表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/339

二つのリスク


 竹の体を一瞬にしてバラバラにしてすぐに、俺は闇を放出して肉塊のすべてを体内の黒源へと飲み込む。


「…これでよしっと」


 自身の体内に飲み込めたことを確認した俺は、竹の自宅がある方向へ歩き始めた。


『面白いことって、そういうこと?』


 カースが脳内で愉快そうに話しかけてくる。


「あぁ」


 俺は空に浮かぶ綺麗な月を眺めながら、脳内で話し続ける。


「町中じゃいろいろ聞きまわったわけだが、七大司祭の超法則が何なのか結局はっきりしていねぇ。いろいろ面白い話が聞けたのは収穫だったが、結局のところそこが分からねぇと動けねぇからな。だから――こいつに擬態して、恋人である娘から父親の超法則を聞き出す」

『確かに面白いわね……でも』


 カースが疑問を投げかける。


『その作戦には二つリスクがあるわ。一つは、あの小娘が恋人相手に父の秘密を明かす保証がないこと』

「その点なら大丈夫さ。仮に明かさねぇとしても、第二のプランがある」

『あら、そうなの? それならいいけれど……もう一つは、さっきのを例のアレに見られたかもしれないことかしら』


「例のアレっつーのは……『忍者』のことか」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ