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学園祭[11]

グラウィスが悲鳴を上げながら教室へと材料を運んだ後、学園祭の準備は終わり、残りの授業を受け、クイナ達と食事をしたら部屋へ戻り寝るという生活を続ける事約1ヶ月……


とうとうラズル達1年Aクラスの店が完成した。


「これで完成~」


「おお!良い出来じゃねぇか!」


「うわぁ..!本当にお店を建てちゃいました!」


「かなり時間ギリギリでしたね。もう学園祭明日ですよ」


「いや~何とか間に合ったね~」


「ロロの設計や適切な指示のお陰でこの完成度の店を1ヶ月で建てる事が出来た。ありがとな」


「....私1人じゃ絶対に出来なかったよ~。皆が手伝ってくれたからこんなにも良い仕上がりに出来たんだよ~」


「そうだな....クイナ、そして男子諸君お前達の協力のお陰で何とか完成する事が出来た。ありがとな」


「いえいえ、私も皆と一緒にお店を造れて楽しかったです!」


「「「「男子諸君って...扱いの差....」」」」


「さて、後は教室で女子達が作ってる小道具を店の中に良い感じに置いて本当の完成だ!」


「小道具の方も結構クオリティ高かったですもんね」


「じゃあ取り敢えずこれで解散するから、皆教室に戻って小道具配置担当の奴だけまたここに戻るぞ」


『はーい』


そうしてラズル達は一旦教室へ戻った。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


同じホール内で毎日ラズル達1年Aクラスを睨み付けている者が1人……


「良ーし、行ったわね。この日をどれだけ待った事やら」


「セ、セロス様....本当にやるのですか?」


「当たり前でしょ!私にあんな口を利いた無礼者よ?!目にもの見せてやらないと気が済まないわ!」


「でも流石にこれは....」


「何?私の言う事が聞けないって言うの?」


「...!ち、違います!」


「だったらさっさとやりなさい。あいつらが帰って来る前に」


「..........」


「ほら早く!」


「....分かりました」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


小道具配置担当であるラズル、クイナ、ロロは再びホールへと向かっていた。


「いや、女子達器用過ぎるだろ。この花瓶なんかもはや売って良いレベルだぞ」


「そもそも学園祭の小道具作りで何て物作らせてんですか?!」


「え?店の中に置いたら良いかなーって」


「普通小道具作りってこんな物作りませんからね?!こんな無茶振りに答える女子も女子ですけどね?!」


「私が教えました~」


「もう何でもありですね....」


「さってと、どう置こっかなー」


「私のセンスに任せろ~」


ご機嫌に飾り付けをどうするか話しながらホールへ入った瞬間目に入った光景は......












先程完成したばかりの店の見るに堪えない無惨な姿であった。


「なん..ですか...これ....」


「..........」


「酷い....」


「どういう事ですか?!」


自分達の手で1から協力して造り上げた店の変わり果てた姿を見て、ラズルは無反応に見えたがその瞳には確かな怒りが込められており、クイナは怒りをあらわにし、ロロは自らが設計し、皆で協力して造った店を見て涙を流していた。


「ふふっ」


その光景を遠くから微笑みながら見ている女子生徒が居た。


「....っ!まさか...!」


「あらぁ?皆さんそのお店どうされたんですかぁ?」


「....あなたがやったんですか?」


「え?何の事かしら?」


(とぼ)けないで下さい!!」


「惚けるなって言われてもねぇ?やってないものはやってないし」


「それとも何?私がやったっていう証拠でもあるのかしら?」


「それは...無いですけど」


「ええ?!証拠も無いのに私に罪を(なす)り付けたの?!」


セロスはわざとらしくホールに響き渡る程の大きな声でそう言った。


「..........」


「あら?黙っちゃうの?」


「まぁ仕方無いわよねー。自分達で()()()壊した物を私に擦り付けようとしたんだものね」


「もう学園祭は明日だから無理だろうけど、また造ってみれば?もしかしたら間に合うかもしれないわよ?」


「..........」


「じゃあ私達は明日の学園祭の為にまだ色々と準備があるからこれで失礼するわね!」


セロスはそう言い残すと、ラズルへ勝ち誇った笑みを向けながら自分達のクラスへと帰って行った。


「....ラズルさん...流石にこれは私も耐えられません」


「.....当然だ。ここまでやられて黙っている訳が無い」


「でももうどうしようも....」


「いいや、まだ間に合う」


「え?」


「俺に良い作戦がある。あいつを(おとしい)れる策もある」


「本当ですか?!」


「俺に任せろ」


「....そしてロロ。こんな事になってしまって本当にすまない。これは俺が()いた種だ....」


「違う。ラズルは何も悪くない」


「それに私、全然気にして無いよ~」


「....だからっ..大丈夫...だよ~....」


そうは言うもののロロの瞳からは涙が溢れており、ロロはそれを必死に隠そうとしていた。


「.....すまない」


「俺は少しやる事があるから2人は先に帰っててくれ」


「ラズルさん私も...」


「クイナはロロを頼む」


「....分かりました」


クイナは泣いているロロを連れホールを出た。


「予想はしていたがまさかここまでやるとはな」


「昔と比べて最近は本当に面倒事が多いな....」


「....さて、世間を知らないお嬢様に誰に喧嘩を売ったのか教えてやるとするか」

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