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リセットする世界で能力持ちを目指す!!  作者: 霧麗琥珀
第1章 能力の無い、唯一無二の存在
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繰り返す世界と狂った科学者

 誰もが普通に生活できる権利があり、その権利が守られる現実世界。「常識」と「ルール」があって、その檻の中でしか動けない退屈な世界。

 そこで思い付いたのは「異世界へ行こう!」という考え。

 今私が居るのは退屈な現実世界の中の、もっと退屈な刑務所の中。「人を殺してはいけない」というルールに背いて、そしてここにいる。

 先程何やら格好良い服を着た人が来て「お前の死刑の日が決まった」とか言っていたのだが、気にすることも無い。だって、もうすぐ行けるのだから。常識の向こうの世界に。

 ようやく檻から抜け出せるのだから、先程から胸の高鳴りが抑えられない。

 「常識」と「ルール」に縛られない世界。これで何でも出来る。

 ガチャンと言う音と共に私の手を縛っていた手錠が外れ、鉄格子の鍵も外れる。

 久しぶりに房の外に出た。だけどまだ私を縛るものはある。

「うわああぁぁぁあああああああぁぁあ!!!」

「ギャアアアァァアアァァァァアァァア!!!」

 気持ちいい。悲鳴が、血が。消えゆく魂を捕まえて、常識の向こうへ送るのが。

 血塗れのナイフを持ってまた房に戻る。実は、看守達にバレないように常識の向こうの世界に行くためのコンソールを作っていたのだ。かなり大変だったので、失敗したら泣いてやる。

 壁を作るひび割れたコンクリートに出来るだけ隠せるように、同じコンクリートで形を作って、コンソールを置く場所の壁と同じようにひびを入れたので、外からはきっと普通の壁のように見えているはずだ。だが部屋の中から見ると、しっかりと立体になっているため、どこにコンソールがあるのかはわかる。

 私はコンソールに手を掛け、ゆっくりとそこに寝転がる。

 そして期待に胸を預けて転移したのだが___________



「私だけ能力が無いんだけど!!!」






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