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クラス対抗戦[14]

『さぁ続いて最終決戦!全ては大将であるこの2人に託されました!』


『大将戦!ラズル選手対マギア選手!』


『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!』


会場は2人の登場に今日1番の盛り上がりを見せている。


「よっ!随分と面白くなってきたな」


「....」


「さっきも言ったが全力で来い。殺す気でな」


「....」


『では.....始め!!』


【闇の弾丸】(ダーク・バレット)


マギア始まると同時に闇の弾丸をラズルへ飛ばす。ラズルはそれを()()()()()()、左腕を失う事になった。


「なっ?!ラズルさん!!」


クイナがあまりの光景に思わず飛び出そうとするが何とかフランが食い止める。


「クイナ待って!」


「早く!!早く手当てしないと!!」


「大丈夫!大丈夫だから!」


「....俺は殺す気で来いと言ったはずだが?」


「....だったら早く...使って」


「へいへい、分ーったよ」


ラズルの髪の極一部が漆黒に染まり、失った筈の左腕も何事も無かったかの様に存在している。


「?!」


『な、何と!失った筈のラズル選手の左腕が戻っている?!これは一体どういう事だ?!』


会場は信じられない光景を目にして先程までの歓声が嘘の様に消えていた。


「まずは結界っ...と」


「ど、どういう事ですか...?」


「僕も良く分からないんだけどラズルのスキルの力らしい」


「そんなスキルが?!」


「ほらよ、お望み通り使ってやったぜ?」


【闇の弾丸】(ダーク・バレット)


マギアは先程までとは比べものにならない速さで闇の弾丸を放つ。もはや会場内にそれを捉えられる者は居なかった。


「危ね」


ラズルを除いて。


「そうだ。それで良いんだよ」


「んじゃ次俺な」


ラズルは特に変わった事はせずにただマギアに近付き殴った。


しかしその速さはもはやマギア以外誰にも捉えられない。


「....確かに強い....けど」


マギアはラズルの拳を受け流しながらお返しと言わんばかりに殴った。


ラズルは凄まじい勢いで吹き飛ばされるが闘技場ギリギリの所で急停止した。


「良いぞ!中々だ!」


「....余裕ぶってる暇...無いよ?」


「あ?」


突如現れた闇の槍がラズルを貫く。


「これで...終わり」


ラズルはそのまま地面へ倒れ込み、動かなくなってしまった。


「「ラズル(さん)?!?!」」


2人の動きを全く捉えられなかったクイナとフランは突然倒れ込んでいるラズルを発見して驚愕の声を上げる。


「....審判」


「ちょっと気が早いんじゃないか?」


「..!」


自分の技に貫かれて尚余裕を持つラズルに対し、今まで決して表情を変えなかったマギアの顔に少しの変化が見えた。


「...【虚無槍】(ホロウ・スピア)


倒れているラズルの周りに無数の槍が出現し、その全てがラズルの身体を貫く。


「もう辞めて下さい!!」


『審判!早く止めて下さい!』


直ぐ様審判が止めに入ろうとするが何かに拒まれて入れないようだ。


「早く!!早くして下さい!!」


「流石にもう無理だ!!棄権だ!!」


『しょ、勝負あ..』













「おいおい止めてくれるなよ。これからが楽しいんだからよ」


その瞬間、ラズルの髪の()()が漆黒に染まった。


「....?!」


またもやラズルの身体から傷が綺麗さっぱり消え、普段のラズルとは全く違う雰囲気が漂っていた。


「良いぞ..もっと来い!」


「っ!【闇の世界】(ダーク・ワールド)!」


「ラズル(さん)!!!」


その声を最後に闘技場を真っ黒な何かが覆い、外からは何も見えなくなった。


「へー、こりゃ良いな。これなら中からも外からも見えないし聞こえない」


「....お前..何?」


明らかに先程までとは何かが違うラズルに対しマギアは恐怖を抱いていた。


「俺に勝ったら言う事聞いてやるっつったろ?」


「....と、思ったがまぁ良いか」


「俺は破壊神。破壊神ラズルだ」


「破壊神ラズル....階級は?」


「最高神だ」


「なっ?!さ、最高破壊神?!」


「何だ、知ってんのか?」


「....当たり前。神で最高神を知らない者は居ない。....特に最高創造神と最高破壊神は」


「へー、俺らそんなに有名なのか」


「....何故最高破壊神がここに?」


「それはな....」


「暇だったからだ!」


「...暇?」


「そうだ。俺は管理する世界が無いんだがやる事が無さ過ぎてな。あまりにも暇だったんでこうして適当な世界に人間として転移したという訳だ!」


「....ちょっと何言ってるか分からない」


「お、という事はお前は俺と同じ考えに至った者ではないのか」


「....普通そんな事を考えて実行する神は居ない」


「まぁ確かにこんな素晴らしい考え中々思い付かないよな!」


「........」


マギアはこの時確信した。『この神色々と普通じゃないな』と....


「どうした?」


「....何でもない」


「ん?そうか」


「良しじゃあ次俺な?俺もお前に同じ質問したかったんだよ」


「何でこんな所に居るんだ?」


「........捨てられた」


(やっぱそうだったか....)


「そうか。因みに両親は何神だ?」


「....お父さんは上級魔神。お母さんは....中級天神」


「分かった。俺はこれから嫌な事を聞く。答えたくなかったら答えなく良い」


「....」


「何故そうなったか経緯を聞かせてくれるか?」


「........」


「........」


しばらくマギアはラズルを見つめたまま何も言わず、ラズルも黙ってマギアを見つめていた。


するとマギアの口が開かれ、自分がどうして捨てられたのかの経緯を話し始めた。

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