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あなたは


 駆け寄ってきたのは一人の男。部分的だが派手に青く染めている黒髪の男だった。騒動のせいなのか、服はひどくボロボロになっている。


「失礼ですが、あなたはどちら様で――」


 その男が誰なのか分からなかったデノスは、冷静にそう尋ねようとしたが……それよりも早く男が口を開く。


「よくやってくれました! この国に侵入してきたテロリストを本当に討伐してしまわれるとは……最初あの結界を見た時はこの国終わるんじゃないかとも思いましたが、お二方がいる手前、無用な心配でしたね! 流石です!」


「え? あぁ、いや、どうも……」


 駆け寄られたかと思った早々に褒めちぎられて困惑したデノスは苦笑いをしながら返す。


「流石神官殿といったところでしょうか! これでこの国は救われるでしょう! あぁ、本当に感謝いたします! きっとお二方の名前はこの国の英雄として未来永劫歴史に――」


「――――あの」


 トアが男の賞賛を遮る。


「あなたは、誰なんですか?」


 その表情は、こわばっていた。


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