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学園[14]

いつの間にか朝日が出始めている事に気が付いたラズル達は、急いで学園の自分達の部屋へと戻った。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「ふぅー、まさかもうこんな時間だとは....」


「入学してから初めての授業を遅刻とか洒落になんないよ....」


「ていうか良く良く考えたら死に掛けるまで戦うって学園の自由時間にやる事じゃ無いよな」


「うん。僕達より濃い自由時間を過ごした人は絶対に居ないと思う」


「流石にあれだけやって寝ないと身体がだるいな....」


「僕も眠いよ...授業中に寝ちゃうかもしれないなぁ」


「安心しろ、その時は俺が叩き起こしてやる」


「優しく起こして?!」


「大丈夫だ。クイナも毎日喜んでたから」


「ん?ちょっと待ってクイナと一緒に寝た事あるの?」


「ん?ああ。野宿と宿屋でな」


「へー....」


フランは真顔で何かを考えているようだった。


「まあ良いや、まだ授業まで時間あるから少しだけでも寝ておく?」


「うーん、そうだな」


ラズルとフランは授業開始1時間前まで寝る事にした。


「というかお前この部屋で良いの?」


「いや、まだ僕は男子生徒だからこの部屋が僕の部屋だよ」


「あー、そうかまだ連絡してないのか」


「んじゃあ、7時半になったら起こすからな」


「分かった」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


チラッ


「よーし、クイナだけラズルと一緒に寝ただなんてずるいもんね~」


フランはラズルが寝た事を確認し、ラズルのベッドへと潜り込む。


「........その場の勢いでやっちゃったけど流石に恥ずかしいな...」


「スゥースゥー....」


「ふふっ、あんなにも強いのに寝顔は子供みたいで可愛いな」


フランはラズルの頭を撫でながら呟く。


「ありがとうラズル。お休み」


そうして疲れていたフランも直ぐに眠りに落ちてしまった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「...んぅ..もう7時半かぁ....」


「んぁ?何でフランが俺のベッドで寝てんだ?」


「そういやクイナもこんな事してたな」


「....2人共1人で寝るのが怖いのか...?」


「ははっ、可愛い所あるじゃねぇか」


ラズルはそんな見当違いな考えで勝手に1人で納得していた。


「クイナみたいに尻尾無いしどう起こしたものか....」


「あ!そうだ!」


ふぅー


「ん//」


ラズルが耳に息を吹き掛けるとフランから色っぽい声が漏れる。


「おっとー?こいつも中々起きないパターンか?」


ふぅぅー


「んぁぁ//ちょっと//ラズルゥ...」


「こいつも中々起きな..ん?」


「スゥースゥー」


「........」


「スゥースゥー」


「成る程な」


「ていっ」


ラズルは軽くフランにデコピンを食らわせる。


「痛っ!何すんのさ!」


「お前がが寝たフリなんかするからだろ。これはその罰だ」


「ちぇ~バレてたのか」


「クイナのとは違ったからな何となく分かった」


「今度クイナに教えて貰おうかな」


「いや、あいつのは誰にも真似出来ないと思うぞ....」


「それは残念だ」


「んんんっー!まだ寝足りないけど少しは楽にはなったかな」


「もう俺は最悪授業寝る」


「この学園の授業は身体を動かす物が多いから寝れる授業は中々少ないと思うよ」


「まじか、それじゃあ身体動かしながら寝るしかないな....」


「えっ?!そんな事出来るの?!」


「やろうと思えば出来るな。ただちょっと危険だからしないが」


「危険?」


「ああ。力加減が出来なくなる」


「あ、それは不味いね」


「クラスの奴等が頑丈なら良いんだがな~」


「実技試験を見てた限りうちのクラスで強いと思えたのはラズルとクイナとアリア位だなぁ」


「勿論見ただけじゃ良く分からないけどね」


「俺もパッと見他に強そうな奴は居なかったな」


「まぁそれでもこの学園に入学出来てる時点で皆そこそこの実力は持っているとは思うよ」


「クラス対抗戦とかいうやつで他のクラスの強い奴と戦ってみたいなぁ」


「僕も!見ていて強そうな人結構居たからね!是非とも戦ってみたいよ!」


「お前ら父娘揃って戦闘狂だな....」


「家の家系上仕方無いんだよ!それに...ラズルだって十分戦闘狂だよ?」


「否定はしない」


「だよね!戦闘って楽しくて身体が熱くなってくるもん!」


「ははは!分かるぜあの感覚がって....時間やべぇ?!」


「あっ!後10分で授業始まっちゃうよ!」


「ダッシュ!廊下全力疾走!」


「ええ?!いや....今回は仕方無い!」


ラズルとフランは全力で教室へと向かう。


およそ5分という驚異的速さで教室へ辿り着いた2人。


「あっ!来ましたよ!」


「お2人共随分と遅かったですね。何かあったのですか?」


「いいや、ただの寝坊だ」


「間に合ったぁ!」


「ん?ちょっと待って下さい」


「2人共同時に来たということは....まさかとは思いますが同室なんて事は無いですよね?」


「ん?今の所同室だぞ」


「やっぱり!流石にそれはって...今の所?」


「ああ。いつになるかはまだ分からないが近々フランは女として学園生活を送れる事になった」


「えっ?!本当ですか!フランさん良かったですね!」


「でも...どうして急に?フランさんはお家の都合上....」


「えっとね、話すと長くなるんだけど...結論から言うとラズルのお陰だよ」


「え?またラズルさん何かやらかしたんですか?」


「おい、やらかしたとは何だ」


「...?!では本当に...?」


「うん。ちゃんとお父さんから許可も貰ったよ」


「良かった..本当に良かった...」


アリアはフランが女として生きる事が出来ると聞いて心底安心した様子であった。


「2人共ありがとうね」


「勿論それはめでたい事なのですが....」


「まだラズルさんと同じ部屋って事について説明して貰ってません」


「おっと、もう授業が始まってしまう!皆早く席に座るんだ!」


「あ、ちょ..もう!後で聞かせて貰いますからね!」


ラズルは逃げる様に自席へと座り、他の3人も自席へ座りガウを待つ。


…が、ガウは集合時間を5分過ぎても教室へ来なかった。

すみません!また明日1日だけお休みさせて頂きます。

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