学園祭[23]
前回、3000年となる筈の所が300年となっていました。大変申し訳ございません。m(_ _)m
ラズルは食堂にていつも通りのメンバーで朝食を取っていた。
「うぅ...何だか頭が痛いです....」
「...僕も今日、目が覚めたらトイレだった時は驚いたよ....頭も痛いし」
「お2人共昨日は飲み過ぎですよ。ラズル君が薬を買って来てくれなかったら今よりもっと酷いんですからね」
「ラズルさんありがとうございます....」
「ラズル、本当にありがとう。助かったよ....」
「これに懲りたらもうあんな馬鹿な真似はすんなよ?次はもう知らんからな」
「....しばらくお酒は飲まないです」
「僕もお酒は昨日が初めてだったけど、こんな事になるとは....お酒って怖いんだね」
「それはお前が馬鹿な飲み方したからだろうが!酒は本来程よく飲めば良いもんの筈だ。お前ら少しはアリアを見習え!」
「うっ!何も言い返せない....」
「そういやララとロロの飲み比べは結局どっちが勝ったんだ?」
「あの後もお互いかなり粘ったのだけど....ドワーフの私達でも流石に飲み過ぎちゃったみたいで同時に潰れちゃった!」
「結局引き分けで終わったよ~」
「次こそは勝つ!」
「ふっ、私に勝てるとでも~?」
「言ってくれんじゃないの!」
「お、やるか~?」
「はいはい。他の皆さんの迷惑になるから辞めましょうねー」
「ん?っ!....ちょ、ちょっとラズルラズル!セロス様がこっちに来るよ」
「おーそうか」
フランの視線の先には、いつも通り後ろにセルヴァを控えさせながらラズル達が座る席へと近付いて来るセロスの姿があった。
「ちょ、ちょっと良いかしら?」
少し照れ臭そうに目をずらしながらラズル達へと声を掛けるセロス。その光景を後ろでセルヴァはセロスに気付かれぬ様にニヤニヤしながら見ている。
突然現れたセロスに対し、セロスを知らぬ者は誰だと首を傾げるが、セロスを良く知っているクイナとロロは顔をしかめていた。
「......何の用でしょうか?」
「..........」
「何~?....用があるならハッキリと言いなよ~」
「....ク、クイナさんとロロさん少し宜しいかしら?」
「....それって今じゃないと駄目でしょうか?」
「....出来れば今が良いわ」
「....分かりました。ロロさんも大丈夫ですか?」
「良いよ~」
「じゃあ皆さん、ちょっと行って来ますね」
「う、うん」
「い、行ってらしっしゃい」
セロスを第2王女と知っているフランとアリアは何事だと気が気で無かった。
「おー、頑張れー」
「セロス様も頑張って下さいねー」
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クイナとロロはセロスの後を付いて行き、食堂から少し離れたとある広場へと来ていた。
「それで....用とは一体何でしょうか?」
「えっと...その....」
「言っておきますが、あれはお互い様ですからね」
「ち、違うわ!そんな事言いに来たんじゃ無いの!」
「じゃあ何~?」
「そ、それは....」
「........あ、謝りたくて....」
「「へ?」」
セロスのあまりにも予想外の発言に、どんな事を言われるかと身構えていたクイナとロロは咄嗟に変な声を漏らしてしまう。
「だから...その....あ、謝りたくて呼んだの//」
「あなた達が一生懸命造った店を壊してしまい本当にごめんなさいっ!」
セロスは顔を少し赤く染めながらクイナとロロに向けて頭を下げ、詫び言を述べる。
「「............」」
「っ!........」
セロスは頭を下げたまましばらく待っていたが、何も反応を示さない2人に内心ヒヤヒヤとしていた。
「「ふふっ」」
「あはははは!わざわざ謝りに来てくれたんですか?」
「え?え?」
「もう気にしてないよ~」
「そうですね。確かにあの時は腹が立ちましたが、ラズルさんのお陰で結果的に問題は無かったですしね」
「え?....許してくれるの?」
「許すも何も過ぎた事じゃないですか」
「それにこうしてちゃんと謝りに来てくれたしね~」
「それにこっちもラズルさんが色々としでかしたみたいですみませんでした」
「でもそれは....」
「はい!これでもうおあいこです!」
「もうこの話は無かった事にしよ~」
「....あ、ありがとう//」
「そうだ!セロスさんも皆さんと一緒にご飯食べませんか?」
「え、いやでもそれは....」
「良いね~。ご飯は大勢で食べた方が楽しいよ~!」
「早速行きましょう!皆さんも待っているでしょうし」
「お~!」
「ちょ、ちょっと?!待ちなさいよ!」
今度は勝手に食堂へ戻ろうとするクイナとロロの後をセロスが追っていた。
「うぅ...さっき笑ったせいで頭痛が酷くなりました....」
「クイナも馬鹿だね~」
「皆して馬鹿馬鹿って言わないで下さいよ?!って...あぁまた痛くなって来ました....」
「....ぷっ」
「ん~?セロスどうしたの~?」
「いいえ....何でも無いわ。それよりも早く食堂へ行きましょうよ!まだ何も食べてないからお腹が空いたわ!」
セロスはそんな2人のやり取りを見て思わず笑いが溢れてしまう。そしてそれを誤魔化す為に食堂へ向かって走り出した。
「む?競争なら負けんぞ~!」
「ちょっと?!あんまり走らせないで下さいよぉ~!」




