クラス対抗戦[6]
このオブジェクト破壊の練習場では、レベル1のオブジェクトを破壊したら次はレベル2と、オブジェクトが次々と出てくるという不思議な造りとなっていた。
当然オブジェクトのレベルが上がれば上がる程破壊しにくい物となっていき、レベルは最大100まで用意されているが今までそこまで到達した生徒は居ないそうだ。
ラズル、クイナ、グラウィスの3人は次々と出てくるオブジェクトを順調に破壊していった。
しばらくオブジェクトを破壊し続けたラズル達はララやロロ達と合流した。
「やっほー!皆やってるね!」
「やってるね~」
「よう。やっぱこういう単純な競技は面白いな!」
「うぅ...最後本気でやっても壊せなくて手が痛くなっちゃいました....」
「俺も斧が欠けそうになってしまいましたよ....」
「皆到達レベルはどの位までいったの?」
「私は58まででした」
「俺は36までですね」
「俺は27だな」
「えっ?!ラズルさん何でそんな低いんてすか?!」
「正直ラズルが1番いってると思ったんだけど....」
「...意外」
「まあ、ちょっと事情があってな。安心しろ、本番では絶対に誰にも負けん」
「事情?」
「ああ。実はさっき……」
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「成る程....それまた随分面倒な人に絡まれたね」
「そのユウトって人かなり強いって聞いたよ~」
「でもそれとラズルの到達レベルが低い事と何の関係があるの?」
「そいつが俺の闘力を見て来やがったんでちょいとこっちもスキルで誤魔化させて貰ったんでな。この練習中はその時誤魔化した闘力と同じ位の力しか出していない。実際さっきあいつこっちを見てニヤニヤしてたしな」
「へー、便利だね~」
「とい事は本当はもっといけるの?」
「余裕だな」
「ははは、ラズルなら大丈夫そうですね」
「まぁラズルさんが負ける所なんて想像出来ませんし....何よりも負けて貰っては困りますしね」
「ははっ、絶対に無いな」
「ねえねえ、因みに本気だったらどの位までいけそうなの?」
「本気ねぇ....幾らでもいけるな」
「あはは!レベル100までいけるって事?流石にそれは無理だよ」
「レベル100は誰も壊せた事が無いんだよ~」
「へぇー成る程な」
「でもお前ら知ってるか?」
「「「「???」」」」
「世界には壊せないものはあっても壊せない物は無いんだぜ」
「どういう意味ですか?」
「そのままの意味としか言いようが無いな」
「さてと、練習再開といこうか」
「えー、どういう事か教えてよー」
「分からない方が良い」
「良し、全員次はさっき壊せなかったレベルは何とか壊せるようにな」
「えぇ?!そんな無茶な....」
「俺はちょっとだけ他の奴の偵察に行ってくる」
「ちょ!もーう勝手だなぁ....」
「ラズルさんですからね...私達もさっき無理だったレベルは何とか壊せるように頑張りましょう!」
「だね~」
「俺の斧大丈夫ですかね....」
「大丈夫!ラズルも言ってでしょ?」
「え?」
「ほらっ、壊れない物は無いって」
「それ全然大丈夫じゃないじゃないですか?!」
「あはは、んじゃ皆頑張ってねー!」
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「ふむふむ、確かに言うだけの事はあるな」
ラズルが見ていたのは相変わらず女子生徒に囲まれた悠斗であった。悠斗は順調にオブジェクトを破壊していき、もう既にレベル69まで来ていた。
「「「きゃー!ユウト様ー!」」」
「皆ー!僕は絶対に勝ってみせるからしっかり見ててねー!」
悠斗は爽やかな笑顔を女子達に向けて高々と勝利宣告をしていた。
「おうおう随分と図に乗ってんな」
「余程神に貰った力の自信があるんだな...」
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「ふんぬっ!!」
ドガァァァァン!!!!
悠斗を見た後、ラズルは筋肉集団を見に来ていた。筋肉集団はその見た目通りの怪力で次々と出てくるオブジェクトを破壊していく。気になる点はオブジェクトを1つ破壊する度に一々マッスルポーズを決める事だ。
「あいつらは何となく分かるな、うん。」
恐ろしい事に筋肉集団はリーダー的筋肉はずば抜けて到達レベルが高いが、他の筋肉も中々に到達レベルが高い事だ。
「これはちとキツイかもな....」
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(オブジェクト破壊で気を付けるべき相手はあの転移者が居るCクラスと筋肉集団が居るDクラスだな)
(正直Cクラスは転移者意外なそこまででは無いがDクラスの筋肉集団は勝てるか分からんな....)
(何とか俺とクイナとグラウィスとララとロロで勝たないと他の奴らは厳しいだろう)
(これは他の競技の奴らに頑張って貰わないとな)




