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ロリコン?いいえ甘いだけです

成り行きで桃花にも手伝ってもらい返却作業は順調に進む・・・訳なかった。

一人返す毎に雑談の繰り返しだ。

漫画雑誌一つにだって好きなキャラとかストーリーで語り合ったり、音楽プレイヤーに入っていた音楽の指向性を話したりと兎に角寄り道ばかりだった。

時間はもう2時を回っている。昼飯抜きでこれはキツイぞ・・・。

しかし後二個だ、気張って行くか!


次は男物のネックレスか、これならそう話は弾むまい。

持ち主は・・・八神誠治。

俺と同じクラスだが前から何処かで聞いたことあるような・・・


「やあ、時之っち。久しぶりだね」

八神誠治(やがみせいじ)、早撃ち神との異名を持つ人物でしたか?」


顔を見て俺はその男を思い出す。中学時代のブレイブソウル全国大会で何度か戦ったことがある。

八丁の種類の違う銃を自在に操り早撃ちを得意とする戦闘スタイルが得意らしい。

甘いホストっぽい顔立ちに気さくな性格でモテそうだが今のところに彼女はいなかったらしい。


その理由として一番大きいのはトリガーハッピー。

銃を撃ってる時のコイツの性格はまさに狂気、そのくせ狂ってる自覚があるのがタチが悪い。

中学時代何度か大会でやりあったことがあるがまともに勝った試しがない。

本人曰く、撃ってる時が一番生を感じるらしい。

それさえなければ良いのに・・・な。


「もー固いな〜僕と時之っちの中じゃないか。敬語っぽいのはよそ」


俺は一度深呼吸をした後喋り方を変える。


「すまない、あまり会わない人とか初対面の人には敬語を使うように昔っから訓練されてるんでな」


「ちょっとちょっと、それ仲良くないって言ってない?」


「いや実際そうだろ?今までライバル関係だったからな」


「うんうん、正直お兄って八神君の事苦手ってぽいよね。私もだけど」


その時何かが折れる音がした。


「な、な・・・時之っちだけじゃなくその子にまで嫌われるなんて・・・鬱だ、死のう」


八神が拳銃を取り出し自らの頭を撃ち抜こうとする。

八神のあまりにも早い動作に対し、俺は焦りながらも拳銃の銃口を強引に上向きにした。

しかしその弾丸は鉛玉でもビーム系でもなかった。

パーティとかで使うようなクラッカーだった。


「な、え?え?」


「アッハッハ、っく可笑しい・・・ハァハァ。

時之っち、僕がアレくらいで死のうと本気で思ったの?

これだから時之っちで遊ぶのはやめられないよ」


「うんうん、今のは冗談だって私でも分かったよ」


「・・・はぁ、緊張して損したよ。

これ返すからさっさと帰れ」


俺は袋からネックレスを掴み、押し付けるように八神へと渡した。


「釣れないねぇ時之っちは。

じゃあまたね」


面倒なのが居なくなって正直少しは気が楽になった。

さっきのようにブレイブソウルの時もいい感じに煽られる様な策を打たれ、それを突破したり出来なかったりと俺と八神での対戦勝率は六割程度だ。

今回は無事敗北ってところか?

腹減ってる中余計に疲労が溜まってしまった。

次だ次・・・




本田正喝(ほんだただかつ)、アイツもここに来たのか」


俺は没収品の名前欄からその人物を思い出す。

彼も八神と同じ学校出身の人物だ。異名は堅牢堅固の蜻蛉切。

今まで一度もブレイブソウルでで変身が解かれた事がないその防御力と、とある伝説がある槍を持っているのが異名の理由だ。


性格は八神とほぼ真逆。

実直でクソ真面目だ。

そう言う部分では八神よりは仲良いし数少ない気兼ねなく話せる人だ。

そんな彼の意外な没収品とは・・・


「月刊青年誌か、ご丁寧にカバーまでかけて読むか普通?」


表紙にデカデカとグラビアアイドルが載っている雑誌が没収品だった。

女っ気がないと思っていたがその辺りの興味は年相応か。


「へー、お兄ちゃんもこーゆーのに興味あるんだ」


「ん?ねーよ。間に合ってるから」


「え?お兄ちゃんって彼女いたの?」


「いや、でも近くに三人も目の保養になる女性がいるからな」


「四人じゃないの?」


「え?」


四人目とは誰の事だろう?

姉さんとミカさん、それに桃花を考えていたのだが、四人目、四人目と・・・


凛樹の妹の凛菜ちゃんは歳離れてるしそういう目で見た覚えはない。

後他に身近な女性・・・

大友先輩や里見先輩は今日が初対面だから違うよな?

だとしたら・・・


まさかヘイルリーム室のことがバレてる!?

企業秘密の場所だから身内とはいえ不味いな。

彼処で勤めてる(?)来海ちゃんなら歳相応だし、さっき行ったと時タバコの匂いに混じって来海ちゃんが付けてる柑橘系の香りが混ざってて何かしら感づかれても不思議ではない。

何処だ、何処でやらかした?

いや落ち着け、こう言う時は素数を数えるんだったな

12357・・・ダメだ落ち着かない。

ならば羊を数える・・・のは眠る時だ。

いっそちゃんと説明するべきか?


「だってお兄ちゃんってロリコンじゃん。なっちゃんに妙に優しいし」


「は、え?」


色々と予想外の答えが出てきて困惑する。


「他にも証拠はあるんだよ、なっちゃんやその友達にやたらとチョコレートを進めてきたり熱い夏の日にはアイス、寒い冬の日にはおでんを奢ってたりしてるよね?

私にはあんまりしてくれないくせに・・・」


「いや、確かにそういうことはあったけど俺はロリコンじゃない!」


「そういう事を言う人物は最もそれに近い人物ですよ、時之さん」


「正喝!?いつの間に・・・」


話に割り込んできたのは次に会おうとしていた正喝だった。

正喝の言いたい事は俺がロリコンだって事だ。

強く否定することこそが既にその事実を認めているのか?

俺が?


「正喝、お前も俺の事ロリコンだって言うのか?」


「いえ、そのようには申し上げておりません。しかし誤解を招くような発言は控えた方がよろしいかと思います。

・・・これは返させてもらいます。ではまた時之さん。

いえ、同志時之」


「え?ちょっと待・・・」


俺の制止を聞く気もないように正喝は去って行った。

なんか同志扱いされたんだがこれはアイツも・・・いやいやいやアイツはロリコンって事なのか・・・

それだと青年誌の理由がつかないな、誤魔化すような奴じゃないし何かしらあるんだろうな・・・


「ねぇやっぱりお兄ちゃんってロリコンなの?」


「・・・違う、ただ甘いだけだよ、俺は・・・」


「じゃあ仕事終わったからパフェでも奢ってよ?ね?」


「勘弁してくれよ今は借金が・・・」


「駄目だよお兄、お兄ちゃんは甘いんでしょ?自分の言った言葉にはちゃんと責任を持たなきゃ」


「ああ・・・分かったよ。どうせ言ってしまったことは取り消せないんだ。

連れてきゃいいんだろ?」


「やったぁ!じゃあ一番高いのご馳走になるね」


折れた以上最大の被害は覚悟の上だ。

分かってる、分かってはいたがまた頭を悩ませる案件が出来てしまった・・・


しかし今回の仕事も終わりだ

後はゆっくり過ごすとするかね・・・


次回は喫茶店で新キャラちょい見せ、

そしてヘイルリームの初仕事やります


余談

正直ヒロインとの絡みより村田さんとバカやってる方が描きやすい

最近村田さん成分足りない・・・足りなくない?

なので次回は村田さん出ます


あと村田さんは忍者であり作者の分身などではありません

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