンか下げ一言発する。


「何?」


 それだけで小学生、いや、中学生でも泣きわめきそうな感じだった。


【私の事また見てた!? 私が教科書ないって気づいてくれたかな? と言うかもうほんとに私死んじゃうよ......恥ずかしすぎて死んじゃうよ〜、時津くんと4回も目が合うなんて......顔が熱い......もう耳の先まで真っ赤っかかも......時津くん見ないで、恥ずかしいよ......】


 この場合俺はどうしたらいいんだ? てか全然顔赤くないからな? めっちゃ怖い顔してるぞ? いや、それでも美少女顔は崩れてないけど......話しかけた方がいいのか? 話しかけない方がいいのか? どっちだよ!?

 いや、流石に教科書がなかったら勉強できないし話しかけるか......うん。


「あ、あの」

「ーー死ね」

「えっ、あ」


【は、話しかけられちゃったぁぁ! もうダメ私死ぬ、とゆうかしね! 嘘ついてごめんなさい神様(時津)もうしませんからどうか殺さないでください、教科書も出しますからぁ!!!】

 

 死ねは毒舌超えてただの暴言だろ!

 照屋さんは教科書を出し何事もなかったかのように(心の中以外)ノートを取り始めた。

 結構勇気だして話しかけたんだけどなぁ......俺が心の声聞けなかったら3日は落ち込むレベルの暴言吐かれたし......いや、心の声が聞こえるからこそ分かったが照屋さん自信に言ったんじゃないか? 照屋さんは素直になれないだけでいい子なんだと思うし。

 はぁ、俺もノート取ろ。


 後15分かー......1番後ろの席なので少し伸びをすると横目に俺の事をめっちゃ睨んでる照屋さんが見えた。

 少し前の俺なら、俺なんかした!? となっていただろうが今の俺は違う。


【ど、どうしよう時津くんの足元に消しゴム落としちゃったよ......時津くんの足元の消しゴムなんて緊張して拾えないよ。でも私消しゴム1個しか持ってきてないし、なんで2個持ってこなかったのよ!? 私のバカ!】


 あ〜、消しゴムね......どこだ? 照屋さんに不審がられないように床に視線を落とすと照屋さんとは反対の左足の方に消しゴムが見えた。

 俺は消しゴムを拾い照屋さんに渡す。


「照屋さんのですよね?」

「少しは役にたつじゃない。あぁ、勘違いしないでね、ミジンコにしたらって意味よ」


【時津くん私が困ってると思って拾ってくれたんだ! もう好き! 好きだよ時津くん! でも勘違いしたらだめ、時津くんは優しいからきっと私じゃなくても同じことしてたと思う! でも何も言ってないのに私の気持ちに気づいてくれるってことはやっぱり両思いなのかな】


 そして照屋さんに消しゴムを渡そうとした時に手が少し触れてしまった。


「ーーキモ」


【時津くんに触れちゃったぁぁぁぁ、どうしよう手汗とかかいてないよね、気持ち悪い反応してないよね私。大丈夫だよね、時津くんに気持ち悪がられてないよね】


 気持ち悪い反応はしてないけどキモって言っちゃってるんだよな......いや、この心の声聞いたら嫌悪感とか全く湧いてこないけど。

 むしろなんか心の中が素直すぎてめちゃくちゃ可愛く見えてきたんだけど。いや、美少女なのは知ってたけど口の悪さでプラマイ0だったのが心の声が聞けるようになってプラスに傾いてきてるわ。この前まで俺照屋さんに控えめに言って怯えてたのに。

 

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