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小田からの贈り物

絶望。

作者: 小田虹里

これから出来ることは、きっと。


絶望を与えることしかないのだろう、と。


それならば、自ら滅びの道を選ぶべきだと。


唯一の救いは、それなのだと。


だから僕は、笑いながら……死ぬんだ。


消えゆく記憶に、さよなら告げて。




馬鹿だなぁ。


いろんな意味で、僕は馬鹿。


こうして、生きてることも馬鹿だ。


絶望を伝えて、何か変わる?


変わらない。


分かってる。


だから、絶望なんだ。



いつの日か、必ず平等にひとは死ぬ。


ただ、僕は……それを望むだけ。



頭蓋骨に響く痛みは、違和感を僕に伝え、身体中は気持ち悪くて仕方ない。


どの薬を飲んでも、治まることはない。


ただ、待つしかない。


治まるか、酷くなるか。



不安定な体調からは、不安定な精神状態しか生まない。


また、その逆も。



よく笑い、よく喋る。


これで、消えるんだと、伝えながら。


昔の僕を辿り、思い出しながら、さよなら告げる。


最期に見せた顔が、過去でありますようにと。


祈りながら。



僕はきっと、救われない。


僕はもう、手遅れ。



生き延びるだけなら、簡単。



自我なんて、忘れたらいい。


自我があるから、死を求める。



僕は狂っている。




他者に刃は向けない。


意味のないことだから。


他者を傷つけても、血をみても、それは僕の感覚ではない。



だから僕は、絶望しても殺人鬼にはならない。




それだけが、唯一の救い。



残念なのか、幸いなのか。


僕の実情。


僕の本音。


僕は、滅びるしかない。


もう、この世界に居場所はない。


僕が求めるものは、手に入らない。


分かったんだ、やっと。


馬鹿な頭でも、やっと。


絶望の先にあるものは、光ではなく絶望。


滅びの世界。


消えゆくその瞬間に、はじめて笑えるんだ。


全てを捨て、守り。



壊れている?


そうだとしても、関係ない。


修復出来ないなら、関係などない。



僕にはもう、絶望しか見えないよ。



言うこと聞かない身体に思考。


止める方法も滅びしかない。




なんて。




僕は、どこまでも絶望している。



こんばんは、はじめまして。


小田虹里です。


深い、深い、闇の中。

見つけたもの、それは「滅び」の呪文。


「絶望」へ導く病。


ただ、消えゆくことに喜びを感じ、終わることに意味を覚える。


暗い、暗い。


そんな、闇の中でもがく「僕」は、本当に救われることはないのか。


「死」んだ後、戻って来たものは居ない。


死後に世界を見出そうとすることは、愚かなのかもしれない。


それでも、「僕」は、そこにしかもう、居場所を見出せなかった。


「絶望」


「死」は、生命に唯一平等に訪れるもの。


避けられない宿命。


だからこそ、咲き誇らなければならない……はず。


命に「光」と「闇」を見つけることは、簡単。


ポジティブに見せることも、ネガティブに見せることも、実に簡単。


どんな「鎧」でも、着てみせてしまう。


それがきっと、「人間」という生命。


「絶望」の裏側の世界にはきっと、「希望」がある。


「隣」合わせの存在だからこそ、見えにくいが確かに感じる世界。



小田も、「光」と「闇」を背負って感じて、そして「病」に振り回されながら、生きている。


いつの日か。


そこに、「意味」を見つけるために。


今はただ、生きていく。


生かされるていることに、「使命」を感じ、生きていく。


生命活動を終える、その、瞬間まで。



諦めないその「魂」を、忘れてしまわないうちに。




2016.6.19


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