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第12話 「次なる元凶」

12話です。ようやくこの小説の中心的な話が出てきます。感想、評価などありましたらお願いします!!!

 第247研究棟107号室にあるコンピュータの画面に表示された文字を見て、3人は呆然としていた。


「STEC破壊計画に関する1923次報告」


 日付はちょうど2日前。そう、これは現在進行形で動いている計画の計画書なのだ。内容は、STECを消滅させる、ということがかかれていたが、具体的な方法や実行日時は書かれていなかった。


「これ…どうやって見つけたの?」


 ようやく状況に理解が追いついたレナが、コンピュータの前に座っているカグに聞いた。


「前の計画書に書かれていたネットワークパスが使われているネットワークが無いか探索したら、完全一致

で見つかったんだ。で、このネットワークに入ったらこんな計画書のデータがあったというわけ。セキュリティーパスも完全一致している」


 カグはわかりやすいように説明した。


「ということは…CONNECTの事故にかかわっている同じ人物か組織かが、今度はSTECを破壊しようとしている!?」

「ああ、そういうことになるな…」

「じゃあ、今のうちにCAに通報しようよ!!」


 レナはそう言うと、すぐに自分の携帯電話を手にとりCAに通報しようとした。


「だめだっ!」


 リョウが珍しく怒鳴った。それにレナは驚いて携帯電話を落としそうになった。


「え…なんで??」

「ネットワークパスを探索することは特に問題無いんだけど、見つかったネットワークに無断に入って中の

データを見ることは犯罪なんだ。だから、そのまま通報してしまうと逆に僕たちが捕まってしまう!」

「でも…」


 レナは何かを言いかけたが全く反論できない。さらに今度はカグが口を開く。


「リョウの言う通りなんだ。実際こんなものが見つかるとは思いもしなかった…それに、通報したって多分CAは動かない」

「え?なんで??」

「これを見てくれ」


 そう言って、カグはこの間見つけた計画書に書かれている2つのパスを指差した。


「この間も言ったんだけど、この二つのパスはネットワークパスとセキュリティーパス。このパスには『ランク』があって、ネットワークパスの方はアポストロフィーの前が、セキュリティーパスはコンマのあとがランクを表している。ネットワークパスのランクはa~dまでで、dが一番高くaが一番低い。セキュリティーパスのランクはE~Sで、Sが一番高くてEが一番低い。これを見ると、dとSだから、上層部しか使わない、最高ランクを意味している。つまり、この事件はSTECの上層部がかかわっているはず。そうなると、万が一CAに通報されたとしても上から圧力をかけてなかったことにするだろうな」

「そんな…じゃあ、このまま指をくわえてSTECが壊されるのを見ていろってこと!?」

「そこなんだよね…僕たちでSTECの破壊計画を阻止することができればいいんだけど、簡単にはできないな」


 リョウは今自分たちにできることが無くとても悔しくてたまらなかった。


「じゃあ、一緒にやってくれそうな人に協力してもらう?人手は多いほうが得だし」

「具体的に、誰に協力してもらうのか?」

「この研究棟にいる人全員」


 この第247研究棟には52人の研究者がいる。ほとんどがカグと同じ素粒子を扱う分野である。研究棟内でよく顔を合わせることが多いので、少し状況を説明すれば協力してもらえるだろう。だか、52人全員に同じ説明を繰り返すことは骨の折れる作業である。

…だいぶ執筆スピードが落ちてきた(笑)もっとガンバロ。

さて次回!22日の21:00に投稿します!

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