パンフレットに書いてあったよ
AO1700年。今からおよそ500年前宇宙から飛来してきた超巨大隕石ラグナルクにより人類はおよそ3割に減少。人類の文明は崩壊したかのように見えた。
しかしラグナルクがもたらしたものは破壊だけではなかった。ラグナルクから放たれる波動を受けた人類は魔法を獲得。これにより人類は復興を敢行し十数年で文明は元の基準を大幅に超えるものとなった。
しかし強力な魔法という力を手にした人類の中には悪しき心を持った者も少なくなかった。富を求めて略奪する者、侵略する者は後を絶たなかった。
また、魔法で作られた新人類、獣や鳥をベースに人間を混ぜた存在。いわゆるエルフやドワーフ等ファンタジーと呼ばれていた存在は今や現実のものとなっていた。モンスターや妖精、亜人という存在はもはや妄想の中ではなく実際にあるものとなっていた。
ラグナルクにより全てが狂ったこの世界は狂いながらも徐々に落ち着きを取り戻していった。その原因はラグナルクから生まれた一つの神の存在だ。
神様は人に便利な道具として魔法を与えたが、その力は人類を駄目にすると判断し全人類を抹殺しようとした。
だが人類も黙ってはおらず殺されないよう一致団結し、長き戦いの末神を封印する事に成功した。
人類は自らの愚かしさを反省し、少しづつではあるが平和を取り戻していった。神殺しに貢献した者達は後に企業「ラグナルク」を設立。第一次産業の水産業、第二次産業の製造業、第三次産業のサービス業、ここに第四次産業として魔法が追加された。
ラグナルクは文明復興の礎となり瞬く間に世界でもトップクラスの大企業となっていった。これはラグナルクの末裔の子供達による物語である。
「て、パンフレット書いてあったよ」
「つまりこれは何でもありの学園ローファンタジーラノベって事だ!」
「止まるんじゃねぇぞ」
「ちくわ大明神」
「誰だこいつら!?」