第16話 「実験再開」
え~。16話です。感想などありましたらよろしくお願いします。
翌日、2067年3月23日。
「さて、今日は本業の研究をしますか!」
「最近例のことで頭がいっぱいだったし…というかあと10日をきったのよ!研究している暇があるの!??」
「ちょっと落ち着け。ここで俺たちが全く研究していなかったら、周りが何かに気が付くかもしれない。できるだけいつも通りにしないと…」
「まあ、それも一理あるわね…」
「どの道、協力者を確実に集めるのは少し時間がかかるしな。今日は新しく実験してみるか」
「そういえば、今のところ怪しい人はいなかったの?」
レナがそう言うと、カグはコンピュータを操作し始めた。
「うん、今のところは大丈夫。25日まで監視しますか」
それからしばらくして。
「今日はアップクォークとボトムクォークをそれぞれ30個同時に衝突させてようか?」
「よし、決定!!」
実験場所は、粒子衝突実験場「SAKURA」。STECの一番外側にある物理学区域の中である。このSAKURAはSTECの地下10mのところにあり、直径50kmの大きなドーナツ型のトンネルが掘られている。カグたちは、トンネルに沿って作られた特殊なパイプに素粒子を入れ、光の速さの99.99%のまで加速させた後、あるタイミングで正面衝突させる実験をしているのだ。
支度を終えた3人はすぐさま物理学区域に向かった。
「そういえば、この間の物質はどうだったの?」
「あ~、あれはやっぱり違うらしい」
「やっぱりな!レナ、ジュース10本な!!」
「あれ?そんなこと言ったかしら???」
「いやいや、何で勝手に水に流しているんでせう?」
移動中の電車の中で、カグとレナは言い争っていた。ちょっとそこの2人、騒がしいぞ。
それから30分後。目的地のSAKURAに着いた。
「じゃあ、私は許可をもらって来るからちょっと待ってて」
そう言ってレナは小走りで受け付けの方に行った。
「11時から17時まで実験したいのですがよろしいですか?」
「はい、わかりました。こちらに必要事項を記入してください」
数十分後、観測室の中にて。ここにはたくさんのモニターがあり、実験で得られたデータなどが映し出される。
「さて。準備はいい?」
レナは1つのモニターの前で言った。すると、別のモニターの前にいたカグが言った。
「こっちもいいぞ。リョウは?」
「いいよ」
「じゃあいくわよ。3…2…1…0」
そう言って、レナがモニターにある「START」というボタンを押そうとしたその時。
「ピーピーピー」
警報ブザーが観測室に鳴り響いた。




