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『超人』の性質


 手足を失い支えになるものをなくしたオーガは、伏せるように倒れる。


「…~~~アアアアアアアアッッッ…!!」


 手と足がバラバラにされたのだ。さぞかし痛く苦しいのだろう。オーガは大声でもがき苦しんでいる。クシアはそんなオーガを見下しながら、ケラケラと笑っていた。


「テメェが気付かねぇのも無理はねぇが、『超人』は超法則そのものを強化することもできるみてぇでさぁ? 俺の超法則の力を強化させちまえば、テメェがいくら自己再生能力を強化したところで無駄なんだよ」


 黒源に超法則が触れることで『超人』の性質をある程度理解していたクシアには、最初からこうなることが分かっていたのだ。


「ガァッ、アァッ、アアアッッッ!!」


 だが、全身の痛みにもがき苦しみ続けているオーガには、クシアの言葉が届いていないようだ。それでも、クシアはぺらぺらとしゃべり続ける。


「それにその様子だと……身体能力を強化できるっつっても、切断されちまえば流石に元に戻せねぇようだなぁ。なぁ、手足を失って今、どんな気持ちだ? 教えてくれよ」


「あ……きさ……が……」


 オーガの声がだんだん弱くなっていき、動きが鈍くなっていく。このまま放っておけば、勝手に死んでいくであろうその男に向かって。



「なに死のうとしてんだよ」



 クシアは静かにそう言いながら、オーガの体に向かって闇を飛ばした。


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