~第4話~
5時間目-社会(歴史)
今日は、人類が誕生したときのことを勉強するらしい。
…今回はちゃんと話を聞こう。歴史苦手だし。
「これから5時間目の授業をはじめます。姿勢。」
今日の日直である猪倉さんが号令をかけている。
猪倉さんは、ちゃんとみんなが姿勢をしているか周りを見渡して確認した。
「阿井君、姿勢をしてください。」
隣の席の阿井君は、渋々姿勢を正した。
「礼。」
『お願いします。』
「え~それでは、教科書4ページを開いてください。」
(ペラリ)
一部の不良を除き、みんなが一斉に教科書を開いた。
キーンコーンカーンコーン…
あ、、、もう終わりか。
珍しく集中できた。
「川実君?」
「ん?なに?川下さん。」
「川実君すごい集中してたね。話しかけても全然反応してくれないんだもん。」
「え?あ、ゴメン…。」
先生の声しか聞こえてなかった。
これからは気を付けねばっっ!
「ま、その件は良いとして、これから帰ろうと思うんだけど、一緒に帰らない?」
なんと素晴らしい提案!
じゃあ、お言葉に甘えt
「広気ぃー帰ろうぜー。」
「・・・・・・。」
「広気、そんな顔で俺を見るな。」
「だってぇ~、せっかくぅ~川しm」
「分かった黙れ気持ち悪い。」
そんなに言わなくても自覚してるよ。
ちょっとふざけただけで…。
「じゃ、3人で帰るか?川下、それで良いか?」
川下さんは首を縦に振った。
か、かわええ、、、。
「ほら広気、川下に見とれずにっさっさと帰んぞ。」
「べ、別に見とれてなんかないしっ!」
「そうだよね、私なんか見ていたくないよね。」
「そーゆー事じゃなくて、広気はただ恥ずかしかったから否定しただけで、本当はムッチャ見てたぞ。」
ははは、そんなワケないじゃん。何も面白くないもん。
川下さんは微笑みながらそう言った。
いつもはとても長く感じる帰りの道も、今日だけはとてもとても短く感じた。