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先制


「だろうな。遅かったじゃねぇか、兵も賊も殺しちまったぜ?」


 クシアは敢えて挑発的な言葉を投げかけてみる。


「えぇ、知っています。少し離れたところからですが、既に見ていましたから」


 だが、トアは依然として冷静。


「賊については知らない人たちでしたが、兵士達については私たちからの差し金です。たまたま城の外にいた兵士達には私から王命を伝えて、時間稼ぎのために向かわせました」

「無駄だって分からなかったわけだ」

「王命に逆らえば私も彼らも殺されますので、仕方のないことです――さて」


 トアは一呼吸ついてから、続ける。


「あなたは大勢の人を殺した。死刑になるでしょうから、ここで私達が駆逐しても問題ないでしょう。城からも大勢の援軍が来る」


「…で?」


「なにか、言い残すことはありますか? いかに極悪人といえどあなたにも大切な人が一人くらいはいるでしょう。遺言を残す権利程度は与えますよ」


 トアはそう言いながら、右腕を真っすぐこちらに向けてくる。


「……バカだな」


 クシアは、笑いながらそう呟いて――


「テメェらじゃ聞くことすらできねぇよ!!」


 ――トアに向かって、鋭い蔦のような闇を三本放出させる。


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