第1話 消えた夏
この物語は鬱要素があるので、読む際は心が持ってかれない時にご覧下さい。
僕は夏が嫌いだ。じめっとした感覚、照らさられる太陽。
それだけじゃない。
僕の名前は夏樹。高校2年生。僕は毎日自転車で通学している。「夏休みなのに学校かよ。だるいなぁ」と思いながら
学校へ向かう。途中蝉の泣く声と木々の揺れを見渡しながら
進んでいく。学校へ着くと、校門の門副担任が神妙とした面持ちで立っていた。どうしたんだろうと思いながら、そこを通り過ぎると俺の事をじっと見てきた。教室へ入ると、
夏期講習を受ける他のクラスの人たちがいた。
そこで、同じクラスのこうすけという俺とは真反対の性格
いわゆる陽キャというやつだ。俺はうわぁって思いながら
適当に席についた。すると、「やっぱり!夏樹くんよね!同じクラスのやついて良かったぁいやさ夏期講習受けるの俺だけだと思ってたから助かるわ」とこうすけが話しかけてきた。俺は「ああうん頑張ろうね」と言った。そんなこんなで
1限目が始まった。苦手な英語だった。英語のリスニングはいけるのに、文法になるといきなりむずくなるのはなんでって思ってる。4限まであると思うと、気が重くなる。
終わったのは13時頃。家に帰るのにはまだ早いし、寄り道でもしていくかと思い、最近できたアイスクリーム屋さんに行くことにした。と、校門を出ようとした時後ろから声をかけられた。こうすけだった。「夏樹くん〜!一緒にマック行かね?!」と声をかけてきた。俺は「ごめんアイスクリーム食べに行くわ」と答えた。すると、「俺も一緒にいいかな?」と言ってきた。正直、あまり乗り気ではなかったが、まぁいいかと思い、一緒にアイスクリーム屋さんに行くことにした。そのアイスクリーム屋さんは東京の原宿からこっちに初めて出来たという。田舎者は都会のものは物珍しいと感じるからすごい行列だった。こうすけ「うわぁ人たくさんやなぁこんなに人気なのかぁー!」夏樹「…」自分たちの番がきた。店内はエアコンが効いていて、涼しかった。2人はそこのお店限定のマンゴーのアイスを注文した。と、急にナイフを持った男が店内に入ってきた。強盗か?と思ったが、違う。こうすけを見つけ、その後3人ほど般若のお面を被った男たちがきて、こうすけを誘拐した。俺は何も出来ず、立ち尽くすことしかできなかった。つづく。
ご覧頂きありがとうございます。あと2話ほどで完結の予定です。
よろしくお願いします。