表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/20

ちょっと休憩  三谷幸喜さんの『赤い洗面器』のこと。

 資料本とにらめっこするのに疲れたので、休憩。



 三谷幸喜さんのこと。


「え?ノベライズも書いたりしてるみたいだけど、映画監督や舞台演出の他は、エッセイや脚本家のイメージが強いけど?」

 そう思う方も多いかと思います。



 そうですね。

 今回の話は、書き方というより創り方、ボクがSNSに入会するたびに必ず1度は書く、三谷幸喜さんに対して推測した持論です。



 それは、『『赤い洗面器の男の話』は、実は三谷幸喜さんの作品創りの基本なのではないか?』論です。



 『赤い洗面器の男』。


 三谷幸喜さんファンならニヤリと笑う小ネタというか、なんというか、小噺なんですが。



 ちょっとうろ覚えですが、その内容は────

 道の向こうから、頭に赤い洗面器を乗せた男が歩いて来る。

 思わず訊いた。

 男は答えた。

「───

 という話です。


 三谷幸喜さんファンならニヤリと笑う小ネタというのは、この小噺、男が何と答えたのか、視聴者は聞けないのです(笑)


 『古畑任三郎』で数度、『王様のレストラン』でも1度かな?、登場するのですが、様々な理由で、答えが聞けないのですよ(笑)




 で、ボクの理解としては『どんなにおかしな状況にも、必ず、それなりの理由はある』というメッセージではないか?、と。



 代表作『古畑任三郎』は、主人公が感じる(見つける)違和感から、真相にたどり着く物語。


 まあ、すべての推理モノは、だいたいそーですが(笑)



 それから三谷幸喜作品の笑いのパターン。


 コミカルな三谷幸喜作品には、あらゆる笑いのパターンが内包されていますが、特に“物語”という形のために、よく見かける気がするのは『楽屋裏と舞台』の形。

 これはボクが勝手に命名したもので、ホントは、何か正式名称があるのかも知れませんが。


 トラブルが起きて、みんなでワイワイガヤガヤ、またはヒソヒソと相談する(ここが“楽屋裏”です。場所を問わず)。

 そのうち、話が脱線して変な結論に着地する。

 さあ!と気合いも入りトラブルと対峙します(ここが“舞台”です。場所を問わず)が、そこで滑稽なことをしてしまってる自分に気づき、我に返る。

 または、予想外の展開になりアタフタする。

 『王様のレストラン』や『HR』などで多かった印象です。


 『それなりの理由があって、変なことになってしまう』のです。




 まあ、前者は、当たり前と言えば当たり前すぎる発想ですが、後者は、作品をユーモラスなものにしたい書き手さんには、「あ、そーゆー笑いなパターンもあったな」と参考にしていただけるのではないかな?と思って書いてみました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ