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守り神の正体[3]

読み返してみて分かりにくかったので説明させて頂きます。

【 】が魔法と神力による技で、『 』がスキルです。

分かりにくかったという方、大変申し訳ありませんでした。

以後気を付けさせて頂きます。m(_ _)m

「炎よ焼き尽くせ、【火球】(ファイアボール)


ラズルから放たれた【火球】(ファイアボール)が謎の生物へと命中する。


ギュルルギョーー!!!


謎の生物は怒りの雄叫びを上げる。洞窟の中ということもあり音が響き渡り身体を揺らす。


全身から生えた触手が一斉にラズル達へと凄まじい速度で襲い掛かる。


ラズルとクイナは『身体強化』を使いつつ触手を躱わしていく。


「..結構速いなっ!」


「こんなの当たったらただじゃ済みませんよ!」


「お前はその短剣で触手を切り落として数を減らせ!本体は俺がやる!」


「わ、分かりましたっ!」


クイナはラズルに言われた通りに触手を切り落とし数を減らしていく。しかし相手もそれを黙って見過ごす訳もなく、クイナの周りに触手を巡らせる。


「ちょっと?!この数は無理ですって!」


そう言いながらも何とか触手を捌きつつ、確実に切り落としていく。


「何だかいつもより身体が軽いです..」


ふと、自分の手元の短剣を見ると柄頭に付いていた白い宝石の様な物が輝いていた。


「これは...もしかして【魔法武器】(マジックウェポン)?!」


【魔法武器】(マジックウェポン)とは、武器に何かしらの魔法が付与されているとても強力な武器の事であり、付与されている魔法の数が多ければ多い程より強力な物となっている。


「どうしてこんな貴重な物が洞窟に...?」


「っと!今は考え事をしてる場合じゃありませんね!」


元々武力が高い獣人が『身体強化』を使い、さらにその上から【魔法武器】(マジックウェポン)の効果も上乗せされ、クイナの身体能力は凄まじいものとなっていた。


あらゆる方向から襲い掛かる触手を見事に切り落としていくクイナ。


「クイナの奴中々やるなぁ、これは俺も負けてらんないな」


ラズルはクイナが触手の対応をしている間に謎の生物本体への攻撃を仕掛けていた。


ほとんどの触手をクイナへと使っているため、ラズルへ使える触手の数は少なかった。


ラズルもクイナに負けておらず、拾ったごく普通の剣で触手を切り落としつつ本体へ攻撃を加えていく。


「おらおらぁ!どうしたどうした、そんなもんかぁ?!」


謎の生物の身体に次々と剣による傷痕が刻まれていく。


ギュルルルゥ...!


流石に効いてきたのかターゲットがクイナからラズルへと変わる。


ラズルの背後から無数の触手が襲い掛かる。


「ラズルさん危ないっ!」


しかし、その瞬間ラズルが『瞬速』を使い襲い掛かった触手は全て切り落とされた。


「?!」


「これで...終いだな」


謎の生物の心臓部へとラズルの剣が突き刺さる。


ギュウゥゥゥ!!!


謎の生物は暴れるが、ラズルは心臓部に剣を刺したまま追い討ちを掛ける。


【付与魔法】(エンチャント)、フレイム」


ラズルがそう唱えると心臓部へと刺さった剣から炎が噴き出る。


謎の生物はそのまま倒れ、ラズルは心臓部へと刺さっていたボロボロもなった剣を引き抜く。


「案外呆気なかったな、それにしてもこんな剣じゃ【付与魔法】(エンチャント)に耐えられないな...早めに新しい武器を探さなきゃな」


「ラズルさん今の何ですか?!」


「ん?【付与魔法】(エンチャント)の事か?」


「最後のアレです!炎がボワァってなったやつです!」


「あれは剣に魔力を流してるだけだ。さっきのは【火球】(ファイアボール)と同じ種類の魔力を流したんだ」


「何回か魔法を使っている内に自分の体内の魔力の動きと種類の違いが分かったからやってみたんだが上手くいったな!」


「こんな短期間でそんな事が...」 


「そんな事よりもだ...クイナ、約束通り守り神とやらをぶっ倒してやったぞ。これで晴れてお前は自由だ」


「....未だに信じられないですよ。本当に」


「ですが、私は自由になった所で何もする事がありませんし、村へ帰ってもお互いに気まずくなるだけです...」


「そこでもう1つ、ラズルさんにお願いがあるんです」


「私もラズルさんと一緒に行かせて貰えませんか!」


「確かに俺は恩は返す。しかしだ、ただお願いを聞くだけじゃねぇ」


「そう...ですよね....」  


クイナは落ち込んだ様子で俯いており尻尾もだらんとしている。


「おいおい、誰も駄目だなんて言って無いだろ」 


「...え?」


「お前のその願いを聞く代わりに俺の願いも聞いて貰う」


「まだまだ俺は知らない事が多過ぎる。だから、お前が俺に付いて来て色々と教えろ」


そう言うとラズルは照れくさそうに顔を少し赤らめながらそっぽを向いた。


「っっ!...ふふっ、その願い、確かに聞き入れました!」


「それは俺の台詞だ!」


洞窟には暫く2人の笑い声が響いていた。

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