表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/333

良案


「ほぇ? しょ、しょうね――」


 じじいが困惑した様子で何か言おうとしていたようだが、俺は即座にそいつの体も粉々にする。


 町に到着した俺は、早々に超法則を飛ばしてあたり一帯を消し飛ばす。人は当然として、モノも、建物も、すべてを消し去っていく。


 遠くから微かに、悲鳴のような声が聞こえてくる。だが、まだそこまでは狙わない。まずはこの辺を一掃する。


 あっという間に、周囲は瓦礫の山以外には何もなくなった。まだ町全体を破壊したわけじゃないが……今はこれでいい。


「あーあー、君。何してくれてんねん」


 遠くから明るい茶髪の男の声が近づいてくる。ここまでは計画通りだ。


「あぁもう見ただけでわかるわ。君友達おらへんやろ?」


 目の前にいる男はヘラヘラと笑いながら近づいてくる。


「なんやろなぁ、俺くらいの人気者になると見ただけで分かってまうねん。その小汚い格好に、平然と人を殺すその態度……どーせこの世界に恨み持ってるとか人が嫌いだとか、そんなくだらん理由で人を傷つけてまわるタイプやろ、君。才能なくて落ちぶれてくヤツはこれだからかわいそーやわ、ハハハ」


 俺はそれを聞いて、相手が何者なのかをなんとなく思い出す。


「まぁ、安心しいや。君みたいな社会のごみは、ワイが掃除したるから」


 そして――最高に面白いことを思いついて、口元が微かに緩んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ