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学園祭[17]

「........んぁ?いっけね....いつの間にか寝ちまったのか」


ラズルはベッドから起きて身体を伸ばす。


「おー、だいぶ身体が軽くなってるな」


「こりゃクイナとロロに感謝しないとっ...て....何でこいつら俺の部屋で寝てんだ?」


「キュウゥ....」


「お、起きたかネラ」


「キュイ!」


「起きて早々悪いんだがこの2人起こしといてくれ。起こし方は任せる」


「キュイィ」


「じゃあ俺は顔洗って来る」


ラズルが洗面所へ向かい顔を洗っていると毎度恒例クイナの絶叫が聞こえて来た。


「朝が来たな~」


「あースッキリした!」


「よっ!お2人さんおはよう!」


「ラズルおはよ~」


「うぅ...最近は寝覚め良かったのに....」


「はいはい。早く支度して店の準備に行くぞ」


「....ラズルさん、何で私達がここに居るのか聞かないんですか?」


「いや別に俺の部屋で泊まろうが全然構わないぞ?」


「そ、そうですか」


「じゃあ今度は一緒に寝る~?」


「ロロさんそれは流石に...!」


「ああ。良いぞ」


「やった~」


「良いんですか?!」


「ん?別に問題無いだろ」


「いやでも....」


「クイナちょっと~」


「え?ちょちょ?!」


(「多分クイナが思ってる様な事ラズル考えてすらいないよ~」)


(「....やっぱりそうなんですかね?」)


(「うん。というより、そもそもそういう知識が無いと思うよ~」)


(「流石にこの歳でそれは....あれ?でもラズルさんって........」)


基本的な知識も常識も知らない→考え方や、やる事も変わってる→歳の割には精神年齢が低い→非常識→『知らなくてもおかしくない』


(「あ、間違い無いです」)


(「だよね~」)


「おーい、お前らも早くしろよー」


「....行こうか~」


「....ですね」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「良し!今日も頑張りますか!」


「あのーラズルさん?張り切ってる所悪いんですけど....」


「何だ?」


「何でネラちゃんがここに...?」


「外を怖がって中々出て来なかったんだが、そろそろ慣れないといけないし、ネラにこの店の看板ドラゴンになって貰おうと思ってな」


「看板ドラゴンって何ですか?!」


「絶対人気出るぞ!」


「まぁそこは否定しませんが....」


「ネラ、近くに俺も居るから怖がらない様にな?」


「キュ...キュウ!」


ネラはラズルが近くに居るという事もあり少し不安は和らいだ様であったが、やはりまだ強がっている部分があった。


「もしも無理そうなら異空間の中に入ってても良いから言ってくれ」


「キュイィ!!」


「ははっ、そうか」


ネラは馬鹿にするなとラズルへ抗議する。


「今日は昨日より売るぞー!」


「「「おー!」」」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ラズル達1年Aクラスは、昨日同様凄まじい人気を誇っていた。


ラズル達の読み通り演劇を見に来た客が料理を持ち帰りで買う事が多かった。


ただ1つ昨日と違う点といえば......


「きゃー!何この子可愛いー!」


「しかもこの子ドラゴンよ?!私初めて見たわ!」


「キュ...キュウゥ....」


圧倒的人気の看板ドラゴン、ネラの存在であった。


ネラは店を訪れた客、主に女性客に大人気であり、撫でられたり抱っこされたりとされるがままとなり、以前の騒動を思い出したのか最初は少し怯えていたが段々と慣れていき、今ではサービスで角や尻尾を触らせたり客の頭の上に乗っていたりと、客とのスキンシップが増えていくと同時に客足も増えた。


「はっはっは!ネラ!お前のお陰で店も大盛況だぞ!」


「キュウ!」


ネラは女性客の頭の上でどんなもんだとドヤ顔で胸を張っていた。


「こ、この子使い魔なんですか?//」


「おう!自慢の使い魔だ!」


「本当に可愛いですね!」


「だろ?!」


当然ネラのお陰で客足が増えたのは事実だが、昨日までは裏方で料理を作っていただけであったラズルも今日はネラと共に接客に回っている。


「ねぇねぇ!あの人超格好良くない?!」


「だよね!この間のクラス対抗戦も凄かったもんね!」


「私なんてさっき話した時握手しちゃった//」


「「え?!良いなー!」」


女性客が増えた理由はネラだけでは無かった。


「いやー何だか今日は凄い大変だな。まぁ良い事だが」


「ラズルさーん!食材お願いします!」


「おっと、ネラ、もう大丈夫か?」


「キュ~♪」


「余裕そうで何よりだ」

 

「じゃあちょっとこのまま接客しててくれ」


もうネラだけで大丈夫だと判断したラズルは食材を届け、そのまま裏方へと回った。


ネラやラズルの活躍により昨日よりも圧倒的な売り上げを叩き出した。


「ふぅ...今日も何とか乗り切れたな」


「す、凄く大変でした」


「私今日だけでたこ焼き何百回作ったんだろ~....」


「キュイィ....」


「皆、明日が最終日だから今日はゆっくり休めよ」


「もう寝たいです....」


「ラズル、一緒に寝る~?」


「俺は構わ..」


「今日は皆さんお疲れでしょうからそれぞれ自分の部屋でゆっくりした方が良いと思います!」

 

「あー、それもそうだな」


「じゃあまた今度~」


「おう」


(「クイナも一緒に寝れば良いのに~」)


(「わ、私は....」)


(「ラズルも甘えて良いって言ってたでしょ~?」)


(「........」)


(「早くしないと誰かに取られちゃうよ~」)


(「........」)


(「私取られちゃうよ~?」)


「だ、駄目です!」


「ふふっ、なら頑張らないとね~」


「や、やれるだけはやってみます....//」


「おーい、皆で飯食いに行こうぜー!」


「行こ~!」


その後、演劇組とも合流し、お互いの成果を話ながら夕食を取って学園祭2日目は終わった。


そしていよいよ明日が学園祭最終日……












(さて、とうとうこの時が来たな)

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