技術? 迂言法
さて、困った。
資料の説明が長くて、ちゃんと理解できてるか、例文が適しているものかどうか。
迂言法。
明快で簡潔な表現の言葉があるのに、違う表現をする、または詳しく長い説明に言い換えること……でしょうか?
いろいろな使う理由、使った効果があると思っています。
例文として(著作権を気にしなくてもいいものとして)挙げるとしたら、聖書で目にした『知った』でしょうか?
コンプライアンスに配慮した、『セックスした』の言い換えです。
原文を知りませんし、日本語に訳すにあたって創られたものではなく、昔から使い古された表現だと思うのですが、これほど的確な言葉はないと思ってます。
コンプライアンスの配慮はもちろん、セックス(直球な表現でごめんなさい。一応、対比させる必要があるかな?と)というのは、隠されている肌、人に見せぬ声や表情を知る行為です。
そこに敬いのようなものは感じにくいかも知れませんが、少なくとも嘲りや蔑みも感じません。
例えばナンパなどで一夜を過ごすことに、『知った』という表現は不似合いな気がします。
使われるなら、それをきっかけに交際が始まる展開でしょうか?
ただ、『女を知った』などの表現もありますが……。
また、他の狙いとして、文章を単調にしないことがあります。
作詞法の本などで、『(そこに狙いがない限り)同じ言葉を多用しない』というものがあった気がします。
例えば、登場した人物の名前を入れるべきところを、『水の魔法使いは、──』などと言い換える方法。
効果としては存在の強調などがありますが、それだけに終わりません。
例えば、不道徳的な登場人物が登場する。
いつも彼が赤い服を着ていることを述べる。
そして、別の登場人物(仮にアレンとします)が彼とケンカしたことを
アレンが赤い乱暴者を殴り倒したというニュースは、──。
と表現したら、それを述べた人、場合によってはその事を聞いた周囲の人も、その事に肯定的な気持ちを抱いていることが伝わる気がするのです。
以上の説明で合っているでしょうか?
関心を持っていただけたなら、ご自身でも調べてみてください。