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Prologー出会い

どうも初めまして、或いはお久しぶりです、ちょっと今まで書いていた作品が全く書けなくなってしまっているのでリハビリ兼息抜きに……

一応粗筋はエンディング迄決めてあります。

 今でもたまに思い出す事がある、あの喧騒をあの喝采を、あの…栄光を……


 ◆◇◆◇◆◇


 もう自分には興味が無いことと首を振り、顔の半分を覆い隠す前髪を纏め、後頭部で括る。髪型1つで結構気分は変わるものだと嘯いていたのは誰だったか、結構侮れない物だと広がった視界で辺りを見回し、そして相棒を手に取った。


 何の変哲もないジャズベース、精々挙げるとすれば『Kozuki』モデルであるということ位か、一時期酷く流行ったベーシストであった為生産されたものの活動期間の短さ故に生産数が少なく、その弾きやすさと安定した音質からかなり人気のベースだ。


 いそいそと楽器を持ち、チューナーをセットする、上から順にE,A,D,G……これで準備は万端、さぁ、遊ぼう。


 軽く基礎練をこなして指を解す、何から弾こうか、今日の気分はJ-POPのパイオニアたるあの人の代表曲を弾こうかな。

 そんな調子で気持ちよくベースを弾いていた時、()()は起こった、他者使用禁止のはずの教室の扉が前触れもなく開かれるとか言う最高に意味のわからないことが……


「えっと、あー、その……ごめんね?」


 ノック1つせず全力で教室を開け放った女子生徒は少しばかり気まずそうにしながらも謝罪を寄越す。


「…はぁ、開けてしまったものは仕方ない、今すぐその扉を閉めて回れ右をし、今見たことの全てを忘れるといい」


「横暴!横暴だよそれ!良いじゃん見られたって減るものじゃないし、あ、それ『Kozuki』モデルのベースだよね!良いなぁ生産数少な過ぎてプレミア付いてる奴じゃんねぇちょっと弾かせてよ!大丈夫ちゃんと丁寧に扱うから!ねぇいいでしょ?」


「俺の神経がすり減るし、プレミア付き軽々しく触ろうとするその神経が信じられないし……そもそも誰だよお前」


 畳み掛けるように喋り続けるそいつを辛うじて押し留め断りの言葉を口にする、本当は多少触らす位は良いのだが自分の中の何かがこいつは構うとめんどくさい類いの女だと告げていた。


「あっそっか、そりゃ知らない人に言われても嫌だよね、わたしは琴音、楪琴音だよ!」


 こうして俺と俺の人生ばかりでなく俺自身すら変えて見せた女は出会った、新緑萌える5月の事だった。

尚ストックなどなく書け次第投げる所存

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