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再会


 ソイツは俺の背後から、車並みの速度で移動している俺をいとも容易く追い越してきた。追い越したというか、その移動速度はもはや瞬間移動そのものだ。


「ッ!!」


 そして、ソイツは何の躊躇もなく俺を蹴り飛ばした。俺は女がいる方向に向かって、女がいたところよりもさらに遠くへと吹き飛ばされる。


 俺の体は地面に数回激突しながらもなお止まらず転がり続け、てきとうな建物にぶつかることによってようやく動きを止める。


「…………ハハハッ」


 正直、動揺は感じなかった。それ以上に、愉快な気分でたまらなかった。なにせ――


「驚いたぜ!? まさかお前が生きてたとはなァ!!」


 ――俺の体を蹴り飛ばしたのは。

 いつか、どこかの港町で、俺がすべてを奪ってやった男だったからだ。


「ぬかせ。アンタが生かしたんやろ」


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