夏休み[3]
最近流行りのインフルエンザにかかってしまい、2日間寝込んでおりました....お待たせして大変申し訳ありません。皆様も病気や怪我にはお気を付け下さいm(_ _)m
「え...何ですかあれ....」
「....何か1人だけ小さい気がするけどあれララとロロだよね?」
「何かのスキル...でしょうか?」
「ラズル、見て下さいよあれ!」
「グラウィスよ....今俺にそんな元気は無ぇんだ」
「とにかく見て下さい!」
「はぁ..だから今はそんな気分じゃ...って何あれ?!忍者?!分身の術?!」
元気が無く、落ち込んでいたラズルもあまりにも予想外の光景を目にしてそれどころではなくなった。
「ごめーん!遅れちゃった!」
「ちょっとトラブルがあってさ~」
「....うん。確かにこりゃトラブルだわな」
「え?え?どういう事ですか?」
やって来たのはいつも通りのララとロロ。そして2人に顔も身体もそっくりな2人。1人は顔は勿論の事、身体の大きさまで全く一緒の少しララとロロをそのまま大人っぽくした感じの女性。もう1人は顔はそっくりなものの他の3人と比べると少し身長が低く、髪も短かい男の子であった。
「ごめんね?弟が何か勝手に付いて来ちゃって....」
「............」
「いやぁ皆さん、本当にごめんなさいねぇ?この子が急に家を飛び出すもんだから追い掛けて来ちゃってねぇ....」
「あ、いえいえ!全然大丈夫です!」
「クイナ、それはロロだ」
「え?あっ!ごめんなさい!」
「それはララさんですよ....」
「え?あれ?んー?」
「いや、一旦お前は下がってろ。ややこしくなる」
突然の出来事にクイナは完全に混乱しており、ララとロロと2人の母親の区別が全くついていなかった。
「本当にごめんなさいねぇ。ほらルル!あんたも皆さんに謝りなさい!」
「....だって姉ちゃん達が男と出掛けるって言うから......」
「だーかーら!そういう関係の人じゃないし!そもそも女の子も居るって言ったでしょ?!」
「まぁまぁ~」
「ロロがそうやって甘やかすからいけないのよ!」
「ララが厳しくし過ぎなんだよ~」
「何をー?!」
「やるか~?」
いつも通り喧嘩をしようとする2人....
「こんな所でみっともない姿を見せるんじゃないよ!」
「「痛っ!!」」
....が、母のげんこつで涙目になりつつも直ぐ様大人しくなった。
「皆さん、こんな馬鹿な娘達ですがどうか仲良くしてやって下さい....」
「あ、ああ...勿論だ..です」
「ほらルル!さっさと家に帰るよ!」
「そこの2人ー!姉ちゃんに手を出したら俺が許さないからなー!」
ルルはラズルとグラウィスを指を指しながら母親に引きずられて行った。
「....何だったんだろうね」
「....さあな」
「....不思議な感じでしたね」
「....あの子凄い俺とラズルの事睨んでましたね」
「....ララさんがロロさんで...お母さんがロロさんで...あれ?ロロさんがお母さん?ん?....また分からなくなってきました......」
「全くルルにも困ったものね....」
「ルルは本当にお姉ちゃんっ子だからね~」
ルルと母が帰った後、しばらくは何とも言えない空気になったが、直ぐに気を取り直して王都の観光をする事にした。
「ええっと、まずは何処に行く?」
「俺とクイナはまだ王都に来たばかりだから良く分からないんでな。取り敢えずお前達に任せる」
「ええっと、ここから近くて有名な所と言うと....やはり最近新しく出来たという喫茶店でしょうか?」
「喫茶店...金額...俺の小遣い...うっ!頭が....」
「すみませんアリアさん。そこだけは勘弁して上げて下さい」
「え?わ、分かりました」
「うーん、誰か行きたい所とかある?」
「私は特には無いですね」
「私もです」
「俺もです」
「私も!」
「私も~」
「ついでに僕も!」
「お前ら何しに来たんだよ....」
「お!て事はラズルはどこか行きたい所あるの?」
「まぁあるにはあるが....皆で観光という場所ではないな。完全に俺の私用だし」
「良いから良いから!」
「....鍛冶屋だ」
「ラズルさんそれは....」
「おっ、良いじゃん!僕もそろそろ剣を見て貰おうと思ってたんだよ!」
「実は私もレイピアの変形の調子が悪くて....」
「俺もこの間斧が欠けちゃったんで、そろそろ新調しないとって思ってたんですよ」
「鍛冶屋なら良い所知ってるよ!」
「ちょっと面倒な人が居るけど、腕は確かだよ~」
「クイナ、思ってたより皆乗り気だ」
「......じゃあ鍛冶屋に行きましょうか」
「お前もついでにあの短剣見て貰えよ」
「そうですね....観光としてはどうかと思いますが皆さんも楽しそうなので良いですね」
「俺もそろそろ買っとかないとずっと素手になっちゃうから丁度欲しかったんだよ」
「ラズルさんは素手位が丁度良いと思います」
「いや、いざって時にさ」
「それもそうですね」
「皆ー!こっちだよー!」
「早く~」
「じゃあ改めて王都観光と行きますか!」
「あはは....そうですね」




