第16話 素直な気持ちを打ち明ける
宇宙は、凛ちゃんと連絡を取っていなかった三か月…。
正直、当分の間、凛ちゃんとは話したくないと思っていた。
今まで自分なりに、凛ちゃんって人を知って来ているつもりではあったが、
あれほどまでの感情が爆発している凛ちゃんを感じた事は
なかったように思う。
そういえば…僕が「肺炎」になって、一週間近く、
音信不通状態だった後、凛ちゃんが異常に心配し過ぎた為に、物凄い剣幕で凛ちゃんの奥底にある、
まるで凛ちゃんの魂の叫びを感じた時と
似ている気がした。
そうなのだ…。こないだの電話では、物凄い凛ちゃんから、怒りやらなんやらの物凄い「念」の魂のエネルギーが、強烈過ぎて…宇宙の精神が破壊されそうになる「恐怖」を感じたのだった。
僕と凛ちゃんは、確かに「魂のふたごちゃん」なんだと思う。
だが、気を付けないといけないのは…。
その魂同志がぶつかった時なんだと思った。
きっとまだ未熟な魂同志だから、摩擦が物凄いんだと思った。
そんな漠然とした事を、宇宙はひとり思っていたのだった。
今日は久し振りに、凛ちゃんと会う日である。
とっても空気がすぅ~としてて、清み切った青空である。
凛子:「宇宙~おひさしぶり~。」
宇宙:「うん。元気にしてた?」
あまりにも久しぶりなので、形式的なあいさつをふたりで
交わしたのだった。
すると…宇宙が、
「凛ちゃん~これ見て~。」
凛子:「なぁに?わぁ~キレイねぇ~。」
宇宙:「さっき、基地の周りを見てたらね、
いろんな色の葉っぱを見つけたんだ…。」
凛子:「赤や黄色や、オレンジや、黄緑…。それに、
いろんな形でステキね~。」
宇宙:「僕からのプレゼントだよぉ~。」
凛子:「わぁ~ありがとう。大切にするね。」
実は凛子は、初めて宇宙と海に行った時にも、
宇宙から、とってもきれいな貝殻を、
プレゼントされたのだった。
今も大切に箱の中に入れて持っているのだ。
また、宇宙からの贈り物が増えて、
凛子は嬉しかった。
三か月のブランクなんて~いつの間にか…ふたりの間には
どこかに飛んで行ってしまっていたのだ。
凛子は、宇宙の大好きな「たまごパン」と
宇宙の好きなブラックコーヒーを、
マイポットからお湯を注いで、
宇宙に、どうぞ~っておもてなししたのだった。
ふたりで、「たまごパン」美味しいね~って、
まったりしてると…。
宇宙が、真面目な顔つきで、凛子に語り掛けて
来たのだった。
宇宙:「三か月前に凛ちゃんと電話で話している時に、
僕が、具合が悪くなって、凛ちゃん…慌てて、電話を
切ってくれたでしょ?
あの後…。落ち着いて考えていたら…。
凛ちゃん…もしかして?僕がしんどくなった事に
気付いて、電話を切ってくれたんだろうなぁ~って
思ったんだよね。
凛子:「本当にあの時は、ごめんなさい…。あの後、
物凄く反省したのと、宇宙に甘えすぎてたと思ったの。
そう…。宇宙が苦しそうなのを感じたから、
電話を切ったの。
私と宇宙は、きっと似た種類の魂同志だから…。
感情が爆発すると…相手の魂を壊してしまいそうに
なるんだと思ったの。」
「わたし自身、以前…宇宙と物凄い言い合いをした時に
この人と本気でやり合ってると、自分の精神が破壊されて
しまう「恐怖」を感じたから、きっと、こないだの私が
宇宙にそのような作用を起こしたんだろうなぁ~って
思ったんだ。」
「魂のふたごちゃん同志って、そういう面もあるよなぁ~
って思ったりはしてるの。」
宇宙は、凛ちゃんの返答を聞いて、驚いてしまった。
僕自身が、感じた感覚を凛ちゃん自身も感じてて、
それで、あの時、電話を切ってくれたんだと…。
宇宙:「今、僕…凛ちゃんと物凄くやっぱり僕らは
(魂のふたごちゃん同志)ってより強く思えたよ」
凛子は、今の宇宙になら話してもいいな…
と思ったのだった。
凛子:「三か月前、宇宙に言われた当初はね、
物凄くショックだった。
でもね、その後…ゆっくり冷静に宇宙が私に本当は、何を伝えたかったとか?
思い返したのね。」
「そしたらね、私達って、出逢った頃から、
お互いの幸せを応援しあって来てるって、
気付いたのね。
そこが私達にしかないスペシャルな所ってね。
宇宙は私に、幸せにならないとダメだよ!
ってカツをくれた。
私ね、まだもう少しぐらい…
その事を本気で考えなくても、
いいかなぁ~って思ってたの。」
「離婚するまでも本当に大変だったから、
まだね…ゆっくり遊んでいたかったの。
楽しい時間を持ちながら、自分の人生と
バランス取っていけたらなぁ~って思ってたのね。」
「だけどね、日々、どんどん酷な現実になって来てね。
現実的に真剣に、目の前の問題に取り組まないと、行けない状況に、どんどん追い込まれて行ってたのね。
でも、どうしていいのか?分からない…そんな心情までに、自分が落ち詰められていたの。」
「そんな時に、宇宙が私の心にノックをしてくれた。
いわゆる、背中を押してくれたのよね。」
「凛ちゃん、今のあり方でない違う在り方を見つけて、
そろそろ前を向いて歩かないとダメだよ…って
宇宙が凛子を導いてくれた気がしたのね。」
「だから、私あれから、一生懸命に葛藤して…
あぁ〜全部、ゼロから話してると…
長くなるから簡潔に伝えるけど、
現実的に凛子の傍で、直接的に相談出来たり、
動いてくれたり、一緒に活動出来たり、
そういう独身同士の相手を持たなきゃな…って
思ったのよね。」
「今のこの自分の家族を導いていくのは私しか
いないって思った。
でなきゃ…この今の生き地獄からは抜け出す事は
一生できないわ…と思ったんだ。」
「でね、実は私ね……。」
宇宙は凛ちゃんの最後に言った言葉だけ…
幻のように…
聴こえて来たのだった。
宇宙の中でまるで
想像してなかった事を
凛ちゃんは言ってきたのだった。




