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クラス対抗戦[8]

クラス対抗戦当日、教室内には緊張感が漂っていた。


「今日が待ちに待ったクラス対抗戦本番だ。お前らも良く練習を頑張った!その成果を存分に発揮してこい!」


『はい!』


生徒一同珍しく真面目なガウの言葉に驚きつつも、確かな自信が籠った大きな返事を返す。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


全生徒が訓練場に移動する。訓練場には沢山の観客が来ており会場は大盛り上がりだ。そうして開会式が始まった。やはり長い学園長の挨拶を聞き終えていよいよクラス対抗戦が開幕した。


「これより2部のクラス対抗戦を始める!」


最初の競技は障害物競争。まずは1年生の部から始まった。


「まずは僕の出番だね!」


「良しフラン!他のクラスの連中に目に物見せてやれ!」


「任せて!絶対に勝ってみせるよ!」


『えー、障害物競争の出場者は直ぐに移動を開始して下さい』


「あっ!じゃあ行ってくるね!」


「フランさん頑張って下さい!」


「私達も全力で応援しています!」


「キュウゥ!」


「皆ありがとね!」


フランは闘技場に降り、他の出場者と共に指定された位置で待機する。


『えー、それではこれより障害物競争を始めたいと思います!』


『まずは第1レースの選手です!1年Aクラス、ケビン選手!1年Bクラス、クラウス選手!1年Cクラス………』


放送部のアナウンスによって選手が1人1人紹介され、障害物競争が始まった。


全員最初の障害物は中々の早さでクリアしていったが、皆2つ目の障害物で期待通り訳の分からない行動をしているのを見て観客席から笑いが起こる。


そして何とか最後の借り物競争に辿り着く選手が出て来た所で1人1人にランダムでお題が配られる。


「良し当たりだ!【黒い消しゴム】!誰か黒い消しゴムを持っていませんかー!」


「えーっと....【それぞれ違う女子生徒の髪の毛を合計5本】?!最悪じゃねぇか!誰か女子ー!俺に髪の毛を下さーい!!」


毎年恒例の何とも凄まじいお題に選手は苦戦を強いられる。当然1人目の選手の様に意外と普通なお題も混じってはいるが、当たりのお題は極少数だ。ほとんどの選手が2人目の選手の様なお題である。


第1レースは【黒い消しゴム】を引いたAクラスのケビンが1位、最下位は【それぞれ違う女子生徒の髪の毛を合計5本】を引いたDクラスのダニエルだった。


これは余談だがこのダニエルは後に髪得る(カミエル)と呼ばれるようになった。


そうして第2、第3と次々とレースは進んでいき、いよいよ第10レース。フランの出番が回って来た。


『続いて最後のレースである第10レースの選手です!1年Aクラス、フラン・シュバルツ選手?!』


『?!』


会場中から驚きの声が上がる中、1人だけ大きな声でフランを呼ぶ声があった。


「フランー!負けは許されんぞー!」


「お、お父さん?!」


フランの父、ルークが観客席から大きな声で娘へ応援(プレッシャー)を送る。


『...っと!失礼しました。1年Bクラス、ロック選手!1年Cクラス………』


こうして第10レースが開始された。


フランは周りの選手に比べ凄まじい早さで最初の障害物をクリアしていく。


続いて2つ目の障害物も特に問題無くクリアしたが、最後に転けた事で会場が一瞬凍りついた。


そして問題の借り物競争、まだ他の選手とはかなりの差があり余裕がある中お題が配られた。


「何々....えっ?!こ、これは...///」


『おーっとー!順調に進んで行ったフラン選手がお題を見て固まっているー!一体どんなお題を引いたんだー?!』


モニターに映し出されたお題には【大好きな異性】と書かれていた。


このお題を見た会場は大盛り上がりであった。


フランはお題を見て固まったまま動かずにいる。その間に2人目が2つ目の障害物をクリアしそうである。


「フラン!何を固まっている!早くしなさい!」


ルークの大声によりフランは心を決めた様にルークの元へ走り出す。


(そうだ!ここにお父さんが居るんだからお父さん以外無いだろう!...正直ラズル君の所に行くんじゃないかと不安だったが....流石は私の娘だ!)


フランはそのまま全力でルークの元へ走って行き....


(良し来た!)












そのまま大ジャンプをしてルークを飛び越えた。


(って何処行くねーん?!)


ルークを飛び越えた先にはラズルが立っていた。


「ん?」


「えっと..//ラズル、一緒に来てくれないかな?///」


顔を真っ赤に染めながらお題であるラズルに確認を取る。


「え?...ははは!当然!」


ラズルは観客席から飛び出し、そのままフランと共にゴールへと向かう。


それを見ている女子生徒からは黄色い声が上がり、逆に男子生徒からはドス黒い声が上がっていた。


一方その頃ルークは観客席にて崩れ落ちていた。


「うん..何となく分かってたよ....」


その日の夜、ルークは家で娘の成長の早さを感じて枕を濡らした。


『1位、フラン・シュバルツ選手!!』


『おおぉぉぉぉぉ!!!』


会場からは大きな歓声が上がり、()()()()()()無事に障害物競争は幕を閉じた。

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