「時の代償・前編」
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本作品の連載は、5月12日より元のリンク(第一シーズン)に統合いたします。
第二・第三シーズンのエピソードはすべて第一シーズンの続きとして掲載済みですので、今後はそちらでお楽しみください。
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ヘリオの研究室は蝋燭だけで照らされていた。
十二本。中央のテーブルを囲む完璧な円形に配置されている。
テーブルの上には、磨き上げられた銅の板。一平方メートル。鏡のように反射するまで滑らかにされた表面。
そして板の中央に、生の銅のカードが一枚だけ。
一枚。
百枚ではない。十枚でもない。
一枚。
ヘリオは疲れた目でそれを見つめていた。
二十八時間眠っていなかった。
『整理しよう』頭の中でリキが言った。『お前は局所的な時空を曲げて、複数の時間的インスタンスを通じて単一のカードの存在を繰り返す因果ループを作ろうとしている』
「そうだ」
『百枚のカードを作るんじゃない。一枚のカードを取って、それを時空の百の点に同時に存在させる』
「そうだ」
『制御された時間ループの話をしている。過去からオブジェクトを取り出し、パラドックスを生み出さずに現在に持ってくる』
「パラドックスはバブルが閉じていれば解決される。バブルの内側で時間が線形ではなく循環的なら」
『そしてもし失敗したら、特異点を作り出すかもしれない。あるいは局所的な時空を微小なブラックホールに崩壊させるかもしれない。あるいはもっと悪いことに』
「もっと悪いって何だ?」
『分からない。それが問題だ』
ヘリオは息をついた。
座った。
手がわずかに震えていた——恐怖ではない、純粋なアドレナリン。
「理論」彼は声に出して言った。
ソーンとセラフィーネは研究室の両側に座っていた。観察者。証人。そして必要なら、介入する準備ができていた。
「理論」ヘリオは繰り返した。「時空は動的な構造だ。質量とエネルギーに反応する。曲がり、歪み、応答する。もし凝縮したマナで局所的な曲率を作れれば……時空に出来事を『固定』できる。痕跡を刻むように」
セラフィーネが身を乗り出した。「それから?」
「その痕跡を『呼び戻す』。だが空間ではなく——時間の中で。三分前からカードを取る、すでに存在していたときの。それを現在に持ってくる。これで同じカードの二つのインスタンスがある。それから両方を取り、戻し、また進める。四つのインスタンス。それから八。十六。三十二」
「指数関数的成長」ソーンが呟いた。
「そうだ。百枚のカードを作るんじゃない。一枚のカードを作って、時間を通じて増殖させる」
沈黙。
「これは狂気だわ」セラフィーネが言った。
「分かってる」
「でも……うまくいくかもしれない?」
「たぶん」
ソーンは溜息をついた。「その表情をしているときは、どうせやるんだろうと分かっている」
ヘリオは弱々しく微笑んだ。
「手順」彼は続けた。「ステップ一:通常のカードを作る。完全なプロセス。レーザー、周波数、刻印、充填」
「ステップ二:カードの周りに曲がった時空のバブルを作る。小さく。制御されて。おそらく五十立方センチ」
「ステップ三:バブルの内側で、時間は線形に流れない。折り畳まれる。三分『戻って』、その時存在していたカードを取れる」
「ステップ四:そのカードを現在に持ってくる。これで二枚のカードがある——同じカード、二つの時間的瞬間に見られ、今や重ね合わされている」
「ステップ五:繰り返す。指数関数的に」
セラフィーネは彼を見つめていた。「エネルギーコストは?」
ヘリオは躊躇した。「高い。非常に高い」
『十トン相当の圧力だ』リキが詳述した。『三分の時間差を作るのに十分な時空曲率を生み出すだけでも』
『そしてバランスを取らなければならない。正の曲率と負の曲率。そうしないと研究室が崩壊する』
「でも管理可能だ」ヘリオは声に出して言った。「理論上は」
*
【第一の試み】
ヘリオはカードに集中した。
呼吸した。深く。制御して。
融点まで加熱された砂。八百ヘルツの周波数。音波に導かれた六角形パターン。分子レベルの深さの刻印。
マナが流れた。
だがパターンのためだけではない。
他のことにも。
ヘリオはカードの周りの空間を視覚化した。三次元だけではない。四次元。時空。
バブル。
五十立方センチ。それ以上ではない。
内側:曲率。無限小の体積に圧縮された十トン相当の圧力。
だがバランスが取れている。
上に正の曲率。下に負の曲率。
力は距離を置けば相殺される——だが局所的に、その間の空間で、時間は遅くなる。
『固定しろ。固定しろ。記憶させろ』
レーザーが刻んだ。パターンが現れた。マナが金属を充填した。
最初のカード完成。
ヘリオは荒い息をしていた。
『さあ。ループを作れ』
さらにマナを集中させた。
バブル内の時間を視覚化した。
線形:T₋₃ → T₋₂ → T₋₁ → T₀
循環:T₋₃ ↔ T₀
「折り畳め。繋げ。ループを閉じろ」
マナが流れた。
バブルが震えた。
一瞬——心臓の鼓動一つ分——ヘリオは二つの場所に同時にあるカードを見た。
二重像のように。二つのバブルが重なり合っているが、完全には同じ点にない。
そして……
パキィッ。
爆発は瞬時だった。
カードが爆発した。
火ではない。プラズマでもない。
もっと悪いもの。
世界そのものが引き裂かれた——十分の一秒間、一立方ミリの現実が白い光の破片に砕け散った。目も眩むほどの、あらゆるものを飲み込むような光。
セラフィーネは何かを叫んだが、一瞬だけ現実の代わりに存在した虚無に音が呑み込まれた。
ヘリオは後方に吹き飛ばされた。
残忍な力で壁に激突した。
崩れ落ちた。
ソーンとセラフィーネはすでに動いていた。
「ヘリオ!」
セラフィーネが最初に彼に到達した。ひっくり返した。脈を確認した。
「生きてる。脈は強い。でも……」
血。鼻から。耳から。
「くそっ」ソーンが言った。
テーブルは無傷だった。板は無傷だった。
だがカードは……消えていた。
分解したのではない。
消えた。
まるで存在したことがなかったかのように。
「何が……何が起こったの?」セラフィーネが訊いた。
ソーンはカードがあった空間を見つめていた。
三十年間魔法を見てきた。あれが何だったか説明できなかった。まるで現実そのものが裂けて、縫い合わせられたかのような——だが縫い目が見えない。
「分からない」
キラが駆けつけて手当てを始めた。
*
【アキロール】
南西に四百キロ、港町マーレヴェント——アキロールの首都——で、ロリアン王は塩と古い紙の匂いがする部屋に座っていた。
宮殿を好む王ではなかった。
執務室を好んだ。実用的な。機能的な。
五十二歳。短く刈り込んだ白髪。整えられた髭。細部を見逃さない青い目。
目の前に、長いオークのテーブル、書類。
何百もの書類。
テーブルの横に、三人の男。
提督ヴァージル・トレント——六十歳、四十の海戦の歴戦の勇者、こめかみから顎まで走る傷跡。
副王バディウス・ハレス——四十五歳、通商責任者、剃刀のように鋭い頭脳。
将軍アストン・クロス——五十歳、陸軍司令官、広い肩と多くの戦いを見てきた手。
ロリアンは読んでいた。
また。
十回目。
話さなかった。
他の者たちは待った。
ロリアンが黙って読むときは、処理していることを知っていた。計算している。決定している。
ついに最後の書類を置いた。
三人の男を見た。
「要約を。すべて。最初から」
トレントが咳払いした。声がわずかに震えた——四十の戦いを見ても揺るがなかった男が。
「男爵ヴァロリンに捕らえられた教団員を尋問しました。圧力の下で自白しました」
「どこまで?」
「すべて、陛下。何日も話し続けました」
トレントは書類の一つを取った。
「教団『影の子ら』は二十年間活動していました。ソルマール王室から直接資金提供を受けていた。アルドウス王自身から」
間。
「目的:アキロールの不安定化。経済的に。政治的に。社会的に」
バディウス・ハレスが続けた。
「方法。第一:偽旗の下での海賊行為。独立した私掠船を装ったソルマールの船。アキロールの商船を攻撃。積荷を奪う。船を沈める」
別の書類を取った——非常に長いリスト。
「過去二十年間で百七十二件の攻撃を追跡しました。九千二百トンの商品が奪われた。八十六隻の船が沈められた」
「死者は?」
「二千八百三人の船員。確認済み」
沈黙は重かった。
ロリアンは目に見えて反応しなかった。
だがその目はより冷たくなった。
「第二の方法は?」彼は訊いた。
「直接的な破壊工作」トレントが言った。「倉庫の火災。井戸への毒。橋の崩壊」
書類をめくった。
「過去二十年間で六十四件の事件。『事故』として分類されていた。だが教団員が自白した:すべて計画されていた。すべて実行された」
「死者は?」
「五千三百十五人の民間人」
数字が空中に浮かんだまま残った。
ロリアンは目を閉じた。
息をついた。
再び開けたとき、冷たさは氷になっていた。
「第三の方法は?」
クロス将軍が話した。
「テロ攻撃。教団は狂信者を募集していた。訓練した。民間の標的に送り込んだ」
別の書類を取った——厚い紙、複数の封印。
「海の祭り、十二年前。ヴァルデメーレ。中央市場での爆発。百三十七人死亡。三百六人負傷」
ロリアンの顔から血の気が引いた。一瞬だけ。
姪のリーラは八歳だった。家庭教師と一緒に市場にいた。遺体は見つからなかった。
「あのいまいましい日のことはよく覚えている」王は言った。
間。
将軍が続けた。「『地元の宗教過激派』のせいとされていた。だが教団の文書が証明している:ソルマールが計画した。彼らのエージェントが実行した」
ロリアンは立ち上がった。
窓に向かって歩いた。
港を見た——出入りする船、働く船員、何も知らずに生きている人々。
「八千人の死者」彼は静かに言った。「二十年間で。そして我々は……我々は知らなかった」
「陛下」トレントがより柔らかい声で言った。「あなたの責任ではありません。証拠は……断片的でした。散らばっていた。誰も全体像を持っていなかった」
「あの少年——ヘリオ・ヴァロリン——が教団を壊滅させ、彼らの記録を回収するまで」
「はい」
ロリアンは振り返った。
「そして今、我々はすべてを持っている。すべてまとめて」
三人の男を見た。
「証言。文書。名前。日付。場所。方法」
「はい、陛下」
「ソルマールのアルドウス王がアキロールに対して二十年間宣戦布告なき戦争を行っていたという、反論の余地のない証拠」
「はい」
ロリアンはテーブルに戻った。
座った。
オークの上に両手を平らに置いた。
ノックすらしなかった。だがその手は——テーブルの上で白くなった指の関節、こめかみで脈打つ血管——王の本当の状態を裏切っていた。
「戦争にさえルールがある」ロリアンは言った。声は非常に落ち着いていて、叫び声より恐ろしかった。「宣戦布告。戦闘員と民間人の区別。捕虜の扱い。あの卑怯者はすべてのルールを破った。名誉も品位もなく」
間。
「選択肢は?」
ハレスが最初に話した。
「外交的:証拠を五王国に提示する。制裁を求める。ソルマールの経済的孤立」
「時間は?」
「数年。そしておそらくうまくいく。おそらくいかない。王国は介入を好まない」
トレントが続けた。
「海軍的:完全な通商封鎖。ソルマールの船は港を出られない。経済的絞殺」
「効果は?」
「高い。だが遅い。数ヶ月かかる。おそらく一年」
間。
「そしてアルドウスはその時点で公然と宣戦布告するかもしれない」
沈黙。
ロリアンはクロスを見た。
「将軍?」
「軍事的」クロスは堅い声で言った。「全面動員。陸上侵攻。公然たる戦争」
「コストは?」
「高い。双方に死者。だが迅速。決定的」
クロスは身を乗り出した。
「陛下、僭越ながら……あの卑怯者は二十年で八千人を殺した。そして公然と宣戦布告する勇気は一度もなかった」
「だから?」
「だから我々が布告する」
沈黙は丸一分続いた。
ロリアンは書類を見つめていた。
八千の名前。
八千の失われた命。
母親たち。父親たち。息子たち。娘たち。
事故を装った卑怯さで殺された。
視線を上げた。
「いつ準備できる?」
クロスは躊躇しなかった。
「十日。急げば八日」
「最初の目標は?」
「東の国境。グレンマールは国境の町です。小さい。防御が薄い。そこを取る。作戦基地を確立する。それから首都に向けて前進」
ロリアンは手を上げた。
「待て。この男爵ヴァロリン……この戦争を可能にした証拠を我々に提供してくれた。認めるべきだ」
アストン・クロスは頷いた。「同意します、陛下。しかし彼は依然としてアルドウスの家臣です。そしてグレンマールはソルマールの領土です」
「分かっている。だが我々を助けてくれた者を罰したくない」
間。
「提案は?」
バディウス・ハレスが話した。「使者を。軍より先に。自発的にアキロールに帰順すれば保護を申し出る。領地。称号の確認。サービスへの報酬」
「もし拒否したら?」
不快な沈黙。
アストン・クロスは溜息をついた。「なら……巻き添えになる。遺憾だが、降伏を拒否すれば、選択肢がない。戦略目標は残る」
ロリアンはゆっくり頷いた。明らかに嬉しくはなかった。
「軍の準備をさせろ。そして使者を送れ。先に。ヴァロリンには我々が彼に借りがあることを知ってもらいたい」
トレントは頷いた。
「ご命令通りに、陛下」
一人になったとき、ロリアンは再び書類を見た。
八千人の死者。
二十年間の裏切り。
アルドウス、彼は思った。お前は長すぎる間、影で動いてきた。
今、光がお前を焼く。
*
【目覚めと反応】
グレンマールで、ヘリオは口の中に血の味を感じながら目を覚ました。
キラが彼の上にかがみ込んでいた。
緑色に輝く手が内部の損傷を確認していた。
「じっとして」彼女は言った。
「どのくらい……どのくらい気を失っていた?」
「三時間」
「三時間?!」
ヘリオは起き上がろうとした。
キラは驚くほどの力で彼を押し戻した。
「じっとしてと言った。三本の肋骨に微小骨折がある。軽度だが内出血もある。そしてまだ理解しようとしている神経学的損傷も」
「でも——」
「そしてもう一度あの……あの狂気を試したら、ベッドに縛り付ける」
ヘリオは天井を見つめた。
『リキ?』
『ここにいる』
『十分なエネルギーなしに因果ループを強制しようとした。時空が……拒絶した。激しく』
『カードが消えた』
『消えたんじゃない。遡及的に消された。まるで存在しなかったかのように』
間。
『ヘリオ。お前もほとんど消されかけた』
冷たい恐怖がヘリオを電流のように走り抜けた。
『どのくらい……どのくらい近かった?』
『非常に。近すぎた』
キラはチェックを終えた。
座った。
三百年を見てきた目でヘリオを見ていた。
「説明して」彼女は言った。「自分の存在を危険にさらす価値があるほど何をしようとしていたの?」
ヘリオは躊躇した。
それから話した。
すべて。
理論。ループ。必要なカード。差し迫った戦争。
終わったとき、キラは黙っていた。
それから静かに言った。「頭を打って狂ったの?」
「いや、そうは思わない」
キラは溜息をついた。もちろん理解できなかった。
「止めないわ。どうせまたあの……何と呼べばいいか分からない。狂気? を試すんでしょう。でも聞いて」
身を乗り出した。
「私は三百歳。英雄を見てきた。本物の。そして彼らに共通点があるか分かる?」
「何?」
「みんな死んでいる。自分の犠牲が命より価値があると思ったから」
間。
「時には正しかった。時には違った。でも必ず死んだ」
ヘリオの目を見た。
「死んだ英雄にならないで。生きている英雄になって。生き延びるのに十分な知恵を持った」
*
【第二の試み】
ヘリオは六時間待った。
キラが主張した。体が回復しなければならない。
研究室に戻ったとき、ヴィヴィアンがテーブルの横の床に座っているのを見つけた。
彼女は顔を上げた。
赤い目。
泣いていた。
「ヴィヴィアン?」
「キラが何が起きたか教えてくれた」
沈黙。
「そしてあなたはここに戻ってきた」
「俺は——」
「何もしなくていいのよ!」
ヴィヴィアンの声は壊れていた。
立ち上がった。
「ヘリオ、自分を殺しかけたのよ! 分かってる?」
『技術的にはもっと悪い。存在から消されかけた』
『リキ……黙れ!』
「分かってる」
「そしてまた試すんでしょう」
「やらなければ」
ヴィヴィアンは彼を見つめた。
涙が自由に流れていた。
「なぜ?」
「やらなければ、軍が来たとき、武器が足りない。そして俺が守ると約束した人々……死ぬ」
「あなたが死んだら?」
「なら……少なくとも試した」
ヴィヴィアンは笑った。
喜びなく。絶望的に。
「馬鹿。あなたは馬鹿よ」
近づいた。
胸を叩いた。
強くはない。だが心がこもっていた。
また叩いた。そしてまた。弱く。絶望的に。
「馬鹿。馬鹿。馬鹿」
それぞれの一撃が前より弱くなった。彼女の手が彼の胸に震えながら残るまで。
それから彼女は背を向けて去ろうとした。
ドアのところで、止まった。
「ヘリオ?」
「うん?」
「もし自分を殺したら……永遠に恨む。もう存在しなくても」
「分かった」
彼女は出て行った。彼が涙を見る前に。
ヘリオは一人残された。
『あれは……強烈だったな』リキが言った。
『ああ』
『彼女が何を言っているか分かっているか?』
『何?』
『何でもない。忘れろ』
*
第二の試み。
ヘリオはアプローチを修正していた。
マナを減らす。制御を増やす。
強制しようとするな。導け。
彫刻するように、ハンマーで叩くのではなく。
テーブルの上:カード一枚。
集中した。
通常のプロセス。超高温の砂。刻印。充填。
だがその間……追加のマナ。繊細。デリケート。
火ではなく光で描くように。
『固定しろ。固定しろ。だが優しく』
一立方センチに十トン相当の圧力。
負の曲率でカウンターバランス。
完璧な対称性。
カード完成。
呼吸した。
『さあ。バブルだ』
五十立方センチの曲がった時空。
ループを視覚化した。
T₋₃ → T₀
『折り畳め。繋げ』
マナが流れた。
バブルが震えた。
ヘリオは——不可能な一瞬——二つの場所に同時にあるカードを見た。
幻想ではない。
同じカード。二つの時間的インスタンス。重なり合っている。
『現在に持ってこい。ループを閉じろ』
マナが従った。
二つのインスタンスが収束した。
テーブルの上:二枚のカード。
同一。
完璧。
だが単に同じ二枚のカードではなかった。
同じカード、二つの異なる瞬間に見られ、今や同じ瞬間に凍結されている。
ヘリオは椅子に崩れ落ちた。
マラソンを走ったかのように呼吸していた。
『一枚』リキが言った。『一枚作った……というか、複製した』
『ああ』
『どんなコストで?』
ヘリオは自分の手を見た。
震えていた。激しく。
『分からない。でもうまくいく』
『ヘリオ——』
『うまくいく』
立ち上がった。
足が不安定だった。
三歩歩いた。
前に倒れて顔を床に打ちつけた。
気を失った。
*
【エリーゼ】
今回はエリーゼが彼を見つけた。
腕に抱えて医務室まで運んだ。
キラが再び診察した。
「マナ消耗。重度。だが致命的ではない」
エリーゼを見た。
「何時間も意識がないでしょう。たぶん一日」
エリーゼは頷いた。
ベッドの横に座った。
ヘリオが眠るのを見ていた。
馬鹿、と彼女は思った。
だが怒りではなく。
もっと柔らかい何かで。
どうしていつも犠牲になる方なの? みんなを救えないのよ、ヘリオ!
そこにいた。
一晩中。
ある時点で、暗闇の中で、彼女の手が動いた。
ほんの一センチ。彼の手の方へ。
触れなかった。
だが近くに。
言葉にされない約束のように。
*
ヘリオが夜明けに目を覚ましたとき、最初に見たのはベッドの横の椅子で眠っているエリーゼだった。
頭がマットレスの端にもたれている。
片手が彼の手の近くに。
触れてはいない。
だが近くに。
『興味深いな』リキがコメントした。
ヘリオは動かなかった。
彼女を起こしたくなかった。
天井を見つめた。
考えた。
『二枚のカード。一日かかった』
『何千枚も必要だ』
『今のペースでは……不可能だ』
『分かってる』
『だから……加速しなければ』
『そしてもっとリスクを取る』
『ああ』
『ヘリオ——』
『分かってる、リキ。危険だと分かってる。死ぬかもしれないと分かってる。あるいはもっと悪いことに』
間。
『だが何ができる? 愛する人々が虐殺されるのを見ているだけ? 王が攻撃を決めたら、そうなる』
内側の沈黙。
それからリキ、より柔らかい声で:『いいや。できない。分かっている』
『だからまた試す』
『目が覚めてから。回復してから』
『ああ』
エリーゼがわずかに動いた。
目を開けた。
ヘリオが起きているのを見た。
「馬鹿」彼女は言った。
「おはよう」
「どのくらい馬鹿だと感じる?」
「とても。でももう慣れた」
「よかった。少なくとも自覚はあるわね」
立ち上がった。
伸びをした。
「キラはあと十二時間休むようにって」
「キラは大げさだ」
「キラはここで三百年の医療経験を持つ唯一の人。だから、大げさじゃない」
ヘリオを見た。
「休む。食べる。飲む。そしてそれから狂気をまた試す」
「でも——」
「交渉の余地なし」
ヘリオは溜息をついた。
「分かった」
エリーゼは頷いて微笑んだ。
小さな笑み。だが本物の。
出て行った。
ヘリオはベッドに残った。
『面白い人々だな』リキがコメントした。
『ああ』
『たぶん生き延びる価値がある。この後何が起こるか見るためだけにも』
『たぶんな』
*
【ソルマールの首都】
王宮の私室で、アドリアーナ王女は一通の手紙を見つめていた。
封印されていない。
完成していない。
ただ……始められた。
「親愛なるヘリオへ」
三つの言葉。
五回書いては消した。
今またそこにある。
親愛なるヘリオへ、
この手紙があなたに届くか分からない。送るべきかも分からない。でも試さなければ。
父が何かを準備している。閉じられた会議で見える。出入りする将軍たちで。召集される魔術師たちで。
たぶん……あなたを攻撃するんだと思う。すぐに。
そして私には何もできない。
話しかけようとした。追い払われた。理を説こうとした。聞かない。
ヘリオ、お願い。もし方法があるなら……逃げて。民を連れて逃げて。アキロールへ。どこでも。でもそこに留まらないで。
しないのは分かっている。グレンマールを絶対に捨てないって、あなたのことは十分知ってる。
でも試さなければならなかった。
もし……もう会えないなら……
彼女は止まった。
何を書くべき?
愛してる?
多すぎる。
会いたい?
足りない。
本当に勇敢であることの意味を見せてくれてありがとう?
真実だ。だが十分ではない。
涙が紙に落ちた。
インクがにじんだ。
アドリアーナは手紙を丸めた。
暖炉に投げ入れた。
燃えるのを見た。
意味がない、と彼女は思った。彼は死ぬ。あるいは勝つ。そして父が死ぬ。どちらにしても……私の一部が死ぬ。
ベッドに横たわった。
天井を見つめた。
そして泣いた。
静かに。
子供の頃に学んだように。
大声で泣くと罰せられたから。
*
グレンマールの医務室で、ヘリオは天井を見つめていた。
キラの命令で、あと十二時間休まなければならない。
だが頭は休んでいなかった。
二枚のカード。一日かかった。
何千枚も必要だ。
第三の試みでは——四枚に増やす。
第四では——八枚。十六枚。三十二枚。
指数関数的成長。
もしうまくいけば。
「ヘリオ」
エリーゼの声。ドアから。
「うん?」
「ヴィヴィアンが何か言いたいことがあるって。でも直接来る勇気がないって」
「何を?」
「知らない。でも……」エリーゼは小さく微笑んだ。「君が生きていることを願っているんだと思う。たとえ認めなくても」
出て行った。
ヘリオはまた天井を見つめた。
『リキ』
『うん?』
『もし三回目もうまくいったら……本当にやれるかもしれない』
『あるいは本当に死ぬかもしれない』
『分かってる』
間。
『狂気と勇気の境目は』リキが静かに言った。『成功したときにだけ見える』
ヘリオは目を閉じた。
その言葉を心に刻んだ。
明日——三回目の試み。
そして、おそらく、答え。




