学園祭[3]
「そういえば今クラス対抗戦ってどこまで終わったんだ?」
「今さっき3年生の団体戦が終わったばかりだからこれから閉会式だよ」
「え...て事はまたあの学園長の長話聞かなきゃなんないのか....」
「最後なんですから頑張って下さいよ」
『これにて全ての競技が終了しました。最後は閉会式にて結果を発表し、クラス対抗戦を終了とさせて頂きます』
『....ではまず学園長先生からのお話です』
「えー皆さん、今回のクラス対抗戦は過去のものと比べて1番良かった。皆さんのこれまでの努力が………」
「……と、皆さんも疲れていると思うので少し短いがここまでとしよう」
学園長の話は1時間程度で終わった。生徒達は身体的にも精神的にも疲れていた為、顔が死んでいた。
『さぁ...いよいよ運命の結果発表です!1年生・2年生・3年生の順に発表していきます。呼ばれたクラスは団体戦の大将がこちらへ来てください』
『まずは1年生準優勝!準優勝は~~~?』
『1年Dクラスだぁー!』
『うおぉぉぉぉぉ!!!』
『障害物競争で素晴らしい引きを見せてくれたカミエ....ダニエル選手!魔法による的当てや団体戦で圧倒的力を見せつけたマギア選手!物理攻撃によるオブジェクト破壊で凄まじいパワーを見せてくれたマッスル選手!1年Dクラスの皆さん、準優勝おめでとうございます!』
『....では1年生優勝!1年生優勝は~~~~~?』
『1年Aクラスだぁぁぁ!!!』
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!』
『障害物競争で勇気を振り絞ったフラン・シュバルツ選手!魔法による的当てにてマギア選手に最後まで食らいつき見事2位をもぎ取ったアリア・プラーミア選手!物理攻撃によるオブジェクト破壊で惜しくもユウト・アイカワ選手に敗北してしまいましたがその記録は驚異のレベル58、クイナ選手!』
『そして物理攻撃によるオブジェクト破壊で見事ユウト・アイカワ選手を破り、団体戦では皆の期待を背負い、大将としてマギア選手にも勝利した超新星、ラズル選手!1年Aクラスの皆さん、優勝おめでとうございます!!!』
「....何か凄く大袈裟に紹介されてんな」
「うぅ...また思い出しちゃったじゃないか....///」
「あんな大声で敗北したって言わなくても....」
ラズル、フラン、クイナはそれぞれ違う反応を示していたが、皆に共通するのは優勝したという喜びと達成感であった。
その後2年生、3年生と発表され、長かったクラス対抗戦は幕を閉じた。
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ラズル、クイナ、フランの3人はクラスの皆と少し会話した後に改めて3人でアリアのお見舞いへと来ていた。
「もうアリアも回復している頃だな」
「ふふっ、早速皆で驚かせてやりましょう!」
「きっと驚くと思....」
「ふあぁ....あれ、僕は一体....」
「「「あ」」」
アリアのベッドへ向かう途中、近くのベッドでグラウィスが欠伸をしながら目を覚ました。
「あれ?ラズル、それにクイナさんとフランもどうしたんですか?」
「ええっとだな...あ、グラウィス!身体はもう大丈夫なのか?!」
「え?あ、はい。お陰様でもう大丈夫です」
「そうか!いやー良かった良かった。実はクイナとフランとでグラウィスのお見舞いに行こうと話していてな!」
「そうなんですか?!心配して下さってありがとうございます!」
「じゃあ今日はゆっくりと休めよ?」
「はい!」
「あ、それと俺達優勝したから」
「はい!...ん?えぇ?!」
驚くグラウィスを後にし、改めてアリアの元へと向かう。
「....グラウィスさんの事すっかり忘れてました」
「僕は勿論覚えてたよ!うん...覚えてた」
「いや、俺に関してはさっきアリアのお見舞いに行った時見た筈なのに忘れてた....我ながら酷いな」
「最後面倒になったのか優勝報告雑でしたしね」
「ほら、グラウィスもあんなに驚いてたろ?成功だよ成功」
「あはは...あんなに急に言われたらね」
「アリアも去り際に急に言う作戦でいくか」
「あ、皆さん。クラス対抗戦はどうなりました?」
(はい作戦速攻で潰された~)
「あ、ああ。勿論優勝だ」
「ふぅ...良かったです」
「あれ?そんなに驚かないんだね」
「うふふ、ラズル君が負けるとは思えませんでしたから」
「それもそうですね」
「ねぇアリア、身体は大丈夫そう?」
「はい。ゆっくりと休めたのでもう大丈夫です。丁度皆さんの所に行こうかと思っていたんですよ」
「あ、じゃあ皆でご飯食べようよ!」
「そうですね!皆で優勝をお祝いしましょう!」
「お2人共待って下さい!」
「「ん(はい)?」」
「..この度は私の勝手な行動により皆さんに迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありませんでした....」
「え?...ふっ、あはははは!何だ、そんな言葉を気にしてたの?」
「そんな事気にする必要無いですよ!」
「そうだよ!だって僕達...」
「「友達だ(です)から!」」
フランとクイナはアリアへ笑顔でそう言い切った。
「2人共...ふふふ、ありがとうございます」
アリアも今までとは違うお互いを本当の意味で友達として認め合った気持ちの良い顔で微笑んだ。
「良し!じゃあ行こう!」
「ほらほら2人共、早くしないと置いて行っちゃいますよー!」
「ああ。直ぐ行く」
「アリア、これが仲間....友達ってもんだ」
「はい...やはりとても良いものですね。友達というのは」
「ははっ、だよな」
「良し!俺達も行くとするか!」
「はい!」
(あれ、また俺忘れられてる....)




