表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/209

夏休み[1]

学園のビッグイベントの1つ、学園祭も終わり、いつも通りの生活が始まったかと思えば、生徒達が待ちに待った夏休みという学園で1番長い休みがやって来た。


「さて諸君、ようやく諸君らが待ちに待った夏休みだ!」


「うおぉぉぉ!やっと来たぜこの時が!」


「夏休みと言ったら海!」


「海と言ったら美女!」


「美女と言ったらナンパ!」


「「「最高だぜぇぇぇ!!!」」」


「はい、お前ら次騒いだら生徒指導室な!」


「「「..........」」」


「じゃあ夏休みについてだが、さっきそこの馬鹿共3人が夏休みと言ったら~とか言ってたが......お前ら1つ忘れてないか?」


「夏休みと言ったら無駄に多い宿題があるのを!」


『....はっ!』


「もしこの中に学園が初めてじゃない奴が居たら、夏休みの宿題というものを良く覚えてるんじゃないか?」


「夏休みの宿題....量沢山......」


「夏休みの宿題....種類豊富......」


「夏休みの宿題....最終日徹夜必須......」


「「「うっ!頭が....」」」


夏休みの宿題と聞いた瞬間、先程の馬鹿3人組が突然頭を抱えだし、まるで思い出したくない出来事を無理矢理思い出されたかの様にぶつぶつと何かを呟いていた。


「夏休みの最後の方だけで宿題を終わらせる。なーんて良くある事だろ?」


「しかも夏休みの宿題って簡単な問題が大量にあるんだよなー。計算問題とか特に」


『....分かります』


「まぁ出してるのは俺ら教師なんだがな」


「今回の宿題も当然俺ら教師が決める訳だが....何と今回宿題を決める担当が俺なんだよ」


『なっ?!』


「そう。宿題を出すも出さないも俺の自由って事だ!」


その言葉を聞いた途端に生徒達の目に光が宿った。


「俺....先生の事1番尊敬してます!」


「ガウ先生~いつもお勤めご苦労様でございます~。いや~肩凝ってらっしゃいますね~」


「おや?お履き物が汚れておりますよ。私めがお舐め致しましょう!」


驚く程分かりやすくガウに()びを売り出す馬鹿3人組。流石のガウも苦笑いであった。


「....お前らさっきっから当然の様に席を立ち歩いているが、今はホームルーム中だぞ?」


「いや~ガウ先生がお疲れのご様子だったものですから」


「そうか。ならば夏休みの宿題の代わりとしてお前らには俺の仕事を手伝って貰おう」


「「「ふぇ?」」」


「いや~最近疲れてたから助かるな~」


「「「いや、それは....」」」


3人が何かを言おうとした瞬間、ガウは3人を抱き寄せて何も言わせない。


「じゃ頼むぞ?」


「「「..........」」」


「あれ?返事はどうした?」


「「「....はい」」」


「良し!じゃあさっさと席に戻れ!」


「「「終わった....俺達の夏休みは終わったんだ......」」」


ガウに死刑宣告(お手伝い)を言い渡され、先程までのはしゃぎ様が嘘かの様に3人の目は死んでいた。


「んで結局夏休みの宿題だが、俺も出来れば無しにしてやりたいんだが....上の者がうるさくてな。1つだけ出させて貰う」


『....っ』


「思いっ切り楽しんで最高の思い出にして来い!」


『先生ーっ!』


「はははは!折角の夏休みなんだから若い内に楽しんでおけ!」


「あ、でも羽目は外し過ぎんなよ!」


『はーい!』


「そして馬鹿3人組」


「「「..........」」」


「さっき手伝いをしろと言ったが、やはりお前らの様な奴に任せると逆に疲れそうなんでな。やっぱ来なくて良いぞ」


「「「ガウ先生ーっ!!!」」」


馬鹿3人組は号泣しながら再びガウの元へ向かう。


「お前ら座れっつってんだろうがぁ!!」


「「「ヘブゥ!!」」」


....が、ガウの張り手により吹き飛ばされる。


「....ごほん、じゃあこれで夏休みの説明は終わりだ。宿題忘れんなよ!」


『はい!』


「じゃあ諸君!次は合宿で会おう!」


馬鹿3人組を放っておいたまま、ガウは教室を出て行った。


「....やっぱ凄い先生ですね」


「面白くて良いじゃねぇか」


「ねぇねぇ宿題無いって!皆でどっか遊びに行こうよ!」


「良いですね。皆さんと一緒に学園の外へお出掛けするのは初めてですし」


「あ、俺も行きます!」


「でも何処に行きます?」


「うーん....合宿で海に行くからプールはなぁ」


「城下町を皆さんで観光するというのはどうでしょう?」


「お、良いな!でも2ヶ月もあるんだし、他にももっと出来そうだな」


「あ!じゃあ森でキャンプとかどうですか?」


「キャンプかー、面白そう!」


「でも魔物も出ますし、少し危ないのでは?」


「いやアリア、ラズルが居るんだよ?」


「あ、確かにそうでしたね!」


「信頼されるのは嬉しいんだが信頼のされ方が何か違う気がする....」


「ララさんやロロさんも誘いましょうよ!」 


「そうだな....てか何だこの男女比」


「男2人の女5人ですね」


「しかもグラウィスか....」


「どういう事ですか?!」


「じゃあ皆さん空いてる日をこの紙に書いて全員が空いてる日に行きましょう!」


「じゃあ取り敢えず城下町の観光からで良いか?」


「勿論!」


「皆さんで観光....楽しみです!」


「ララさんとロロさんにも予定聞かないとですね」


「じゃあまた予定が合った日にな!」


『はーい!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ