ギャルになりたいバ先の後輩2【かわいいやーつ】
別に女の子に恋愛感情をもったことはないよ?
次のシフト被りの日、さっそく名前を聞いた。
「おはよう。名前は?」
「吉川です」
「じゃあ、吉川ちゃんって呼ぶ!高校生?」
「はい!二年です」
(苗字にちゃん付けOKなんだ。高2か……、二個下だな)
ずっとニコニコしながら答えてくれる。
ホールはJDが来るまで2人。
まだ暇な時間だったんで作業場に入る度、雑談。
「ねぇねぇ!吉川ちゃん吉川ちゃん!見てみて!!」
おしぼりで作ったペンギンを見せた。
「あっこれ知ってます!なんだっけ?」
手先不器用なんでぐちゃぐちゃだったけどね笑
「なんだっけじゃないってー!笑笑笑 ペンギンさん♪」
「あっ……」
「あっ……えっとね、ペンギンさん……のつもり……(•ᴗ•; )」
せっかく一緒に話せたのに気を遣わせたくない!
「師匠、見て下さい!」
とっさに両手で持ち上げキッチンのオバチャンに見せびらかす。
「はぁ?師匠って誰の事よ??」
「こちらペンギンでございますっっ!」
「あんたね、それペンギンには見えないよ?こうっ!」
完璧なおしぼりペンギンが出てきた。
「はいっ!精進致します!!」渾身のお辞儀!
「あはははは!面白い!頑張って下さい笑」
オバチャンノリ良すぎwww ナイスアシストwww
最初はツッコまれて終わり、って流れを予測してたけど、結果的にコントになって盛り上がった。
(笑ってくれた!なんて癒しなの?テンション上がるよねぇ!?)
流石に、キッチンのオバチャンから「あんた、なんかやけにご機嫌だけどいい事あった?」と指摘が入った。
「え!?そうですかぁ???」
すっとぼけたけど多分、声に出てた。
こんな感じで和気あいあいとした雰囲気で楽しかった。
夏休みに入った。寮は基本閉まるが希望すれば開けてくれる。その代わり大浴場は使えずシャワーのみになるし、共同キッチンも使えないし、掃除当番もなしなので都度掃除しなければならない。
それでも実家に帰るより、こっちで生活して自分の小遣いを好きに使う方がいいに決まってる。
これから、夏休み中のバイトが楽しみだ。
語り手が寮に入ったことと、後輩のお尻を軽くぺしってしてふざけたことは事実に基づく(要らん情報書くなw)。
キッチンのオバチャンなんですが実際はお姉さんが居て、あからさまに態度が違うと言われ「あんたってレズぅ?なんかたまに怪しいんだけど?あっははは!」って聞かれたけど、私は恋愛感情は男にしか持った事ないですね!
人生で何回も誤解されてきたけどそこは譲れません。
もちろん違う違う!って否定するよ!
次回は本題の“後輩の垢抜け方”についての話しです。
とりあえずこの話はラストに出来たらいいなと思ってます。