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霧が出てきたな

まず向かったのは下駄箱の前だ。入学式の前にまずクラス分けを発表され、一度分けられた後入学式として体育館・・・ではなく視聴室と名ばかりの映画館の一室のような場所に集められる。

この学園の敷地は広い。他の学校の二、三倍程度はあるだろう。それに対して生徒数は決して多くなく様々な設備の充実さがこの星城学園の持ち味であり、全国から生徒が集う。

学園が建てられたのは50年ほど前らしいがそんなことはどうでもいいんだ。重要な事じゃない。

元々は至って普通の高校を俺の親が買い取って大規模改修し十数年で名門校へと仕立て上げたらしい。でもそれって老朽化の根本的解決にはなりませんよね?・・・霧が出てきたな・・・




頭の中の霧を晴らすため頭をプルプルと震えさせ、一度深呼吸をする。変な考えが頭に浮かんだのは俺ではなく別の何かだ。そうに違いない、うん。

下駄箱の前に貼られていたクラス分けを見て俺は変な安心感を覚えた。

「ねーねーお兄ちゃん、私達同じクラスだよ!やったね」

「ああ、嬉しいよ・・・しっかりと監視が出来そうで」

「何か言った?」

「なんでもねーよ」

こいつを放っておいたら何をしでかすか分からん。見守ると言えば聞こえはいいが実際は見張っているのもある。俺の落ち度とかを安易に話しそうなのが怖いところだ。

それとこいつの笑顔は威力がありすぎる。何と言うか、天然の魔性の女の子なんだ。

「それより中に入って叔父さんにでも挨拶しに行こうぜ。・・・ちゃんと仕事してるかも気になるしな」

「へーきへーき、普段だらしなく振る舞ってる人ほど意外と真面目だって言ってたから」

誰がそんな事を吹き込んだんだ?忍者か?姉さんか?それとも・・・

「そいつは俺のこと言ってんのか?」

「叔父さん、いつの間に・・痛っ」

「叔父さんじゃねぇ、ここでは先生と呼びな」

近くを通りかかったのだろうか叔父・・・真田先生が持っていた資料の束を俺の頭にぶつけてきた。

着崩した黒いジャージに長めのボサボサの赤茶髪、ポケットにはタバコの箱らしきものが見えた。一応身だしなみとしてヒゲはちゃんと剃っている様だ。たまに家に来てはヤケ酒してるイメージしかなかったのだがそれなりには真面目にやってそうだ。

「せんせ、おはよーおはよー!」

「おう、嬢ちゃんはいい挨拶だな。それに比べて・・・

「ええ、悪かったですね。愛想なくて」

軽くふてくされ俺はそっぽを向く。別にこの人を嫌ってるわけでは無い。それなりに世話にもなってるしまあこの状況も軽口叩ける中だからできる訳だ。

「成る程、これは少しばかり教育が必要みたいだな。付いて来い」

「はいはい、行くぞ桃花」

「うんっ」





連れてこられたのは職員室の中、それも印刷用の機材とかがある場所だ。普通の生徒ならまず入ることすらないだろう。

その場所には一メートル弱の紙束の山が二つほどあった。

「こいつを野球部の部室まで運んで貰うぜ。一応顧問なんでな」

こんなのが教育?俺と先生で一つずつ持つならそこまで苦ではない。まあ、面倒くさいだけだろう。

「で、こいつは何?」

「そいつを聞くか?こいつはな野球部の極秘資料だ。データ化して持ち運ぶのは色々と後処理が大変なんでな、だから紙なんだ」

他人に知られたくない情報ってことか?燃やせば証拠隠滅も簡単で灰しか残らない。それほど重要な案件なのか・・・

一枚見てみると他校の学校名と野球部員のデータがきめ細かく記されていた。・・・コレ個人情報的に大丈夫なのか?ポジションや得意な項目だけではなく家族構成や住所諸々書かれれいる。いや突っ込むのよそう、お前は知りすぎたとか言われそうだ。

特に何の考えもなしに一つ束を持ち職員室から出た。




またこのコーナー、自分村田がやるっす。

毎週毎週投稿するのって意外とキツイっす。この文章を書くのは数時間を要するっす。けど読者はそれを5分程度で読むっす。


こんなに俺と読者で意識の差があるとは思わなかった

こんなんじゃあ俺投稿を遅らせたくなっちまうよ

読んでくれる読者がいれば俺だって成長しますよ

落ち着け、冷静になれ、あんな安っぽい非難コメントで怒るな・・・

うおおおおおお!(笑)

って霧が伝えてくれたっす

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