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感動の再会
「なっ……!?」
トアも、デノスも、その表情が驚愕に染まる。
既に倒したはずのクシアが、目の前に立っている。戦っていたときと声が違うせいで気づかなかった。
「ハハッ、いいなぁその反応。一芝居打った甲斐があったぜ」
「っ……デノス!」
トアは即座に円柱の図形をイメージし、空間を歪める。デノスも即座に理解し、その空間に手を触れて自身の超法則を発動させた。
空気が揺れ、激しい風が吹くとともにその領域が漆黒に染まる。だが――
「おいおい、感動の再会直後に殺そうとするなよ。ちょっとくらい話そうぜ?」
虚法空間が発生するよりも早く、クシアは既に二人の背後に立っていた。二人には、クシアが移動したと認識することさえできなかった。
(…さっきとは桁違いの移動速度!)
(嘘だろ……まさか、さっきまで本気じゃなかったとでもいうのか!?)
高速道路を走る車なんて比較対象にすらならない。それを形容するならば、まさしく瞬間移動そのもの。それほどの速度で移動したにもかかわらず、クシアは表情一つ変えず終始余裕を崩していなかった。




