デアウ
Spin2作目です!
張り切っていきましょう!(謎に上から感がすごいですね。)
数センチ開いていた教室の扉から覗いただけで、
後ろ姿だけしか確認ができない。でも、綺麗な声だ…。聞き覚えのある声。もしかしたら、さっき僕に『とどいてる?』と問いかけてきたのは彼女なんじゃないだろうか。…そう思いながら彼女の奏でる旋律に耳を澄ます。
…いい。彼女は確かに僕が聴いたことのない歌を歌っている。弾いている。でも、なぜか心地よく、懐かしい。無意識に涙がこぼれ落ちた。
っ…?聴こえなくなった。
耳が、心が…僕の全てがまだやめないでと叫んでいる。
彼女がこちらに気付いたのか、声をかけてきた。「なぁ、なに…?宇佐美…はるとくんやんな?さっきからどうしたん?用事あるんやったら、教室入れば……」
「あぁ、悪かった…。」
「て、え?!泣いとるやん!どうしたんよ!宇佐美くん?!」
「あまりにもいい歌だったから…。いや、歌だけじゃない。歌声も、ギターの音色も。僕は素人だからよくわかんないけど…でもよかったよ。」すると彼女は赤く染めた顔を隠すように手のひらで覆いながらこう答えた。ありがとう…と。
前回より長くなってしまいました。
なんとなんと、ヒロインは関西弁女子?!
悪くないなぁ…(個人的な意見です。)