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ツルッパゲの帰宅は。
今日も旦那様の頭は、ツルッツルのテッカテカ。
愛しい愛しい私のポマス様。
王宮中みんなが寝静まったころ、
そうっと、子供達を起こさないように帰宅する。
夜食に24時間営業の王宮騎士御用達の食堂で、庶民と同じ席につき、お酒ものまずに夕飯すませ、帰宅する。
寝てる娘たちのやわらかなストロベリーブロンドの髪を撫で、
起きないように配慮して、額にキスする親バカさん。
そのあと、私にも同じようにキスしてくれる、娘と違って唇に。
かーるく、チュッと、離れてく。
寂しいけれど、寝たふりよ。
だって、忙しすぎる旦那様。
明日も夜明け前から出勤ね。
起きたらきっと、私のお話きいてくれるけと、
働きすぎな旦那様。
「可愛いエリザベス。今日も娘やお姫様をありがとう」
耳元で囁かれたらもうダメね。
抱きつきたいのを我慢して、今日も旦那様は仮眠室へと帰っちゃう。
愛しい愛しい私のポマス様。
ちょっとはお仕事手抜きしてほしいけど、ポマス様いないと大国リオンは滅んじゃう。
優秀で優しい、私の愛しいツルッパゲ。
世界一の旦那様。