第2回
【でも】と【だって】についての考察です。2回目は【だって】です。今回の考察はこれでおしまいです。では、どうぞ。
それでは【だって】編にまいりましょうかね。
では、まずコトバンクから引用です。
[接]《助詞「だって」の接続詞化したもの》相手に反論したり、相手の反対を予想しつつ理由や言い訳を述べる場合に用いる。そうはいっても。でも。なぜかというと。
[接助]《接続助詞「たって」が、ガ・ナ・バ・マ行の五段活用動詞の連用形に付く場合の形》「たって」に同じ。
[係助]《断定の助動詞「だ」に係助詞「とて」の付いた「だとて」の音変化という》名詞・副詞、一部の助詞に付く。「でも」に似るが、語調がより強い。
1 ある事柄を例示し、それが他と同類、または、同様であるという意を表す。…もやはり。…でも。
2 いくつかの事柄を並べて例示し、すべてが同類であるという意を表す。
3 疑問・不定を表す語、または、数量・程度を表す語に付いて、例外なくそうである意を表す。…でも。…も。
[終助]《係助詞「だって」の文末用法から》引用句に付く。相手の言葉に対して、非難・驚きの気持ちを込めて強調する意を表す。
[接]は【でも】とほぼ同じ意味ですね。
ということは、【でも】も【だって】も<相手に反論したり、相手の反対を予想しつつ理由や言い訳を述べる場合>は、やはり信用を失いかねないと私は思います。
[係助]の場合も<疑問・不定を表す語、または、数量・程度を表す語>なわけですから、相手にあまり良い印象は与えないと考えた方がいいでしょう。
人は基本的に承認(肯定)を好むと私は思っています。
ですから、【否定的】な【でも】や【だって】を聞くとあまり愉快にはなれないでしょう。
私の場合、距離をとる目安となるので好きなだけ使っていただいてもいいと思っています。
(もちろん、信用に値しない・頑固者・聞く耳はないというレッテルを貼ったことは、心の中に秘めてのお付き合いになるますが……それはそれで、労力と忍耐が必要です)
では、【だって】の代わりに何を使えばいいでしょうか?
私の場合は「そうだね」です。そして「私は○○だと思う」と自己主張。
つまり、何らかの言葉で相手を肯定しておいてから、自分の意見はきちんというというのがよいかとかんがえますが、いかがでしょう?
それってだましてるだけじゃん。
それってうそついてるだけじゃん。
このようにお考えになったから……あなたはおそらく【でも】や【だって】を多用していると思われます。
私はだます気も、嘘をいっているわけでもありません。
「そうだね」
その一言で、相手を尊重しているのです。
人は尊重されれば、相手の言葉をむげに扱うことはしません。ただし、良心がある方の場合と私はかんがえます。
以上、【だって】についての考察でした。
いかがでしたか?
何か少しでも心に感じるものはあったでしょうか?
もし、あったなら私も考察した甲斐があったといえましょう。
もちろん、何も感じなかったと思われても、かまいませんよ。
これは【あくまでも】私の一考察でしかないのですから。
最後までお付き合い、ありがとうございました。